ピアノ教室

小さいお子さんのレッスン

こんにちは。

台風が近づいているとの予報です。

風雨がひどくならないことを心から願っています。

 

昨日のレッスン。

幼稚園・小学校1年生の生徒さんが続きました。

レッスン2回目の幼稚園年長の生徒さん。

前回の注意点をしっかり守って練習してきました。

「足の裏は台にくっつけて座ること」

「力を抜いて(手をぶらぶらさせてから)鍵盤に置くこと」

「指の付け根のぐりぐりが出るように指を曲げて音を出すこと」

「指の先で弾くこと」

 

音そのものはドとレだけですから、ただ音を出すだけなら、幼稚園で鍵盤ハーモニカを弾いているお子さんの場合、すぐできてしまいます。

でも、良い音を出すための注意点を守って弾くことは意外に難しく、そこが「練習」をする意味なのですね。

そのお話を前回したのですが、とてもよく理解して練習していましたので、落ち着いたきれいな音が出せていました。

 

4月から始めた小学校1年生のお子さん。

「アルプスいちまんじゃく」を練習してきました。

こちらも、「たくさん練習した」というだけあって、上手に弾けていました。

それぞれ、1~4の指を使うようになっているので、手の形に気をつけることを課題にしています。

「全部の指を鍵盤にのせておく」ことが意外に難しいのですね。

一生懸命のせようとしている様子がよくわかりました。

この「意識し続けること」がとても大事です。

「夏休みになったので、たくさん練習する」ということで、次は「きらきらぼし」「ゆかいなまきば」の2曲が宿題です。

きっとしっかり練習してくると思います。

 

「あかいかわのたにま」を練習中の小学校1年生。

「毎日3回ずつ練習する」という約束で、1回弾くごとに色を塗ってくることになっていました。

頑張って、たくさん色塗りができていました。

リズムが難しい部分があって、そこだけもう一度練習しましたが、あとはしっかり弾けていました。

 

 

特に、習い初めのころは、「楽しく」「いろいろな活動を入れて」、やっています。

ピアノ以外に3人とも、「音楽ドリル」で譜読みを、「うたあそび」でリズム打ちや手遊びなどをしています。

リズム打ちのタンバリン・カスタネットやボンゴも楽しみなようで、歌いながら打楽器をたたいて楽しんでいます。

音楽は「音」を「楽しむ」もの。

楽しくレッスンしつつ上達できるようにしていこうと思っています。

似ているリズムの難しさ

こんにちは。

ようやく、暑さが少し和らぎ、ちょっとほっとしましたね。

小学生の生徒さんが「外で遊べなくて残念」と言っていましたが、35度を超える暑さでは仕方ありません。

熱中症の話題はピアノ教室でも出て、保護者の方が点滴をなさった話をしていました。

どうぞ皆さま、くれぐれもお気をつけください。

 

昨日の小学校6年生の生徒さんのレッスン。

ピアノは去年12月から始めて、頑張って続けています。

毎回の宿題、音楽ドリル。今回は、8分音符。

文字がとても上手なのですが、音符の書き方もとても丁寧で見やすくて、いつも感心しています。

 

今、「美女と野獣」の連弾曲を練習中です。

何回かレッスンを重ねて、そろそろテンポを上げ、仕上げになります。

ゆっくり弾いている時は、もう間違えずに上手に弾けるようになっています。

テンポを速めてみました。

 

だいたい上手に弾けるのですが、1カ所、上手くできない部分がありました。

その前の部分は2分休符→8分音符4つ→全音符という流れが続きます。

弾きにくい部分は2分休符→8分音符4つ→2分音符→8分音符4つとなり、伸ばす音の長さが変わります。

この部分が難しく感じたようです。

 

リズムだけ取りだしてみます。

うんうん たたたた たーあー たたたた たーあー 

と確認しながら弾いてみました。

何回か弾いているうちに、感覚がつかめたようです。

 

同じリズムパターンが続き、その後「似ているけれど少し違う」というリズムに変わるときの変わり目は、意外に難しく感じるかもしれません。

全く違っていれば、逆に意識できます。

今回も8分音符4つのリズムは同じで、伸ばす音符の長さが半分になっていたので、「あれ?」となってしまったのですね。

 

この次までに、練習してきて、連弾をすることになっています。

連弾になると、また音が増えて美しくなるので、楽しみです。

2018.07.26

クリスマス会の曲を考える

こんにちは。

先日からクリスマス会の候補曲をいろいろ考えているところです。

初心者かつ幼稚園年長~小学校低学年のお子さんが中心なので、そのお子さん達については、実際に曲を決めて練習を始めるのは、もう少し先にしようと考えています。

今はまだ、全部の指を使っていないお子さんも、2ヶ月経てば5本とも指が使えるようになります。

そうすれば弾ける曲がぐんと増えます。

暗譜も、今回は、できれば良し、できなくてもやむを得ない、ということで。

 

