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鉄琴を使って手のイメージをつかむ

こんにちは。

ピアノは、鍵盤を下げるとハンマーが上がり弦を打つことで音を出す楽器です。

打鍵と離鍵のスピードで、音の響きが大きく変わってきます。

昨日は何人かの生徒さんに、鉄琴を使って、それをイメージしてもらいました。

 

小学校1年生の生徒さん。

ここのところ、ぐんと上達しました。

練習の習慣がしっかりついてきたからです。

毎日楽譜を見ているので、音符もすらすら読めるようになってきましたし、リズム打ちもすぐに正確にできるようになってきました。

「毎日」がいかに大切か、ということですね。

「明日、お出かけするけど、行く前にちゃんとピアノの練習してから行くの。」と計画を考え、教えてくれました。

 

その生徒さん、指に力が入ってしまいます。

「こいぬのマーチは、やさしい気持ちが伝わるように弾く」と決めたので、それを表現するためにも、指の力を抜きたいと思い、鉄琴を使いました。

何も言わずに、「たたいてみよう。」と言うと、マレットをぎゅっと握っているので、音が響きません。

「ふわっと握ってたたいてみよう。」と力を抜いてたたくと音が響きました。

「ピアノも同じだよ。」「こういう感じで弾いてみようね。」

うんうんと納得していました。

 

次の生徒さんは小学校6年生。

修学旅行がとても楽しかったのだそうです。

モーツァルトのピアノソナタもだんだん曲のイメージができあがってきました。

くるみ割り人形は、スタッカートが多いのですが、その音色が気になりました。

 

そこで、鉄琴。

たたいてもらうと、やはり、音がつまりがち。

ピアノよりも、分かりやすいのが良いですね。

たたいた瞬間に力を抜く。

柔らかく持つ。

手首を上げること。

ピアノと同じことに気をつけてたたいてもらうと、だんだん響く良い音が出るようになってきました。

 

「今のイメージでピアノを弾いてみましょう。」とピアノに移動。

弾いてもらうと、「音が上に上がる!」

そう、その通りです。抜けた音になりました。

 

ピアノの響きは鉄琴ほど分かりやすくはありません。

また、どうしても「弾くこと」に意識が行きがちなので、よけいに聞くことがおろそかになりやすいのです。

鉄琴を使うことで、音のイメージがよりはっきりとして、同時に腕や手首などの力がうまく抜けていくのです。