学び

2018.02.28

シューベルトのピアノソナタ

こんにちは。

昨日から早速、握力を鍛えるという筋トレグッズを使って筋トレを始めました。

効果が感じられるまでにどれくらいかかるか、楽しみです。

 

先日、シューベルトのピアノ曲を聴きました。

シューベルトのピアノ曲は、どれも美しいと思います。

特に最後のソナタ3曲は、本当に美しい。

文字通り「この世のものとは思われないほどの」という感じです。

どうしてこんな曲になるのだろう?

明るいかと思えばふっと影が差す。

死が近づいているのを自分で知っているかのようです。

 

私の中には「いつか弾きたい曲リスト」というのがあるのですが、この3曲はそのリストに入っています。

特に最後のピアノソナタ第21番変ロ長調D960の美しさ!

やっぱり弾いてみたいですね。

ただ、これを演奏する側の立場として考えてみると、かなり大変だと思います。

和音の連続は、手の小さい私など、どれほどの練習が必要でしょう。

そもそもあの美しさを表現するのは並大抵なことではない、とつい思ってしまいます。

そこを乗り越えてチャレンジしていくことで、新しく見えてくるものがたくさんあることも知っているのですが。

 

以前、連弾で幻想曲ヘ短調D940を弾いたことがありました。

その時にも、この世のものとは思われないほどの美しさと、でもそれが表現しきれないもどかしさ。

その間でひたすら「どう弾いたらいいのか」と考え続けていました。

ただ、その「どう弾いたらいいのか」とシューベルトと向き合い続けた時間から、素晴らしい贈り物を受け取ることができました。

本番が終わって1週間ほどした時に、シューベルトの弦楽五重奏ハ長調を聴きました。

それまでも聴いていたのに、その時ほど心にしみたことはありませんでした。

 

ひたすらシューベルトと向き合った時間があったからこそ、その曲の美しさが心にしみた。

音楽を演奏する側に立ち、向き合うことの楽しさでもあると思います。

 

2018.02.25

カーリング本橋選手の言葉

こんにちは。

平昌オリンピック、マススタートの高木選手の金メダル、カーリングの銅メダルとすごい結果が続いていますね。

高木選手のインタビューからは、冷静に状況を見ていた様子がよく分かり、あの大きな舞台でそれができていることが、本当にすごいな、と思いました。

それができるだけのトレーニングを積んだからこその言葉、その言葉の裏にある努力の重みを感じました。

 

カーリング、私もルールさえよく分からないのですが、今回出場したLS北見というチームを創設し、今回もキャプテンである本橋麻里選手の8年前インタビューが、非常に興味深いと思いました。

世界が驚くカーリング女子。チームを作った本橋麻里「8年前の想い」

8年前にこの「想い」があり、それが今回の結果につながった、ということが非常によく表れている記事だと思いました。

特に印象に残っている部分をあげてみますね。

また、(優勝したスウェーデンチームの選手たちとの)選手村に入ってからの過ごし方にも日本との差を感じました。ものすごくリラックスしていて、五輪を完全に楽しんでいるんですよ。そうしたことも含めて、アイスの上(の技術)だけではない、メンタルの部分での見直しが必要だと痛感しました

最初に会ったとき『何でも言い合っていこうね』という話をしたら、いちばん年下の吉田(夕梨花)さんがすぐに『麻里ちゃん、私、何でも言うからね』と宣言してくれたのもうれしかったですね。

そうやって本音を言ったり、聞いたりすると、すごくスッキリするんです。そこから何かポジティブなことも生まれます。

年齢とかキャリアとかは関係なく、極端なことを言えば、選手じゃない人からでも学べる。そのことに気付いた今、一瞬一瞬がとても面白い。

個人的にはカーリングが好き、楽しいという気持ちを高めていく時間だな、と考えています。

自分自身を非常に冷静に見つめ、自分自身を変えていくために「行動」していること。

本音を言い合うことを大切にしていること。

他の人との関わりの中で、どんどん自分自身を高めていること。

そして何よりカーリングを楽しもうとしていること。

 

そのまま、ピアノにも、生き方にもつながると思い、素晴らしい言葉に出会えて幸せです。

 

2018.02.24

手の筋肉について調べてみました

こんにちは。

ここのところ、オリンピック選手のインタビューを見たり、解説者のお話を読む(聞く)機会が増えました。

スポーツのトップ選手は、当然のことながらご自身の身体の使い方をとてもよく分かっています。

 

では、私たちピアノを弾く者はどうでしょうか?

