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スタッカートは「跳ねない」

こんにちは。

今日はスタッカートについて。

私が、今の師匠のところに行って、「今まで知らなかった!」ということの一つがスタッカートについてです。

スタッカートは「音を切る」のですが、つい「跳ねて」いたのですね。

でも、それだと細かい音符のスタッカートの時、とうてい間に合いません。

すごく力が入って、頑張って弾いていました。

すると「スタッカートは音が切れればいいから、そんなに頑張って跳ねる必要はないのです。」とのこと。

 

音のイメージのせいでしょうか。

歯切れがよくなります。

はずんだ感じになりますよね。

だから手をはずませていたのかもしれません。

 

同じことを、イタリア人指揮者について学んでいらっしゃったコレペティトールの方のメルマガで読みました。

「あ、同じだ。」と思ったので、とてもよく覚えています。

「鍵盤、熱いですか?やけどしますか?」とからかわれた、とのことでした。

私の師匠もヨーロッパでの生活が長い方。

もしかしたら、ヨーロッパでは当たり前の感覚が、日本の、私たちにまではなかなか伝わっていないのかもしれません。

 

このことを思い出したのは、幼稚園年長の生徒さんが初めてスタッカートが出てくる曲になったから。

3つ先の曲なのですが、いつもだいたい3曲ずつ弾いてくるので、楽譜をめくって見たのでしょう。

「先生、スタッカートって何?」

ということで気になって仕方がない様子でした。

そこで説明をして、一緒に練習してみると、手を上にはねあげます。

「指だけで」は逆に難しいようです。

でも、ここは最初が肝心。

「指の力を抜いて、音を切る」練習をしました。

何回かやるうちに、こつがつかめてきたようです。

これを覚えておけば、速い部分でのスタッカートも楽にひけます。

 

音の出し方、奏法そのものもそうですが、それ以外にも「頑張って」「力で」弾く部分がこれまでたくさんありました。

でも、実はより合理的な弾き方がたくさんあります。

大人になってからではありますが、それを学べたことに本当に感謝です。

そして、それをレッスンでお子さんに伝えていきたい思っています。