2018.11.28
自分の耳でよく聞きましょう
こんにちは。
自分の演奏。弾きながらだと、聞いているようでなかなか聞けません。
特に最初の頃は、弾くほうに気を取られて、よけいにそうなりがちです。
でも、上達していくためにも「聞くこと」は欠かせません。
どうしたら良いのでしょうか?
録音する
ごく当たり前のことなのですが、録音して聞いてみると、とてもよくわかります。最近はスマホなどでも、手軽に録音・録画できるようになりました。
「響き」はなかなかとらえにくいのですが、それでもある程度はつかめるように思います。
自分ではこうしている「つもり」だったのに。「つもり」だけだった。がっかりすることもあります。
私自身も、本番前には必ず録音(最近は身体の使い方を見たいので、録画)しています。
付箋を手元にたくさん用意して、課題となるところにはどんどん貼っていきます。可能なら、付箋にメモを書きます。「左手不安定」とか「音はずす」とか。
残念ながら、最初のうちは、書いているひまがないほど、次々貼ることになります。
何色か用意して、今日はこの色、と色を変え、聞きながら前回の付箋を外していきつつ、新しい付箋を貼っていきます。
短いフレーズごとに聞く
録音できない時は、フレーズごとに止めて聞くことにすると良いと思います。
例えば、昨日のレッスンでも小学校2年生の生徒さん、「山のワルツ」でミーミミソ シララの後半シララのラ2つが、スタッカートのように短くなってしまいました。
「短くなっているね。スラーがついているから、こう弾いてね。」と私が弾いてみせて、その後、生徒さんも何回か繰り返して練習したのですが、やはり短くなってしまいます。
自分で自分の音を聞いていないかもしれない、と思ったので、そこで止まって「今度はどうだった?」と聞きました。
「はねている」
「今度はどうだった?」
「前より少し長くなった」
何回か繰り返しているうちに、少しずつ音が長くなっていきました。
いつも「自分の音を聞こう」と意識を向けることが大切
一番大切なことは、やはり「自分の音を聞こう」という気持ちを持ち、「聞くこと」を意識することです。
自分はどんな演奏をしているだろうか?
届けたい演奏になっているだろうか?
そんなことを考えながら聞く習慣をつけ、日々積み重ねていくと、大きな違いになってきます。
ぜひ、自分の音を聞きながら、練習してみてくださいね。