私の場合は、若い頃、全然考えていませんでした。

痛みが出て「腱鞘炎だ」となっても、湿布をしたり練習を休んだり、という程度で筋肉の動きそのものを考えることはありませんでした。

 

今の奏法に出会って、屈筋を使うこと、虫様筋を使うことを教えていただき、指の筋トレを始めましたが、自分自身でどの筋肉をどう使っているのか、まだ理解が少なかった気がします。

ここのところ上半身・下半身・体幹の筋トレを少しずつやっていますが、本を見ると「上腕二頭筋」「上腕三頭筋」等、どの筋肉を鍛えるのか具体的に書いてあります。

なるほど、そういう意識を持つと、ピアノの演奏も変わってくるかもしれない、と思って少し調べてみました。

 

虫様筋は「指先でつまんだり、指を伸ばしたまま付け根だけ曲げるなどの動きに関与する」筋肉です。

ですから、私の先生がレッスンの時、「塩をつまむような感覚で」と言うことがあるのですが、これは虫様筋を使う意識を持つために必要な言葉だったわけです。

「指を伸ばしたまま付け根だけ曲げる」動きは、意外に日常生活の中で意識していません。

ですから、ピアノを始めて間もない生徒さんはこの感覚を持つのに時間がかかります。

手の甲側の関節が出るように、というと少し分かってもらえます。

指人形を使って遊ぶと、小さいお子さんも感覚がつかめそうです。

今度作って試してみます。

 

腕の内側の筋肉では、浅指屈筋と深指屈筋を使っていそうです。

私自身、腕の下側の筋肉がまだ弱い、と自覚しているのですが、「指の屈曲動作は殆んどこの二つの筋肉で行われていると思っても良い」「テニスボールを握りつぶすような動作で鍛えることができる」というのを読んで、この筋トレもやってみようと思いました。

同じことをするのでも、筋肉に力があれば、ずっとやりやすくなります。

意識していくだけでも違ってくるそうなので、やれることからやってみようと思います。

 

2018.02.21

オリンピック選手の言葉から学ぶこと

こんにちは。

ふと気がつくと庭の福寿草の花が、次々開いています。最初の写真が10日前。これだけ開くと存在感が全然違います。

 

ほんの少しの身体の使い方の違いで、音が変わっていく。

そんなことを実感している毎日ですが、フィギュアスケートオリンピック2連覇の羽生結弦選手の言葉には、勉強になることがたくさんあります。

今、まさに時の人で、色々な記事をたくさん読むことができるので、チャンスと思っています。

例えば「発明ノート」と名付けたノートをつけていること。

羽生は、コーチに受けた指導や体の動きで気づいたことをノートに書き、整理し、分析する習慣があるという。

「小学2年生のとき、コーチに『ノートをつけなさい』と言われ、つけ始めたのがきっかけだったそうです。今でも体の動きやタイミングを整理し、言葉にして記録に残しておく。羽生はその能力が高い。ジャンプが成功したときの共通点は何か。足や腕の位置などをずっとメモする。コーチに聞いたり、ほかの選手を見たり、家族の話を聞いたり。いろんな材料をいっぱい集める。そこから絶対必要なものを絞り込む。ジャンプ成功のために絞り込んだポイントを『最大公約数』と彼は呼び、再現していく。金メダルはその分析力が発揮された成果でしょう

2連覇・羽生結弦は“ただの天才”ではない…恩師が見た荒川静香との違い 2018年3月2日号

記録を取っていくことは、後でふり返る上でとても大切です。

あわせて「無意識」に「なんとなく」やりがちな「身体の使い方」を言葉にすることで「意識」して行えるようになり、再現しやすくなるというメリットがあります。

 

あるいは、野村萬斎さんとの対談。

野村萬斎さんの「型は自分で解釈していくものだと思います。」

「この型に何の意味があるのかな、というのを分からないというか、放っておかないで…」という言葉(この後、実際に野村萬斎さんが陰陽師の最初の部分のポーズをしてみせながら具体的に補足をしていらっしゃいますが)を受けて、

羽生選手は

「自分がその振りにどういう意味を込めてやっているのか、ということですよね。」

と返しています。

こういう点も、音楽を作っていくところと全く同じです。

この対談もとても勉強になることがたくさん!

