2018.06.09
ゆっくりから始める
こんにちは。
ついつい知っている曲だと、最初から「耳で聞いて知っているテンポ」で弾きたくなりがち。
特にお子さんはそうですね。
ただそうすると「次、何の音かわからない」「右手と左手があわない」などトラブルが起こります。
そして「難しい…」ということになってしまいます。
小学校3年生、2回目のレッスンの生徒さん。
お引っ越ししてきて、ピアノは今までも習っていました。
今はミッキーマウスマーチの途中です。
前回のあと、忙しくて、あまり練習時間がとれなかったとのこと。
前半は4月5月中にしっかり練習できていたので、なかなか良いテンポで弾くことができます。
そのテンポのまま、後半を弾こうとして「あれあれ?」となってしまいました。
とてもしっかりしたお子さんなので、一度最後まで弾いた後、「どこが弾きにくい?」と聞きました。
すると、コーダの部分が難しいとのこと。
ミッキーマウスマーチ。
基本的にマーチは2拍子ですが、このミッキーマウスマーチの楽譜は八分の六拍子で書かれています。
(今、調べてみたら、2拍子の楽譜と八分の六拍子の楽譜が見つかりました)
そして、ずっと♩♪♩♪|♩♪♩♪|♩♪♩♪|♩♪♩♪|(なぜか八分音符が大きいですね)のリズムが続きます。
ところが、コーダになると同じ音型が付点四分音符で出てくるのです。
そこのリズム感がつかみにくかったのですね。
2拍取りだと難しいと思ったので、6拍数えてゆっくり練習することにしました。
まず、右手と左手とそれぞれ別々に練習。
音が頭に入ってから両手。
何回か練習すると、両手がスムーズに動くようになってきました。
それからだんだんテンポを速めていきました。
かなりテンポが速く弾けるようになったところで、コーダに移る前の部分からつなげて弾いてリズムを確認していきました。
これも最初は前半部分をあえてゆっくりと6拍数えて、コーダまでつなげていきます。
できるようになったらだんだん速くして。
短時間でスムーズに弾けるようになりました。
知っている曲だけに、最初からマーチのテンポで弾きたくなっていたのですが、ゆっくりから段階を追っていくと、結果的に短時間で弾けるようになります。
お家での練習も、段階の説明をもう一度して、「わからなくなったらゆっくりね。」とお話ししました。
楽しんで練習をしてもらえると良いな、と思いつつレッスンを終えました。