ただ、小学校6年生の生徒さんは、もうかなり弾ける段階ですし、夏休み中に譜読みを始めて暗譜で弾けるようにと思い、早めに決めることにしました。

いろいろな楽譜を買って、弾いてみて、選んでいきました。

私が子どもの頃に発表会でよく弾かれていた曲。

ネットや「発表会のための~」という名前の楽譜集を見ていくと、それらは今もよく演奏されているようです。

ランゲの「花の歌」

モーツァルトの「トルコ行進曲」

ショパンの「マズルカ」Op.68-3 など。

 

一方、ギロックのように、比較的新しい曲もあります。

マーサ・ミアーやキャサリン・ロリンなども。

これらは私が学んだ1970年代~1980年代では、まだ一般的ではなかったように思います。

(少なくとも私が学んでいて、耳にした範囲では、まだ演奏されていませんでした。)

これらの中にも、とても美しい曲がたくさんあると、今回、選曲をしてみて思いました。

 

カバレフスキーやショスタコーヴィッチなども、おもしろい曲がたくさんありそうですし、見ていくときりがありません。

選曲にかけられる時間にも限りがあるので、ある程度で楽譜を買うのはやめて、弾くことにしました。

教えるということは、自らも学ぶということ。

そして、新しいものを自分の中に取り入れていく柔軟性を持つということ。

そうでないと、自分が学んだ40年前の内容だけを教えることになってしまいます。

 

一方で、ピアノの場合、西洋音楽の長い蓄積があります。

それも大切にしていきたい。

この生徒さんにはこんな曲、とイメージを持ちつつ考える、楽しい一時でした。

急がば回れ

こんにちは。

レッスンの時、できるだけ「分解すること」「細分化すること」を心がけています。

先日、「あかいかわのたにま」を小学校1年生の生徒さんにレッスンしていました。

この曲、「ピアノひけるよ!ジュニア1」の最後にあるのですが、リズムが難しいのです。

 

まず、3拍目から入ります。

このリズム感、理解できて、リズムにのってしまえば大丈夫なのですが、最初は???という感じになりがちです。

伸ばす部分にタイも使われているので、よけいかもしれません。

この生徒さんも、むずかしいと感じていたようです。

そこで、ボンゴを使いました。

リズムだけ、たんたん たーあーたんたん… と言いながら、右手部分は右手で、左手部分は左手でボンゴをたたきます。

リズム打ちをするのは、机でもお膝でも良いわけなのですが、ここでボンゴが出てくると、生徒さんはみんなうれしそうな顔をします。

 

何回かやってみて、リズム打ちができたところで、今度は階名唱をします。

ソド ミーミミ ミーレミ レドーー ーーソド ミードミ…

次に階名唱をしながらボンゴでリズム打ち。

これも出来るようになってから、ピアノに戻りました。

今度は、分かって弾けるようになってきました。

来週までに、おうちで練習してきて連弾する約束になりました。

あわせてお母さまには、私の弾いた動画を送って、参考にしていただくことになっています。

 

分からないとき、弾きにくいときは、分解する、細分化する。

自分自身の譜読みの時にも心がけています。

「急がば回れ」で、逆にスムーズに進むようになります。

2018.07.22

ふり返ることで成長を実感する

こんにちは。

本当に毎日暑いですね。

私が子どもの頃、この辺りは「暑い」日が30度前後、「ものすごく暑い」日が34度くらいだった記憶があります。

夜になると、ちゃんと気温が下がって、涼しい風が吹いてきました。

ここまでの猛暑は、2000年頃からでしょうか。

37度・38度が初めのうちこそニュースになりましたが、今では38度が続く状況になってしまいました。

 

ここのところで、ちょっと振り返りのような会話を生徒さんとするようにしています。

「どんな1学期だった?」というような。

学校のことを話すこともありますし、ピアノのことをふり返ることもあります。

 

先日の6年生の生徒さんは本人も「頑張った1学期だった。」

委員会の委員長、運動会の応援団員、縦割りの活動をみんなで考えたり…。

さらにその中で伴奏者のオーディションを受け、合格して、本番に向けて練習を重ねました。

 

別の1年生の生徒さんはひらがなも、カタカナも、すらすら書けるようになりました。

ドレミファソをカタカナで書くときもまったく迷いません。

「全部覚えたから、大丈夫。」とにこにこしています。

レッスンノートの記録も自分で書けるようになりました。

音符もしっかり頭に入り、迷わず階名を書くことができるようになっています。

 

