ピアノ教室

好きな曲をピアノで弾く楽しさ

こんにちは。なぜか猫ふんじゃったの楽譜ですが…。

先日の小学校6年生の生徒さんのレッスン。

ずっとショパンのノクターンを練習してきて、頑張って仕上げました。

録画をしてお家の方に動画も見ていただきました。

 

次はどうしようか?となったときに、TWICEの「Candy Pop」が弾いてみたい、とのこと。

では、ということで、今回はポップスに挑戦。

やはり、こういう曲は、リズムのパターンがクラシックとは違います。

シンコペーションの連続がたくさんあります。

 

歌を聴いている時には、意識しないかもしれません。

楽譜を見ると、なんだか急に難しく思えてしまいます。

でも、リズムの良い勉強になりますね。

 

まだ私が学生の頃読んだ岩城裕之さんの本。

今はもうその本は手元になく、記憶で書いていますから、もしかしたら違っている部分があるかもしれません。

その中に、山口百恵さんが歌っている通りに楽譜に書くとこうなる、という形で岩城さんが紹介している部分がありました。

付点とタイの多さにびっくりしました。

ただ、その微妙なリズムの感じが歌の魅力になっているということ、それはまたクラシックとは違う感覚だとその時は感じたこと。

(実際は、クラシックも同じですが、さらに微妙な細かいニュアンスになるイメージです。)

とても印象に残っています。

 

「ねこふんじゃった」も、楽譜にすると♭6つの変ト長調(あるいは♯6つの嬰ヘ長調)になります。

(ということで、ねこふんじゃったにつながりました)

これも楽譜を見ると、一見大変。

でも弾いてみると、逆にすべて黒鍵なのでそれほどでもありません。

耳慣れた曲を楽譜にすると、意外に難しく感じることもあります。

 

いつも聞いている好きな曲を改めてピアノで弾いてみる楽しさ。

その中で、リズムや読譜の練習をしていく。

そんな経験も、時に入れていくとピアノがより楽しくなりますね。

自分の意思で行動したとき、どんどん進歩する

こんにちは。

お天気は、回復してきて良かったです。

今日は、生徒さんたちの通っている高坂小・野本小・市の川小の運動会。

小学校でも5月に運動会をするところが増えているのですね。

「大玉ころがしをする」と言っていた1年生の生徒さん。

「応援団に入っている」と言っていた高学年の生徒さん。

「組み体操の練習、頑張っています」と言っていた生徒さん。

それぞれの心に残る運動会であってほしいと思います。

 

4月から新しくピアノを始めたお子さんたちも、だんだんと慣れてきました。

だいたい、今、「プレピアノレッスン」で手の形・音の出し方をレッスンしているところです。

使える音も限られているので、まだあまり「楽しい」と感じる「曲」があるわけではないのですが、ここで基本的な手の形と音の出し方を学んでほしいと考えています。

 

幼稚園年長の生徒さん。

前回のレッスンで手の脱力について話しました。

小さい手に思い切り力を入れて頑張って音を出そうとしていたのですね。

「手をぶらぶらさせてから弾こうね。」と形を確認し、脱力を意識するように話しました。

1週間たって、レッスンの時。

前回とは大きく変わり、手の形をとても意識して弾けるようになってきました。

 

お母さまに「前回、話したことをとても意識していますね。」とお話ししたところ、

「私もびっくりしました。弾く前に、手をぶらぶらさせてから弾いています。」とのこと。

やはり、「ピアノが上手に弾けるようになりたい。」という気持ちがそうさせるのでしょうね。

「次も、頑張って毎日練習してこようね。」と言うと、とてもしっかりと「はい」と大きな声でお返事をしてくれました。

 

自分でこうしたい、こうしようと思ったとき、人はたくさんのことを吸収してどんどん進化・進歩していくのですね。

5歳のお子さんから改めてそんなことを学ばせてもらいました。

ピアノの音が出なくなる???

こんにちは。

小さいお子さんとのレッスンでは、思わぬことがおこることもあります。

発想が大人とはちがうからで、先日もこんなことがありました。

 

ピアノの前に座って弾き始めるかと思ったら、あっちこっち見ていて、

「どうしたらこのピアノは音が出なくなるの?」

ピアノの音が出なくなる???

それは、故障で大変なことですよね。

そもそもそんなことあるかしら?

 

「このピアノの音が出なくなることはないのよ。」と答えたものの、生徒さんの質問に答えたことになっていないのは明らかです。

う~ん。何が知りたいんだろう?

