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ペダルの練習

ピアノは、両手で弾くだけではありません。足を使ってペダルも踏みます。慣れるまでは、難しく感じるかもしれません。

でも、ペダルを踏んだ時のピアノの響きはとても魅力的です。美しく混ざりあった響きを感じる上でも、ペダルはとても大切です。

早い段階からペダルの練習をする

私が子供の頃は、ペダルを使うのはずっと後になってからでした。幼稚園の年長からピアノを始めましたが、確か、小学校3年生くらい、ソナチネを弾くようになってからです。

私は小柄だったので、3年生でも、足がペダルに届かなくて、補助ペダルを買ってもらい、それを使った記憶があります。

今は、比較的早い段階からペダルの練習をします。これは、ロマン派や近現代の曲を小さいうちから弾くようになったことと関係しているでしょう。

今、ペダルの練習に入ったところの生徒さんがいます。小学校1年生になったところです。

お母様が、今の「ピアノひけるよ!シニア2」に入った時、「もう、ペダルの練習が出てくるのですね。」と言って、早めに補助ペダルを探して用意してくれました。

ですから、ペダルの練習を楽しみに待っていたのです。ちょうど発表会の曲に入る直前に、ペダルのところまできたので、「発表会ではペダルのある曲が弾きたい。」とのことでした。

小さい子どもさんにとっては力が必要

ペダルを踏むと1.5センチくらい下がります。大人なら、大したことがなくても、小さい足ではかかとをつけて1.5センチ押し下げるのは大変です。

初めてレッスンでやってみた時には、力を入れて一生懸命、踏んでいても、一番下まで下げることが難しいくらいでした。

何週間か練習しているうちに、これくらいの力で踏めば大丈夫、というのは分かってきたようです。

それでも、ペダルを踏む時には、前かがみになって力いっぱい踏んでいる様子がよく分かります。

お家で練習している時、足の裏が痛くなったそうで、「靴をはいて踏んでいる」とのことでしたので、次回からは、ここでも靴を持ってきてもらうことにしました。

まずは2つずつから

両手に足もつける、ということは、3つのことを同時にすることになります。ですから、2つずつの練習しようね、という話をしました。

片手ずつの練習をした後、2つずつの組み合わせで練習をしていきます。①右手と左手②右手+右足のペダル③左手+右足のペダルとなります。

それが出来て最後に右手+左手+右足のペダルです。

本人も「なるほど」という感じで聞いていましたし、実際にそのように練習したようです。今回のレッスンでは、ずいぶんスムーズに踏めるようになっていました。

慣れてくると、自然に踏めるようになっていきますが、やはり最初はちょっと大変。でも、響きの美しさと、「ペダルが踏めてカッコいい」という気持ちもあって、頑張って練習している様子をほほえましく思いました。