幼稚園年長さんも「お泊まり保育、楽しかった!」

「キャンプファイアーをやった」とうれしそうでした。

4月から始めたピアノも、音符が読めるようになり、新しい本に入って曲が弾けるようになってきました。

 

子どもさん達、どんどん成長していきます。

ふり返ることで、本人も成長を実感することができ、また次に頑張ろう、という気持ちになれます。

会話の中で、私自身も生徒さんの成長を一緒に味わうことができた幸せな時間でした。

2018.07.21

調律をしていただきました

こんにちは。

今日から、小・中学校は夏休みですね。

毎日暑い日が続いていて、レッスン時にもご家族の方が熱中症になったお話や、生徒さん本人が熱を出した話なども伺っています。

暑さ対策をしっかりして、ぜひ楽しい夏休みを過ごしていただきたいと思います。

 

昨日は、調律をしていただきました。

前々回の調律の時に弦が切れ、張り替えていただきました。

その後も何回か調整をしに来てくださっていたのですが、他の部分の音程も気になってきたこと、ペダルを踏んだ時に変な音がでる場合があることから、予定を早めて来ていただいたのです。

 

今回も、動画を撮らせていただきました。

電子ピアノをお使いの生徒さんが増えている今、グランドピアノはどのような仕組みになっているのか、内部を見られる貴重な機会ですので。

ちょっとピントがぼけてしまいましたが、このように、ピアノの内部を出して確認していきます。

ハンマーの状態を見ているところ。

 こちらはバネの動きを確認しているところです。

ひとつの作業を88回ずつ。

とても丁寧に調整してくださいます。

私の好む響きをいろいろお話しして、理解した上で調整してくださったので、終わった後、今までよりもまるい響きが出る状態になりました。

私の先生のピアノもご存知なので、それも一つの基準になっています。

これでまた、自分の練習も、レッスンもいっそう楽しくなります。

保育士さんの体験レッスン

こんにちは。

昨日は、保育士さんをしていらっしゃる方が体験レッスンに来てくださって、ご入会いただきました。

今まで、その場その場で「この曲を」と練習してきたのだけれど、体系的に学んでいきたいと思ったのだそうです。

同時に、2月に係分担で弾くことになっている曲を仕上げていきたいとのこと。

 

ある意味、学校の先生や保育士さんのサポートは、私にとっては得意分野と言えるかもしれません。

保育園には息子がお世話になり、また学校現場は熟知しているので、その状況の中で何が必要とされているのかが見えています。

小学校の授業や、保育園の行事の中で、ピアノについて必要なのはどういう力なのか?

完璧にピアノが弾けても、授業で苦労していた音大ピアノ科出身の音楽の先生の姿を、中学校で見てきました。

逆にピアノは苦手だけれど、生徒達が楽しみにするような授業ができた音楽の先生もいらっしゃいました。

音楽は「音を楽しむ」ことが基本なので、子ども達が楽しめるように、指導する側がピアノをどう使っていけるか、そこがとても大切なのではないかと思うのです。

 

一方、練習を効率的にする方法、というのもあります。

例えば、昨日の方は「北風小僧の寒太郎」の楽譜を持っていらっしゃいました。

体験レッスンでは、左手部分の練習から入りましたが、4小節に8回、同じ音・リズムが続いています。

一つそれが出来れば、4小節分の左手は弾けてしまうのですね。

まったくの初心者がそれを見ていくのは、難しいかもしれません。

でも、ピアノを弾き慣れている者の目で、全体を見ていけば、そういうことが見えてきます。

昨日の方も、それで2段分、8小節の左手伴奏部分の譜読みができました。

歌が入ってからも、左手のリズムパターンは同じであること。

だから、和声の変化を追って、その練習をしていくこと。

 

効率的な練習方法をしていけば、一人でやるよりもずっと早く仕上げることができます。

その部分で、お役に立てればとてもうれしく思います。

難しいときは、分解する

こんにちは。

家の南側、道路の脇に植えたマリーゴールドにカミキリムシが止まっていました。

子どもなら大喜びするでしょうね。

もうすぐ夏休み。

クワガタやカブトムシを飼っていた子育て時代を、ふと思い出しました。

 

小さいお子さんには、音楽ドリルで楽譜を読む勉強をしてもらっていますが、難しく感じる理由の一つに、音符は2種類の情報を含んでいることがあります。

五線の中のどの位置にあるか、ということで音の高さを表す。

同時に4分音符や2分音符、全音符という形で音の長さを表す。

一つのものから両方を読み取っていく必要があるわけです。

 

小学校1年生の生徒さん。

先週、よくがんばってほぼ毎日練習してきました!