前回、ピアノの鍵盤を押すと、ハンマーが上がって弦をたたくところは見せてあげたのだけれど…。

質問を変えてみることにしました。

「どうして、それが知りたいと思ったの?」

「うちのピアノは、ここを押すと音が出て、また押すと音が出なくなる。」と言います。

分かりました。

生徒さんの家のピアノは電子ピアノです。

スイッチでオンオフできます。

ところが、レッスン室のピアノにはスイッチがありません。

それで疑問に思ったわけです。

 

「このピアノは、電気を使わないの。さっきたたいた太鼓と同じ。

太鼓は電気を使わないで、たたくと音が出るでしょう。

このピアノも、鍵盤を押すと、太鼓と同じであの部分が上がって、この線(弦)をたたくから音が出るの。

だから、スイッチもないの。」

と答えると、ようやく納得したようでした。

 

きっと一生懸命考えていたのでしょうね。

でも、そうやって自分でも考え、質問して一つずついろいろなことを学んでいくんだな、と思いました。

思わぬ質問に、ほほえましく、そして小さいお子さんの成長の過程を見せてもらったレッスンでした。

弾かない指も鍵盤の上に置いておく

こんにちは。

先日、大人の初心者の方のレッスンをしていて、気付いたことがありました。

 

今は、「オトナのピアノ」の中にある「ドレミのうた」を練習しているところです。

この「ドレミのうた」は、連弾になっていて、生徒さんの弾くファーストは右手と左手とを使ってメロディーを弾き、そこに伴奏がつく形の編曲になっています。

指は、最初に決めたポジションの範囲内で使うようになっています。

この形のものは、初心者でも広い範囲の音域(10本の指がつかえるので)が使えるので、曲のメロディーを演奏するのには適しています。

「ドレミのうた」の場合は、黒鍵を使う部分が何ヶ所かあり、そこが変則的になっているのですが、それ以外は基本的に一つの鍵盤に対して決まった指を使います。

 

ただ、この決まった場所に指を置いておくのが難しいのですね。

左手を弾いている間に、右手にも少し意識をむけておかないと、右手の指は鍵盤から離れてしまって、最初に置いた位置からずれていきます。

そうすると、左手で弾いていた音域が終わって、右手で弾こうとしたときに、「あれ?」となってしまうのです。

 

最初は、かなり動いていたのですが、「このラの音を弾いた後、指をこのままラの鍵盤の上に置いて、触っていてください。」というお話をして、集中的に練習していきました。

何回も練習していくうちに、ご本人も

「少し意識できてきました。」とのこと。

さらに練習を重ねていくと、できるようになりました!

弾いていないほうの手を鍵盤の上に置いておく意識が持てるようになりました!

左手を弾いている間にも、右手に注意を向けられるようになったのですね。

 

ピアノは左右の手を使って、同時に違う動きをします。

それができるから、一人でメロディーと伴奏が弾けますし、最大同時に10の音が鳴らせます。

そんな楽器だからこその楽しさ。

ただ、そこに至るまでの過程で大変な時もあります。

そのうちの一つができるようになってきました。

また、次が楽しみです。

忙しい時は、楽譜を見るだけでも

こんにちは。

5月から新しくピアノを始めた大人の生徒さん。

大変お仕事がお忙しくて、なかなか練習する時間が取れない様子。

 

大人の方の場合、皆さん、楽譜はある程度読むことができますね。

やはり、ピアノを習おうと思い立っていらっしゃる方々ですから、音楽に興味がおありです。

小学校~高校までの学校生活の中で、音楽の授業を受け、その中で楽譜をずっと目にしています。

その蓄積の分、小さいお子さんよりもずっと早く譜読みができます。

 

一方、手を動かす、という点については、なかなか難しい。

小さいお子さんも最初は難しいのですが、やはり慣れるまでの期間が短いですね。

その上、大人の場合には、お仕事など「やるべきこと」がたくさん!

