2018.01.22
歌いたくなる
こんにちは。
今日は雪の予報が出ていますね。子どもの頃は、雪が降るのがとても楽しみでした。
雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり。特別感がありましたね。
大人になると、いろいろな事情を考えてしまって、手放しでは喜べないのですが、今日は積もるかどうか。
音楽の感じ方、作り方にもいろいろありますね。音色、構造、リズム、ハーモニーなど。何を重視していくか。そんなことを昨日は考える機会がありました。
昨日のブログで書いたピアノですが、イベントでいろいろな方に弾いてもらいました。
私は、会場ではなくて、それを配信したものをスピーカーで再生し、聞いていたのですが、皆さんそれぞれ熱演で、とても楽しく聞かせていただきました。
同時に、やはり奏法の違いが感じられてとても興味深く思いました。
私が今学んでいる奏法では、響きで音楽を作ります。本当に歌をうたっている感覚に近く、ドレミファソと弾いても、それぞれの音の響きが違います。
そうすると本当に「歌いたく」なるのです。
昨日の演奏を聞いていても、「私だったらここをもっと歌いたい」と思うことがありました。
先日から何回かご紹介したメジューエワの本の中にも、シューベルトのピアノソナタ21番をとりあげて、次のように書かれています。
一般的にロシア人の演奏家はゆっくり弾く人が多いですね。歌いたくなるんです。(中略)逆にオーストリア人やドイツ人によるシューベルトは、ロシア人の耳にはあっさりした感じが強いです。もっと歌えるはずなのに、みたいな(笑)
オーストリア人が弾くシューベルトはリズムが生き生きしています。構造、リズム、ハーモニーですね。ロシア人はやっぱろ音色から入る部分が大きい。(中略)オーストリア人はロシア人の演奏について、シューベルトはもっと軽やかなものですよって、向こうは向こうで思っているかもしれませんが(笑)
昨日、いろいろな方の演奏を伺って、シューベルトの曲ではありませんでしたが、ちょうど同じようなことを思いました。
音楽の感じ方、作り方の違いですね。響きで作るとほんとうに「歌いたく」なり、そして、どう歌うかを考えていくのがとても楽しいのです。