2018.03.23
音楽で想いを伝える
こんにちは。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、多少寒さが戻っても、やはり前のようではなく、日毎に暖かさを感じますね。
昨日は、19:00までレッスンをして、その後、出かけました。
中学生のお別れ会の最後に、ピアノを弾いてほしい、と頼まれていたからです。
「別れの曲」で有名なショパンのエチュードOp.10-3、私の大好きな曲です。
以前レッスンで弾いて、みてもらったことはあるのですが、久々にこの1ヶ月練習しました。
手の使い方、音の出し方。
以前よりはずっと楽に弾けるようになっていること、それ自体もとてもうれしく感じました。
さて、いよいよ本番。
ピアノはアップライト。リハーサルなし。
弾き始めると、鍵盤の深さはでこぼこだし、ペダルが深いし、となかなか難しいピアノでした。
ただ、その中で、伝えたい「想い」がありました。
中学校を卒業して、次のステップへ進む子供達に。
「親しき命に つきせぬ幸あれと」
この曲には歌詞がついて歌になっています。
いくつか違う歌詞がありますが、私が覚えているのは、高校時代に合唱で歌った水口幸子さんの歌詞。
その一節です。
限りない幸福がありますように、と心から願いながら弾きました。
(歌詞全体を読むと、友人との別れという設定で、お互いの幸福を祈るという内容です)
こういうイメージの音を出したいし、この和音はこういう響きであってほしい。
この曲をこう弾きたい。
環境は整わなくても、その中で、自分のベストが尽くせればいいという感覚でした。
自分の中にある想いを伝える。
言葉にならない部分も伝えられる、表現できる。
音楽の楽しさは、やはりそこにあるのではないかと思います。