毎日忙しくしていて気がつくと夜だった、ということは日常茶飯事です。

その中でも「ピアノを始めよう」という一歩を踏み出し、そして実際にレッスンにいらっしゃることを決める。

それだけでもとても大きな事だと思います。

 

練習時間が取れないときはどうしたらよいでしょうか。

何もせずに1週間たってしまうと、前回と同じ状態のままです。

少しでも楽譜を見ること。

指を動かすイメージを持つこと。

階名で歌うこと。

これだけでも、練習になります。

実際に鍵盤が弾かなくても指を動かすイメージを持つだけでも、脳に刺激が加わります。

 

少しでも楽譜を見て、自分が弾いているイメージを持つ時間を取ってくださいね。

自分が弾けるイメージを持つ時間が増えていくと、なぜか実際の練習時間も取れるようになっていきます。

お忙しい中だからこそ、ピアノを通して、ほっとできる楽しい時間を少しでも持っていただければと思います。

レッスンで成長ぶりを実感

こんにちは。

ゴールデンウィークあけの第1週。

連休でいろいろな体験を楽しんだ生徒さんのお話が楽しいです。

 

昨日は、小学生のレッスンが続きました。

一人は1年生。

「学校の音楽室の壁には、ト音記号や他の記号もいっぱいはってあった。名前も書いてあった。」と教えてくれました。

 

この1ヶ月で、おんがくドリルのドレミファまで勉強してきました。

これがド、これがレ。

4月前半に勉強しました。

次にミ、ファ。

この連休期間中の宿題でした。

宿題はいつも確実にしてくる頑張り屋さんです。

一つずつ勉強しているときは、大丈夫だったはずなのですが…。

 

音符カードを使って、ドレミファの4つを混ぜて、「これ何の音?」ゲームをしました。

ドとレはばっちりです。

ところがミとファになると、あやしくなります。

ミを見ながら「ファ」

ファを見て「ミ?」

でも大丈夫。

これは回数なので、何回も何回も繰り返していけば覚えていきます。

やはりここでも、お家でのピアノの練習と同じ、「繰り返し」が大切です。

レッスンで何回も繰り返したので、帰る頃にはほぼ大丈夫な状態になりました。

 

6年生の生徒さん。

ノクターンの仕上げです。

左手、和音の変化の多さに初めは戸惑いながらも、頑張ってきました。

一度めは練習。

少し修正するところがあったので、そこを修正したあと、録画してみました。

 

感心したのは、テンポです。

練習の時より、テンポを落として、落ち着いて弾くことができました。

もともとお母さまが「この子は本番に強いから。」とおっしゃっていた生徒さんです。

確かに、1回目は少し速いかな、と私も感じていたのですが、きちんそこを自分で修正して弾くことができました。

少しミスタッチはありましたが、でも、止まらずに弾き通しました。

これも大切なこと。

 

2人とも、短時間でどんどん変わっていきます。

これからも楽しみです。

2018.05.11

できるだけ細分化してみる

こんにちは。

久々に朝から良いお天気で、何だかうきうきします。

 

何によらず一つ一つの物事を大きくとらえると、難しく感じられるときがあります。

私などは「部屋の片付けをしよう」と考えるとおっくうになってしまう。

でも、「この引き出しの中の不要なペンを捨てよう」と思うと、何となく動ける、というように。

分解すると、気持ちの上でのハードルがとても下がるのですね。

 

ピアノも同じです。

特に右手と左手のリズムが違うと、それだけで難しく感じられてしまうことがあります。

昨日の生徒さんもそうでした。

右手と左手で動くタイミングが違う、下の楽譜の練習曲です。

この形です。

つい、どちらかにつられてしまっていました。

タイミングをとるのがが難しいようです。

指を動かすのではなく、リズム打ちだけをすることにしました。

最初、右手だけ左手だけでそれぞれ打ってみます。

これは上手にできました。

両手になると「あれ?」

3拍目で両手を一緒に打つと、次の1拍目の両手一緒が打てなくなっていたのですね。

その練習を何回かやりました。

 

その後、ピアノを弾いてみると、リズムの感覚がつかめてきました。

難しいときは、出来るだけ細分化してみること。

練習するときに、大切な意識だと思います。

また一歩、次の段階へ

こんにちは。

5月に入って、気温の高い日が続いていたので、昨日今日は肌寒く感じますね。

ゴールデンウィーク明け、昨日からレッスン再開です。

 

幼稚園年長の生徒さん。

楽譜が読めるようになって、お指のコントロールもだんだんできるようになってきて、先に進むのが楽しい!

知っているお歌もいろいろ出てくる!

