2019.04.06
自分で納得のいくように練習する
自分の納得のいくように練習できるかどうか、というのはとても大切なことです。自分の中に基準があるかどうか、ということにつながってきます。
基準を自分で作る
新小学校1年生になる生徒さんの「ゴセックのガボット」(ピアノひけるよ!シニア)をレッスンしました。
スタッカートも軽やかに、とても上手に弾いていました。
「とてもすてきに弾けたね。」というと「家で練習していた時は、いっぱい間違えて、違う音をたくさん弾いていたんだけど…。」とのこと。
「それで、今日はたくさん練習してから来たの?」と聞くと、「そう。」とのこと。
自分なりに、まず「音符通り間違わずに弾けるようになりたい」という基準ができ、それに向かって練習してきたのでしょう。
自分の中に仕上がりのイメージをもつ
別の小学生の生徒さん、ディズニー映画「リトル・マーメイド」の中の「パート・オブ・ユア・ワールド」を練習中です。
この生徒さんも、音符が読めるようになって、自分で弾ける力がどんどんついてきました。
最後の仕上げの段階で、「こんなふうに弾いてみたら、より美しくなるよ。」ということで、話しながら、いくつか弾き方を変えて、私が弾いてみました。
「ああ、そうか!」ということで、生徒さん自身が、自分なりに少し工夫を加えていくと、また、曲の印象が大きく変わりました。
自分の中に仕上がりのイメージができてくると、音楽も大きく変わります。
「やりたい」という気持ちが大切
大切なのは、やはり「こう弾きたい」という本人の思いでしょう。
そのスタートになる部分を作る最初のうちは、練習回数を示して弾けるようになる体験を増やしていったり、弾き方の例を示したり、ということも必要になってきます。
最初は、先生やお家の人から与えられた部分は大きいかもしれません。でも、成長するにつれて、それがはっきりとお子さん本人のものになっていくのです。