できるだけ弾きやすい方法を考える
こんにちは。
昨日の保育士さんのレッスン。
いらっしゃると、「聞いて下さい!2月の行事で歌う曲、いきなり変わったんですよ!練習、始めたのに…。どうしましょう。」というお話。
最初は「北風小僧の寒太郎」でした。
それが、「歌いにくい」ということで、「カレンダーマーチ」に変わったのだそうです。
楽譜を見せてもらいました。
「北風小僧の寒太郎」よりも弾きやすそうです。
同じパターンの伴奏形が続きますし、そのパターン自体が、4分音符の和音だからです。
「大丈夫!弾けます。」ということで、レッスンを始めました。
まず、歌を歌ってみます。
知らない曲だというので、ゆっくりめに一度通して歌い、来週までに何度も歌ってくることになりました。
明るい曲調の楽しい歌です。子ども達も楽しんで歌うでしょうね。
次に伴奏を確認します。
するとほぼ同じパターンが3回くり返されていることが分かりました。
これ、大切なことなのです。
同じパターンのくり返しと言うことは、1つ弾けるようになれば、曲の6割が弾けるようになるからです。
そのパターン部分の練習をしました。
その後、パターンとパターンのつなぎだけ取り出して練習します。
その時も、できるだけ「手の動きが少なくてすむ指遣い」を考えます。
昨日の場合も手の置き方と指遣いを工夫すると、親指をずらすだけで、スムーズに弾ける部分がありました。
分解して練習していくと、あっという間に左手の譜読みは終わりました。
今度は右手です。
「動きを少なくする」ことを優先すると、45の指で付点8分音符と16分音符のリズムを弾くことになり、それは弾きにくい。
その部分は「弾きやすさ」を優先していくことにしました。
音型によって、優先事項は変わっていきます。
右手のメロディーも指遣いを書き込みながら、すぐに譜読みができました。
弾きやすさは、ご本人の手の大きさや弾き方にも左右されます。
ですから、お一人お一人に合わせたレッスンで確認しながら指遣いを決めていける、個人レッスンの良さが生きるのかもしれません。
「大丈夫、弾けますね。絶対間に合います。」と言うと、ご本人も
「本当に。大丈夫ですね。」とほっとしたようでした。