ということではりきってやっています。

練習時間の記録もつけていただいているのですが、1日30分以上の日も増えてきています。

素晴らしいですね。

お母さまも「どんどん先を弾きたがるので、ストップをかけるのが大変で…。」とおっしゃっています。

 

次の宿題になった曲のうち1曲は今までのパターン。

1オクターブ違う音程で右手と左手が同じ音を弾きます。

こちらは「ちょうちょう」の曲でスラーが出てきます。

説明には「なめらかに」という言葉が入っていますが、触った感触である「なめらかに」と音をつなげるイメージとがなかなか結びつきにくい様子でした。

ですから「ちょうちょうのようにひらひらきれいに飛ぶ感じで弾こうね。」

「バッタみたいにピョンと跳ばないようにね。」というお話をしました。

 

もう1曲は、また新たな段階へ。

右手はメロディー、左手は簡単な形ながら伴奏です。

「右手のお歌の部分がきちんと聞こえるように、弾いてきましょう。」

という課題。

 

言葉でのイメージと、それが音楽として表現される状態と、それぞれが結びついて、より音楽的な表現が意識できるように。

だんだん「音を出す」段階から「どのように音楽を作っていくか」ということに気を配れるようにしていきます。

また一歩成長していきます。

2018.05.07

習慣を作り直す

こんにちは。

ゴールデンウィークも終わって、本格的に学校やお仕事が始まりますね。

 

中学校に勤めていた頃、このゴールデンウィークあけというのは一つ大事なポイントでした。

というのは、生徒たちも進級して4月いっぱいは「進級したから頑張ろう」「新しいクラスだから頑張ろう」と「頑張る」モードなのですね。

とても緊張して、新しい友達や場合によっては新しい先生に「新しい自分」を見てもらいたい、認めてもらいたい、そう思ってそれまでとは違う自分を作っています。

一般的に新しい習慣をつける時、3週間(21日間)というのは一つの区切りです。

ところが4月の21日間でついたはずの習慣がゴールデンウィークでリセットされてしまう。

「頑張る」と決めたはずなのに、やはり元の自分が顔を出しやすい、そんな時期なのです。

では、どうしたら良いのでしょうか?

学校では、「もう一度4月当初のルール確認を行う」ための声かけをしていきました。

 

ピアノの練習でも同じですね。

学校や幼稚園の生活と関連させて「この時間に練習をする」と決める。

でも、ゴールデンウィークが入り、その習慣がいったん中断する。

その時には、4月にこうしようと決めたよね、という確認をして、もう一度習慣を作り直すことが大切です。

 

ちょっと最初の数日は、大変に思うこともあるかもしれませんが、4月は出来ていたこと。

またすぐに、もとのペースに戻すことができます。

1日1日の積み重ねが上達に大きく影響します。

上達すれば、どんどん楽しくなります。

 

もし、ゴールデンウィークでペースが何か変わってしまった、と感じられたら、ぜひもう一度「決め直す」「習慣を作り直す」ということを意識してみてくださいね。

出来た事実をフィードバックする

こんにちは。

連休後半に入り、今日も良いお天気になりそうで良かったです。

写真は昨日の続き、妻沼のバラです。

 

よく「ほめて育てる」という言い方をしますが、意外にこれが難しいですね。

今日はちょっとそんなお話を書きます。

大学の学習心理学で「内発的動機付け」「外発的動機付け」ということを学びました。

「内発的動機付け」は本人が「好きだから、楽しいからやる」という気持ちで取り組むこと。

例えば、「絵が好きだから絵を描く」などです。

 

「外発的動機付け」は「ごほうびがほしいからやる」という気持ちで取り組むこと。

中学生などだと多かったのは「今度の定期テストで○番以上の順位がとれたら、携帯を買ってあげる」というパターンです。

逆もありました。「定期テストの順位が○番以下だったら携帯は解約」

 

「内発的動機付け」のほうが自分自身が決めたことなので継続もできるし、何より積極的になれます。

一方、外発的動機付けの場合は、短期的な効果はあるのですが、ごほうびがなくなると行動そのものをしなくなる、という部分があります。

この外発的動機付け、「もの」の場合は分かりやすいのですが、「言葉」もごほうびになるのですね。

もちろん、人は誰でもほめてもらうのはうれしい。

また、それで頑張ろうという気持ちにもなれますから、基本的には大切なことだと考えています。

ただ、行きすぎると「ほめてもらうからやる」「ほめてもらえないことはやらない」につながっていきます。

そうすると本人の何かをしようとする意思がどこか見えなくなってしまうのです。

 

ではどうしたらいいのか?

できるだけ、「できた事実をフィードバックする」ようにします。

「楽譜が読めたね。」

「リズムが正確にとれたね。」

「毎日練習できたんだね。」

という形です。

あと、これに加えてできるだけ、「私の感想」を加えるようにしています。

「毎日練習できたね。すばらしいことだと思うよ。」というように。

 

できるだけ、生徒さん本人がピアノが楽しいと思ってもらえるように、そして自分の気持ちで練習に向かえるように。

そんな思いで指導しています。