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2017.12.25

ヤマハのピアノを弾いてみて

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

一昨日に、葵の会のミニコンサートがありました。これは、葵の会のメンバーだけに、次回4月14日(土)の定期演奏会で演奏する曲を披露する会です。

私は、モーツァルトの「デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲」を弾きました。

当日は父の四十九日法要と納骨等を済ませて駆けつける、という状態だったので、ピアノには事前に触れることができず、いきなり弾くことになりました。

ピアノはヤマハ。幸い、先日一般的な調整のしてあるヤマハのピアノをほんの少しだけ触っていたので、その感覚に近い、ということはじきにつかめました。「底までしっかり弾く」ことで音が出る、という感じです。

ですから、今の奏法ですと、音が抜けてしまうことがあります。今回も、いきなりテーマの部分で「あれ?出なかった。」ということがありました。

ここ数年、自宅にあるヤマハC3のピアノは一般的なヤマハのピアノよりも、音のなるポイントが上になるように調整してもらっています。

調律師の方が「一般的なヤマハの調律師はここは触らないんですよ。」と言う部分も触ってもらい、できるだけ響きが上がるように、タッチの違いが音に反映されるようになっています。

その分、日本の一般的な調律のヤマハピアノだと今回のようなことになる場合があります。

奏法を変えた最初の頃は、それがとても不安でした。一般的なピアノだと弾けない、困ったと思ったのですが、最近は少し変わってきました。

音のなるポイントが深くても、手の支えの筋肉が以前よりしっかりしてきたので、それで支えながら位置を微調整していくことができるようになったからです。

もちろん、自分の意図した響きが出ているか、という点では、不本意な点はあります。でも、音抜けに関しては、ポイントさえつかめれば、何とかなるという自信がついてきました。

実際に、録音を聞いてみると、テーマと第一変奏までは、多少の音抜けがありましたが、途中からは気になるほどではありませんでした。

今回の会場の場合、実際に演奏する小ホールはスタインウェイのフルコンですから、これも大丈夫です。

ピアノそのものも、奏法と関連が深いな、と改めて実感する機会となりました。

でも、与えられた中で、できるだけ自分の意図する響きが出せるように、自分の音楽を少しでも伝えられる演奏ができるように、本番までまた練習していきます。