2018.10.16
止まらずに弾く
こんにちは。
「音楽は、時間とともに流れていく芸術。だから両手で弾けなくて『片手』になってしまったとしても、止まったり、弾き直したりしてはいけないと思うんだよね。」
発表会などの本番を前にしたとき、私が先生から何回も言われたことのある言葉です。
今、クリスマス会に向けて、準備を進めているところです。
まだ、ピアノを始めて1年たたない生徒さんたちがほとんどですから、当然、ソロでも連弾でも人前で弾くのは始めて。
ですから、今「止まらずに弾こうね。」ということを繰り返し言っています。
特に、連弾。
合わせる練習を始めているのですが、間違えると、止まってしまう。
そこを、なんとか「止まらずにつなぐ」あるいは、一旦分からなくて止まっても、次の入れるところを見つけて入る。
これも練習のうちです。
とはいえ、日頃の練習の中では、間違ってしまう部分、弾きにくい部分を取り出して練習することは、とても大切なことです。
ですから、「間違っちゃったら、そこだけ練習しようね。でも、一番最後の練習の時は、必ず『止まらずに弾く』ようにしようね。」と話しています。
先日の生徒さんのレッスン。
似たフレーズが繰り返されている上に、リピート記号で最初に戻る曲を弾いています。
連弾で弾いているうちに、どこをやっているのか分からなくなってしまいました。
これは、よくありがちなことです。
しっかり楽譜を目で追うこと。
メロディーを歌として覚えること。
1回目はmf、2回目はmpなどの強弱記号がついているので、それを手がかりにしていくこと。
もう一つのパートナーの弾く部分も含めて一つの音楽、という気持ちをもっていくこと。
ここを意識していくことで、迷わなくなっていきます。
特に、合わせる機会が少ないうちは、最後の、パートナーの弾く部分も含めて一つの音楽、という意識がなかなか持てません。
本番までには日があるので、少しずつ練習して、慣れていけば大丈夫。
一人では出ない厚みのある音。
相手があってこその音楽。
連弾の楽しさを味わってほしいと思っています。