ブログ

鍵盤の底に指が届くように意識する

こんにちは。

小さいお子さんの場合、手も小さく、指の力も弱いので、どの方向に向かって指を下ろしていく意識をもつか、というのが意外に大切になってきます。

同時に、指のトレーニングをたくさん行っていくと、スムーズに動かせるようになっていく、という実感も持っています。

1人1人、指の動かし方にも特徴があるので、そのお子さんに合わせて「どこを意識して」の「どこ」の部分も変わっていきます。

 

私の教室では、生徒さんには「ピアノの音が出る仕組み」を知ってもらいます。

鍵盤の中はひきだせないのですが、鍵盤を弾くと、下からハンマーが上がり、弦をたたく部分は見てもらっています。

「電気ではないのよ。」というと、電子ピアノの生徒さんはびっくりしています。

ですから、鍵盤を弾くことと音が出ることには関係があること、弾き方によって音が変わってくることは知っています。

 

Aちゃんはとても練習熱心。一生懸命練習しています。

前回のレッスンで、お母さまが「スタッカートのところが速くなってしまいます。」とレッスンノートに書いていました。

聞かせてもらうと、確かに、速くなっています。

原因は、指が鍵盤の底まで届かなかったこと。

そこで、鍵盤の奥のほう、斜め下に指を下ろすイメージで弾くように言いました。

何回か練習して、鍵盤の底まで指が届くことを確認してから、曲のスタッカートの部分を弾いてもらうと、今度は一定の速さで弾けるようになりました。

 

Bちゃんも、練習時間がどんどん増えて頑張っています。

今の曲はfとpがあって、pになるとそーっと押さえているので、音が鳴らなくなってしまいました。

指を寝かせ気味にしているので、そーっと弾くと鍵盤の底にさわらない状態になっています。

そこで、上から下に向けて指を動かす練習をしました。

指の先で真上から真下へ。

何回か練習して、コツがつかめてきました。

それで、pの部分を弾いてもらうと、今度は、弱い音がきちんと出るようになりました。

 

小さい手で一生懸命練習している生徒さんたち。

ますますピアノが楽しくなるように、表現力が豊かになるように、と願いながらレッスンしています。