2019.01.15
付点4分音符と8分音符のリズム
まだ、割り算や分数を知らない小さいお子さんの場合、8分音符や16分音符を理解していくのは難しい場合が多いです。
教本にも8分音符は4分音符の半分と書いてあるのですが、実感が持てないようです。
特に、付点4分音符と8分音符のリズムは、4分音符1つ半と、半分という組み合わせで、先日も「ロンドンばし」の最初のリズムで生徒さんが苦戦していました。
リズム打ちをたくさんする
理屈は理屈として置いておいて、体感していければ、と思い、リズム打ちをたくさんしました。
1ト2ト3ト4ト と言いながら、太鼓をたたきました。1で1回たたき、ト2を数え、次のトで2回めをたたく。
何回もたたいているうちに、少し、ぎこちないものの、だんだんできるようになってきました。
階名で歌う
今度は、階名で拍子を取りながら歌っていきます。
れーーミレードーシードーレー……半拍を意識しながら歌うようにします。
ところが、後半に2分音符が出てくると、これが1拍分しか伸ばせません。
「ロンドンばし」のうたは知っているし、難しい部分はゆっくり歌うのですが、分かる部分になると知っている歌の速さで、うたいたくなってしまうのです。
知っている曲を使う難しさはここにあります。ただ、「2分音符は2拍」も、もうよく分かっているので、これも何回か練習しているうちにできるようになってきました。
ピアノで弾く
ピアノで練習していきます。
やはり、2分音符の長さが、微妙に短い気がします。ただ、今回の課題である付点4分音符+8分音符のリズムは、だいぶスムーズに取れるようになってきました。
お家での練習もしっかり習慣がついていますので、大丈夫でしょう。
「できるようになる」という経験をする
お母様が「最初の何日か、弾けるようになるまで、悔しくてイライラしたり、時には泣いたりするときもあるんですよね。」とおっしゃっていました。
「幼稚園のお友達の○○ちゃんも、最初の何日かは、同じことがあるって言っていました。」とも。
分かります。その中で、「最初はちょっと大変でも、できるようになる」という経験を積み重ねていくこと。それも大切なことであると思います。
そして、節目節目で「上手になってきたな。」という実感を、生徒さん本人が持てること。それが、「次にまた頑張ろう。」と思う、原動力になっていきます。
ピアノを通して、そんなことも学んでいくことになります。