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初見で弾く力

ピアノを弾く上で、「自分で楽譜を読む力」はとても大切だと考えています。自分で音を確認できて、リズムも取れる、それができると楽譜にある音楽を、実際の音にしていくことができます。

「うたあそび」の中にも、時々その課題がありますし、レッスンの中でも、音符をドレミで言ってみたり、リズム打ちをしてみたり、初めて見た楽譜を音にしていく活動を入れています。

「あかいかわのたにま」を弾く

先日、3月から来始めて4ヶ月が過ぎた小学生のお子さんのレッスンがありました。発表会にも参加する予定ですし、とても一生懸命練習してきます。

前回、「てをたたきましょう」の後半を自分で弾いてきました。今回は「ピアノひけるよ!ジュニア1」の最終曲、「あかいかわのたにま」です。

この曲は3拍目から始まるのでリズムが難しいと感じる生徒さんも多いです。ですから、先にボンゴでリズム打ちの練習をしました。

右手で弾く部分は右手で、左手で弾く部分は左手でたたきます。何回か練習して、上手にたたけるようになってから、ピアノに移動しました。

音符の階名を確認して、実際に弾いていきます。初めて弾くのに、とてもスムーズに弾けていて、私も驚きました。

生徒さん本人もうれしそうです。その後、「うたあそび」のリズム打ちもしましたが、こちらもとてもスムーズでした。

初見奏の課題を弾く

「うたあそび」にも、初見でピアノを弾く課題が、時々入っています。2年生になった生徒さん、「うたあそび」が大好きで、毎回とても楽しみにしています。

時間によって、課題が2つあっても、1つしかできないこともあるのですが、昨日は少し余裕がありました。

「季節はずれ~」と笑いながら、「ゆき」を歌って踊って楽しみました。その後、「初見の課題をどうしようかな?」とこちらが考えている間もなく、生徒さんが「先生、これ、やってみる。」とのこと。

「じゃあ、弾いてみようか。」ということで、ピアノに移動して、課題を弾いてみました。「ゆき」の中で付点をなくして、4分音符のリズムの音だけを拾い出した楽譜です。

「ソソソミ ミミミド ミードレミードレ ミソレミレ…」

時々つまづくことはありながらも、最後まで弾ききりました。「2回目は歌いながら弾いてみようか。」ということで、いっしょに歌いながら弾きました。

「できた~!」と生徒さん本人も大喜びです。

少しずつでも着実に進歩

1回ずつはほんの少しの違いかもしれませんが、読譜力が着実についていることを感じました。

読譜力があるのとないのとでは、ほんとうに大きな違いになってきます。新しい曲に取り組むときの抵抗感がまったく違います。楽譜が読めれば、新しい曲にいろいろ自分でチャレンジすることもできます。

さらに、小学校の伴奏者オーディション。生徒さんがチャレンジしてきて、よく分かりましたが、楽譜をもらってから、オーディション当日までの期間は意外に短いことが多かったですね。

読譜に自信があれば、こういうものにも積極的にチャレンジすることができます。

少しずつでも着実に進歩できるよう、いろいろな工夫をしていきます。