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小さいお子さんには、力を抜く練習をすることが多いです

こんにちは。

小さいお子さんにとって、ピアノはすごく大きいものに感じられるでしょう。

特にグランドピアノなどはそうです。

鍵盤も「重く」、「一生懸命」弾かなくては音がでない、というイメージを持ちがちで、ついつい力いっぱい弾いてしまうのですね。

 

実際は、それほど力が必要なものではありません。

レッスン室のピアノはすぐ音が出るように調整してあります。

力を入れて弾くと、音が大きいように感じられるのですが、実際には伸びがないのです。

響きのある美しい音で弾くためにも、指の力のコントロールができるようになってほしい、何とかうまく力を抜いて弾けるようになってほしい。

今、いろいろ試行錯誤中です。

 

このあたりも、個人差が大きくて、早い段階で力を抜くという感覚がつかめるお子さんもいます。

身体の成長にも関係していそうで、同じ年齢でも身体の大きい生徒さんのほうが、感覚がつかみやすいように思えます。

私自身が今でも小柄なほうですし、子供の頃も身体が小さかったのでよくわかりますが、小さいお子さんには鍵盤がとても重いものに感じられてしまうのでしょう。

 

「力を抜く」というのは意外に難しいことです。

ですから、「力を入れる」というのを先にやってから、抜く。

ギュッと力を入れてから抜く。

それを繰り返しやっています。

 

先日のレッスンでも、思いっきり力を入れてバチンバチンと両手をたたく。

次にふわっとさせて、たたく。

この練習を何回か繰り返してみました。

「バチンバチンとたたくと、手も痛いよね、ピアノも力を入れて弾くと、痛いと思うよ。」という話もしながら、手がふわっとたたけるように、練習しました。

やはり、すぐにできることではないので、気長に、地道にやっていこうと思います。