 

ということで、一つの道を極めた人たちの言動からは、本当にいろいろ学ぶところがあって、改めてすごいなと思っています。

あわせて、それをどう自分自身に生かしていくのか?ただ「すごい!」に終わらせず、どう行動していけるのか、というところ。

こちらのほうが大きい、改めてそんなことも考えているところです。

2018.02.20

1日に1㎜

こんにちは。

昨日は、御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

レッスン前、ほんの少し時間があったので、神田明神にお参りしてきました。

本殿わきのしだれ梅がきれいに咲いていて、春を告げていました。

帰り道、自宅近くの道路でも、蝋梅の良い香りがして、思わず立ち止まってしまいました。

もうすぐ春がくるのだなあ、としみじみ感じました。

 

レッスンでは、毎回少しずつ手の使い方、身体の使い方と響きとの関係を調整していきます。

音楽的なこと、例えば「ここはこう弾きなさい。」「ペダルはこう使うのが良い。」という話は基本的にありません。

最初の頃は、ピアノのレッスンはそういうことを教えてもらうのが中心だと思っていたので、戸惑いました。

レッスンを受け始めた最初の2年くらいは、本番間近なのに音楽がまとまっていない、と先生が判断された時だけ「僕だったらここはこう弾くけど。」と言いながら教えてくださった時がありましたが、今は本当に何も言いません。

演奏する者自身が、そこは自分の感性と勉強で何とかしていくべきもの、という姿勢なのです。

だからこそ、私がどう弾きたいと感じているのか、ということをとても注意深く聴き取ってくれます。

そして、「その部分で、そのイメージの音を出したいのだったら、こう手を使うと良いのではないか。」というアドバイスをしてくれるのです。

また、音型によって手の支えが甘くなり、響かない音がある場合にも指摘してくださいます。

 

昨日も、細かい部分の響きの修正をしていただきました。

前回、「ゆっくり」「響きを聴きながら」「もっと細部のイメージを明確に持てるように」弾くという課題をいただいていたのですが、これは永遠に終わりのないものです。

4月の本番までに、自分はどこまでできるのか。

自分自身の今の力で、このモーツァルトの1音1音を、どこまで磨いていくことができるのか。

結局最後は自分自身と向き合うことになります。

1日ほんの1㎜前に進むという感じ。実際には進んでいるかどうかも分からない。

でも、時にふり返ってみると、少し前に進んでいると実感できる。

そんなイメージでしょうか。

今日も、1㎜前に進めるように、練習していこうと思います。

2018.02.13

楽しむことと脳内物質

こんにちは。

今朝は冷え込みましたね。でも、空気が澄んでいるので、2階のベランダから富士山がきれいに見えました。

富士山は何か特別感があって、見えると「あ、見えた見えた。」とうれしくなります。

 

今日は、楽しむことと脳内物質に、ついて書いていきます。

ピアノだけでなく、学習とも関連しているので取り上げてみることにしました。

私は、脳科学に興味があるので、関連する本は時々読んでいますが、最近「脳を最適化すれば能力は2倍になる」という本を読みました。

この本は、たくさんある脳内物質の中から、研究が進んでいる7種類を取り上げて、日常生活との関連で解説しています。

 

この本で取り上げられている脳内物質の一つ、ドーパミン。

仕事や学習にとても関係しています。

これは同時に「幸福感」ととても関係の深い物質です。

目標が達成されたとき、ドーパミンは分泌され、「やった!」という達成感とともに、幸福感に満たされる。

ピアノでも、弾けなかった部分が弾けるようになった、上達したと実感すれば、達成感とともにドーパミンが分泌されて、幸福感が得られる。

そうすると、次にまた、チャレンジしようという意欲がわいてきます。

 

本の中では資格試験の勉強が例に取り上げられていましたが、「楽しい」と思いながら勉強するとドーパミンが出るそうです。

ドーパミンは「物覚えが速くなる」「上達が早くなる」「記憶力がよくなる」という効果もあるので、学習効果がアップしていきます。

「好きこそものの上手なれ」と昔から言われていますが、これが現代の脳科学で裏付けされたわけですね。

楽しいと思う→ドーパミンが分泌される→上達が早くなる→上達が実感できる→さらにドーパミンが分泌される→楽しくなる

こういうサイクルができあがると、何事も楽しみながら進歩することができるようになります。

いかにこのサイクルを作り上げていくか。

知識として分かっていて、意識するだけでも変わってくる部分があるのではないかと思います。

2018.02.08

さらに細かいニュアンスを感じる

こんにちは。

今日も寒いですね。

先日のレッスン以来、モーツァルトの響きについて考えながら練習しています。

今日はそのことについて書きます。

 

