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2018.09.11

多彩な響き

こんにちは。

昨日は御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

 

久々のモーツァルト。

子どもの頃に弾いた曲でもあるのですが、1つの課題は軸の変更でした。

自分としてはできているつもりでしたが、もう少し傾けても良いのかもしれません。

もう一つ、大事なことが分かりました。

手首の高さです。

確かに最初の段階として、指先の力を抜くために、手首を上げることでその感覚をつかむことができます。

ただ、音型によって、ほしい響きによって「常に高い位置に置く」ことが大切なのではないということ。

昨日も、「その部分はもっと手首を下げた方がいいですよ。」と言われた部分がありました。

そして実際にそのほうがずっと弾きやすかったのです。

 

あともうひとつ、表現の面で、また学ぶことがたくさんありました。

細かい部分の表現の幅が、私と先生とではまったくレベルが違います。

ちょっと弾いてくださったのを聞いて、何と美しいことか!

ほんの1フレーズなのに、圧倒的な説得力のある響き。音楽のつくり。

 

モーツァルトの長調の曲のなかにも明るさの中にふっと影がさす。

その部分の表情がまったく変わるのです。

確かに、モーツァルトの音楽のなかには、実は人生の悲しみのようなものが隠れています。

表面だけ見ていると明るいように感じられても、それだけではありません。そこをどう表現していくか。

 

響きを変える。

そのために、鍵盤のねらう深さを変え、指を入れる方向を変え、指先の使う部分も変えていく。

手首の高さも変えていく。

そこから出てくる響きの多彩なこと!

先生の演奏を聴いていると、とても幸せになってきます。

 

今までよりももっと細かく、表情を、そして響きを変えていけるように考えながら細心の注意を払って弾いてきました。

終わりのないことですが、少しでも良い響きを、少しでも豊かな表現を求めて、また次のレッスンまで練習です。