レッスンノートを見ると、「今日はお父さんと一緒に練習しました」という日があって、ご両親がとても熱心に関わって下さっている様子がうかがえます。

聞かせてもらうと、音の高さはばっちり。

ただ、残念ながら、音の長さが違う部分がありました。

 

まず、「とんぼのめがねはみずいろめがね…」と歌詞でいっしょに歌いました。

次に「ドーミミレレドレ…」と階名でも歌いました。

タンバリンで、1234と数えながらリズム打ち。

 

その後で、弾いてもらうと、今度は音の高さも、リズムも正確に弾けました。

難しく感じたときは、分解して、一つずつ確認していく。

遠回りに思えても、結局は近道なのかもしれません。

2018.07.15

新しいピアノ椅子

こんにちは。

昨日、新しいピアノ椅子が到着しました!

今、とてもうれしいのです!

写真で見ていただくとおわかりかと思いますが、とても高い(高さが…ですよ)椅子です。

 

ポゴレリチの動画を見て以来、いすの高さと弾く人のひじの位置が気になっていました。

私の理想とする響きを出しているピアニスト、ソコロフ・ガブリーロフはとにかく身体が大きい。

それでも、いすはとても高く、ひじが鍵盤のずっと上にあります。

 

ポゴレリチの場合、動画で見てみると、椅子の下に台が置いてあったのですね。

その上から赤い毛氈が敷かれていたので、最初はよくわかりませんでした。

レッスンの時に先生から、「生徒の誰かが言っていたけど、台があったでしょう。」と言われ、改めてよく見たら本当にそうでした。

あれだけ身体が大きいのに!と本当に驚きました。

 

身体の小さな私はどうしようか。

さらに、かわいい幼稚園・小学生の生徒さんたちにはどうしたらいいかと考え、調べてみたところ、見つけました。

座面が最高67㎝まで上がるピアノ椅子。

ネット時代の恩恵に感謝しつつ、すぐ購入を決定。

その椅子が昨日届きました。

右側が、今までのヤマハの椅子。

それぞれ一番高くした状態で、こんなに高さが違います。

ここのところ、特に幼稚園児の生徒さん達が、手首を下げる状態で、下向きに「頑張って」力を入れているのが気になっていたところでした。

これからは、この椅子を使って高さをきちんと合わせることで、手首が下がらない状態を体感してもらうことができます。

 

鍵盤との高さを比べるとこんな状態。

さっそく、昨日、幼稚園年長さんの生徒さんに座ってもらいましたが、良い感じです。

ひじを鍵盤よりも高い位置になるようにして座り、背中から肩・腕の下の筋肉も意識しながら腕の重みが自然に鍵盤にかかるようにする。

生徒の皆さんに、この椅子を使っていただきながら、良い響きが出る姿勢・手の形をレッスンで指導していきたいと思っています。

楽しみです!

幼稚園年長さんのピアノ体験レッスン

こんにちは。

昨日は、幼稚園年長の女のお子さんの体験レッスン、そしてご入会を決めていただきました。

習い事は初めてとのこと。

新しい場所で、知らないピアノの先生に会う、ということで緊張していましたが、「こんにちは。」としっかりごあいさつができました。

 

地元の幼稚園に通っているとのことで、同じ幼稚園のお子さんがすでに、たうらピアノ教室にも何人かいます。

ですから、ピアニカで年中さんはこんな曲をやったんだよね、とか、年長さんの曲は何?夕涼み会があったでしょう、など、そんなお話をしているうちに、だんだん緊張もほぐれてきました。

お返事も、受け答えもしっかりできます。

 

いよいよレッスン。

ぬり絵はとても上手にきれいにぬれました。

右左ゲームも迷わずばっちり。

指番号の練習もすぐ上手にできました。

指先が器用なお子さんで、両手の薬指を打つのも上手です。

次に、ボンゴを使ってリズムを打ちます。

こちらも迷わずしっかりできました。

 

幼稚園では、今、運動会の向けて和太鼓の練習をしているとのこと。

お母さまから聞いていた「勇気100%」の曲をかけ、和太鼓のかわりにボンゴでたたいてもらいました。

かなり複雑なリズムもありましたが、頑張って聞かせてくれました。

 

そのあとピアノに移動。

お家の楽器は、電子ピアノだそうなので、スイッチがないこと、音の出るしくみを簡単に説明して見てもらいました。

ピアノでは、高い音からお子さんに弾いてもらい、私が低い方から弾いてどこか真ん中を確認しました。

その後、たくさんあるドを探したり、「良い手の形」に気をつけて「ドレミファソラシド」を弾いたりしました。

最後にお歌をうたってお手玉遊びをしておしまい。

「楽しかった」とにこにこして言ってくれました。

 

そう、ピアノを弾くのは楽しいこと、音が出せるのはうれしいこと。

これからのレッスンの中でも、そんな経験をたくさんしてほしいと思っています。