速い部分も、1音1音を感じながらゆっくり弾いていく。

拍感、前後の音との関係、単音であっても和声を感じるように…。

自分でどうしたいのか?というのをよくよく自分に聞きながら。

響きの質、響きの上がる高さも意識していく。

 

先生からは、「フレーズの終わりで音が下がる傾向があります。」という指摘をされているので、フレーズの終わりは特に気をつけていきます。

確かに、よく聞きながら弾いていくと、指先の一点に力が集中し、しかもよく響いている時には、微妙に音が高めに、散漫になっている時は低めに聞こえます。

これは、不思議です。確かに以前にもソ♭とファ♯は音が違う、という話を、先生から聞いたことがありました。

確かにその通りです。私の音だとソ♭に聞こえます。楽譜に書いてあるのはファ♯です。

指遣いも少しずつ変えてみるようにしています。

私の場合、親指を使うとどうしても音程が下がります。

親指を使った時に音程が下がらないように練習しつつも、指遣いを変えられるときは、変えることを検討することにしました。

左手の伴奏音型も、特に意識したい音が変わってくると、指遣いを変えていく必要がでてきました。

 

1音1音の確認をしながら弾いていくと、モーツァルトの作った曲の微妙なニュアンスを今までよりももっともっと感じられるようになりました。

明るい中にふっと影が差すときがあります。

その影にも濃淡があります。

モーツァルト自身の中にある悲しみというか、寂しさというかそういうものを感じます。

でもまた何事もなかったかのように、明るさを取り戻している。

人生の一側面を表しているような気がします。

そんなふうに感じられるのは、年齢のせいかもしれませんね。

 

若ければ若い感性で、年齢を重ねれば年齢を重ねた感性で表現していくことができます。

それも音楽を表現することの楽しさなのかもしれません。

2018.02.06

もっと1音1音の響きにこだわる

こんにちは。

今朝、ゴミ捨てに行ったら、日の出前の空の色、そしてそこに見える木々のシルエットが美しかったので、思わず写真を撮りました。

私のカメラと腕前では、人間の目で見るほどの美しさは、とうてい切り取れません。でも、本当に美しい空でした。

 

さて今日は、もっと1音1音の響きにこだわる、ということについて書いていきます。

昨日はレッスンに行ってきました。

相変わらずモーツァルトなのですが、先生からこんなことを言われました。

「基本の発声(音の出し方のことを先生はこう言います)はいいと思います。ハーモニーも感じているのはわかります。

でも、特に速い動きの中で感じていることが間に合っていないので、表現できていない時があります。

1音1音を音の質、響きの方向まで感じられる、表現できる速さにテンポを落としてゆっくり弾いてみて。」

 

確かに、「それなり」になってきてはいます。一応「弾けている」状態です。

でも速い部分は「ちゃんと弾く」ところに意識が向いていた気がします。

ということで、最初からゆっくり弾いてみました。

最初の3つの音を弾いただけで、その3つの音それぞれの響きの質があまりにも違っていました。

これは、良い意味での「変化がついている」ということではなく、コントロールしきれていないために、響きの質や響きの上がる高さがあまりにも違っているということです。

小指を使うと響きが少ない。親指を使うと響きが上がらない。うーん、となってしまいました。

左手の伴奏音型はもっとです。どうしましょう、という感じ。

 

先生が同じフレーズを弾いてくれました。

「僕だったら、伴奏は長三和音だから、根音はもちろんだけど真ん中のこの音が聞こえるように弾く。こんな感じ。」

右手もそうです。最初のラはこんな響き、次のレをこういう響きで弾いて、ファ♯はさらに違う響き。

弾いてくれた4小節の美しいこと。たった4小節でありながらその4小節の1つの1つの音が磨きぬかれ、大きな音楽の世界になっています。

 

ということで、次の2週間後のレッスンまでに、どこまで1音1音の響きの質にこだわる演奏ができるようになるか。

ゆっくり練習することで、少しでも自分の感じているものを明確にし、表現していけるようにしたい。

これは終わりがありませんから、また練習ですね。

2018.02.03

相乗効果

こんにちは。

昨日の雪は、意外に早く溶けたので、雪かきをしないですんで助かりました。

 

