2018.06.21
スタッカートは「跳ねない」
こんにちは。
今日はスタッカートについて。
私が、今の師匠のところに行って、「今まで知らなかった!」ということの一つがスタッカートについてです。
スタッカートは「音を切る」のですが、つい「跳ねて」いたのですね。
でも、それだと細かい音符のスタッカートの時、とうてい間に合いません。
すごく力が入って、頑張って弾いていました。
すると「スタッカートは音が切れればいいから、そんなに頑張って跳ねる必要はないのです。」とのこと。
音のイメージのせいでしょうか。
歯切れがよくなります。
はずんだ感じになりますよね。
だから手をはずませていたのかもしれません。
同じことを、イタリア人指揮者について学んでいらっしゃったコレペティトールの方のメルマガで読みました。
「あ、同じだ。」と思ったので、とてもよく覚えています。
「鍵盤、熱いですか?やけどしますか?」とからかわれた、とのことでした。
私の師匠もヨーロッパでの生活が長い方。
もしかしたら、ヨーロッパでは当たり前の感覚が、日本の、私たちにまではなかなか伝わっていないのかもしれません。
このことを思い出したのは、幼稚園年長の生徒さんが初めてスタッカートが出てくる曲になったから。
3つ先の曲なのですが、いつもだいたい3曲ずつ弾いてくるので、楽譜をめくって見たのでしょう。
「先生、スタッカートって何?」
ということで気になって仕方がない様子でした。
そこで説明をして、一緒に練習してみると、手を上にはねあげます。
「指だけで」は逆に難しいようです。
でも、ここは最初が肝心。
「指の力を抜いて、音を切る」練習をしました。
何回かやるうちに、こつがつかめてきたようです。
これを覚えておけば、速い部分でのスタッカートも楽にひけます。
音の出し方、奏法そのものもそうですが、それ以外にも「頑張って」「力で」弾く部分がこれまでたくさんありました。
でも、実はより合理的な弾き方がたくさんあります。
大人になってからではありますが、それを学べたことに本当に感謝です。
そして、それをレッスンでお子さんに伝えていきたい思っています。