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2019.07.08

楽器が教えてくれる

先生がブログに虫様筋のことを書かれていました。

https://ameblo.jp/chipmop1021/page-2.html

なるほど、と思いながらピアノに向かっているここ数日です。

虫様筋を意識する

先生はよく「楽器が教えてくれる」と言います。確かにピアノをスタインウェイにしてから、それをより実感できるようになりましたし、同時に自分の感覚に対しても以前よりも敏感になった気がします。

タッチ、身体や手の使い方、ポジションの等、ほんの少しの違いにピアノが敏感に反応してくれるので、こちらもそれをキャッチして敏感にならざるをえないのです。

虫様筋を意識して、弾いてみると確かに響き方が変わってきました。ただ、私の場合、以前よりはだいぶ筋力がついてきたとはいえ、まだまだ弱いのも確かです。

これは一朝一夕にはいかないので、さらに指の筋トレや毎日の練習を通して筋力をつけていくしかありません。

ピアノに聞きながら修正していく

同時に、気をつけるポイントがたくさんあるので、 なかなか「全部に気が回っていない」状態が起こりがちなのも確かです。

姿勢、肩甲骨、脇から手首までの下側への意識。ポジションは高く、しかも手首の下側の筋肉で支えるイメージで上げる。上から引っ張るようなイメージで上げると、響き方がまた違ってしまいます。

肩・肘・手首は力が鍵盤まで伝わるように。虫様筋を意識する。

1音鳴らすだけだったら良いのですが、そうではないので、音から音への移動の時には、腕から手首の旋回も使っていきます。

こうやって書いていくだえけでも、確かにたくさんの動きを一度に意識しつつ弾いてているんだな、と改めて思いますね。

ピアノが教えてくれることで、「何か違う?」「どこが違うんだろう?」と考えるきっかけになります。

音が上がっていない→ポジションが下がっているかな?
響きが薄い→虫様筋?底を触っている時間が長すぎて響きを抑えている?

「何か違う」と感じることで、一つ一つの要素を振り返ることができます。

生徒さんも楽器と対話できるように

私だけではありません。レッスンにいらっしゃる生徒さんも楽器と対話できるように、と願っています。

ロシアピアニズムの奏法を学びにいらっしゃってくださる方はもちろんのことですが、レッスン時には常にピアノのふたを全開にして、空間の響きを聴こうね、と機会あるごとに幼稚園や小学校低学年の生徒さんにも言っています。

自分の出した音をしっかり聴くことが楽器との対話の第1歩だと思うからです。

せっかくの恵まれた環境、最良の楽器を生かして、自分の勉強も、レッスンもより良いものを求めていきます。