今日は、昨日の続き、相乗効果についてです。

昨日の相乗効果は、楽譜を読むということでした。

特にお子さんの場合は、身体も脳も成長期で発達が著しいので、この部分はすぐ進歩・成長がわかります。大人としてはうらやましいほどです。

私自身はここのところ、モーツァルト、モーツァルトだったのですが、ちょっと気分を変えようと合間合間にショパンを弾いています。

今の奏法は、ショパンの奏法の流れをくむので、ショパンの音型とは相性が良いのです。

ノクターンを弾いて、響きを確認していたのですが、思いついてここ数日、久々にエチュードもを練習してみました。

六度の和音の連続や重音の半音階など、モーツァルトとは全く違う音型がたくさん出て来ます。

ショパンで、六度の和音の連続を練習しているとき、手の位置を今までよりも外に向けなくてはスムーズに弾けませんでした。何度もやっていてだんだんと弾きやすい位置がわかってきました。

その練習をしてからモーツァルトを弾いてみると、弾きにくく感じていたトレモロ部分の手の動きが、かなりスムーズになりました。

モーツァルトだけ弾いていたときにも、トレモロを取り出して練習してはいたのですが、手の外方向への向け方がまだ、不十分だったようです。

ショパンの六度の和音の連続を練習することで、強制的にその部分が修正されることになりました。

 

ついつい練習時間の制約から、レッスンで見てもらう曲、次の定期演奏会で弾く曲、と曲数をしぼりこんでいたのですが、いくつかの曲を並行して練習することの相乗効果を感じました。

ここ2年ほど、モーツァルトを丁寧に弾くことで手のポジションが安定し、音の響きが大きく変わりました。基本的な部分を作るために、とても良かったと思います。

今回、モーツァルトを弾くことでポジションや響きを確認しつつ、合わせてショパンを弾くことで、手の向き、開き方、手や腕の移動などを改めて学ぶことができました。

相乗効果を実感したので、しばらくはモーツァルトとショパンを並行していこうと思います。

2018.02.01

あえて基礎を学ぶ

こんにちは。

ゆうべは、皆既月食でしたね。

デジカメでシャッタースピードが変えられないのですが、三脚を使い、夜景モードで望遠にして写真を撮ってみたら、思っていたよりよく撮れてうれしくなりました。

これなら全部欠けている状態のものも撮れるかな、と思い、10:30頃もう一度チャレンジしました。

そちらは、暗いのでシャッタースピードがさらに遅くなったのと、画質の設定が不適切だったのが原因かと思いますが、輪郭がぼやけてしまい、残念な写真になってしまいました。

 

今日は、「あえて基礎を学ぶ」ということについてです。

自宅にはテレビがないのですが、時々、録画したものをアルバイト先で見せてもらうことがあります。

先日も、NHKプロフェッショナルの録画を見せてもらいました。この番組は、トップレベルの方達を取材して紹介しているだけに、生きる姿勢、プロフェッショナルとしての心構えなど、学ぶことがたくさんあります。

戌年なので犬に関係した仕事に就いている複数の方を取り上げている回でした。

その中のお一人に、日本でもトップレベルのトリマー、小島さんという方が取り上げられていました。

犬の毛を丁寧に2時間かけてカットしていく。それぞれの犬の年齢、体型に合わせて工夫をこらし、かわいく見えるように仕上げていく。まず、その様子に感心しました。

さらに、25年トップトリマーとして活躍し続けているにもかかわらず、ここで「あえて基礎を学ぶ」ということで、もう一度先生について基礎を学び直している様子が紹介されました。

それをしなくても、お客さんはたくさんいらっしゃるのに。その「基礎を学んだ」からといって、今の仕事に直結するわけではないのに。

「みんなをハッピーにしたい。」だからこそ「あえて基礎を学ぶ」というチャレンジをしている、と言っていた姿を見て、本当にすごいな、と思いました。

むしろ、トップにいる人だからこそ「あえて基礎を学ぶ」ということの本当の意味がわかるのかもしれない、とも思いました。

 

ふり返って自分はどうしたらいいかな?と改めて考えるきっかけになり、「あえて」を入れられない領域の私だからこそ「基礎を学ぶ」練習をしていこうと思った番組でした。