2018.03.03
練習曲を復習してみる
こんにちは。
今日も朝から陽射しが明るいですね。
庭のユキヤナギも新芽が出て来ました。
さて、今日は練習曲の復習について書きます。
練習曲と言っても、いろいろありますが、練習→レッスンで○をもらう→次の曲を練習、というパターンが多いですよね。
そうやって積み重ねていくのもとても大切です。
一方、復習することで、以前とは違う新しい勉強ができることもたくさんあるのです。
ノクターンの練習をしている小学生の生徒さん。
♭3つの変ホ長調の曲です。
調のイメージをつかんでもらいたいと思い、もう、以前に全部終わっていた「バーナムピアノテクニック 全調の練習」を持ってきてもらいました。
そこの変ホ長調の音階を確認し、練習曲を弾いてみます。
以前○をもらっていたので、ほぼスムーズに弾くことができました。
ただ、1カ所だけ、フラットを落としてしまったところがありました。
♭3つは、頭の中ではもうとてもよく分かっています。
それをしっかり身体でつかむことが大切なので、もう一度その練習曲をやってもらうことにしました。
プレインベンションでも形式と合わせて調を確認していきました。
こちらはイ短調→ハ長調→イ短調の曲。
調号を一緒に確認して、「何も調号がついてないよね。でも、この部分は臨時記号でいつもソとラにシャープがついている。どうしてだろう?」と聞くと、さっき変ホ長調とハ短調をバーナムで確認していたので、「あ!これだ。」とイ短調の旋律的短音階を弾くことができました。
そこで、もう一度バーナムでもイ短調の練習曲を弾くことにしました。
一度弾いているので、練習の目的が変わってきます。
今回は、
・調号を意識して弾くこと。
・強弱記号が付いていないからこそ、音楽的にどう弾くかを考えて弾くこと。
を中心に練習するよう、お話しました。
とても理解力のある生徒さんなので、こちらの意図がよく分かってくれたようです。
学習では、よく「らせん状に」というイメージを使います。
同じことを学んでいるように見えても、次は少し上の観点から考えられるようになる、という感じでしょうか。
他のものでも以前練習した曲を復習してみると、きっと新しい発見があると思います。