ピアノ教室

忙しい方が、少ないピアノ練習時間をうまく使うための工夫

こんにちは。

「なかなか練習する時間がなくて。」特に大人の方はそうですね。

私もフルタイム勤務していた時、本当にそう思いました。でも、少しずつであったとしても、毎日弾けば上達していきます。

今日は、趣味でピアノを学んでいる忙しい大人の方が、こんな点を工夫すると良いのでは、ということを書いていきます。

主に、ピアノに向かう以外の時間をどう使っていくか、ということが書いてあります。

自分の練習中の曲をたくさん聞く

ピアノの前に座っている時間は短くても、移動中車の中や、電車の中、あるいは家事をしているときなどで、耳が空いている時はあるのではないかと思います。

そんな時には、今、練習している曲を聞く、ということをおすすめします。

一人のピアニストの演奏ばかりだと、自分の演奏への影響が強すぎてしまう場合がありますので、最初はいろいろなピアニストの演奏を聞くことが良いでしょう。

今はYoutube上にたくさんの演奏があふれている時代。

3人、5人のピアニストの演奏を探すことなど、あっという間です。

聞くことで、譜読みの予習にもなりますし、演奏についての自分の好みがわかります。

このピアニストのこういう部分が自分にとって魅力的だ、などを言葉にして意識していけば、自分が表現するときにも参考になります。

楽譜を眺める

家族の都合に合わせていると、音を出せる時間の限られているピアノの練習がどうしても後回しになりがちです。

ちょっとした隙間時間に、楽譜を眺めるというのもおすすめです。

眺めるときのポイントは、同じ音形がどこに出てくるのかな?と探すことです。

こことここは全く同じ、こことここは音は違うけれど、パターンが同じなど、似ているところ探しをしていきます。

多くの場合、似たような音形があちこちに使われていますので、そこが頭に入っていると、実際の練習の効率化につながっていきます。

私も、仕事が忙しかった頃は、縮小コピーした楽譜を持ち歩いて、ちょこちょこと眺めていました。

電車の中だと、聞きながら見られるので、レッスンに行く途中の電車の中でもよくやっていました。

指遣いを考える

机やテーブルが使えて、書き込めるスペースがある場合は、指遣いを考えて書き込めればなお、良いでしょう。

特に、新しい曲を弾き始めるときには、指遣いをしっかり決めていくことが大切です。

一般的な記憶と作業記憶とでは、脳の中の記憶の保管場所が異なるそうです。

ピアノは作業記憶の色合いが強いので、最初に指遣いをしっかり決めて何回もそれで練習していくと「指が覚えて」いきます。

どうしても練習時間が少ないとこの部分が難しいので、少しでもピアノの前にいる時には実際に音を出すことに集中したいですよね。

あらかじめ考えておくことで、ピアノの前に座っているときには、音を出す時間が多く取れるようになります。

ただ、机上で考えていたものが、意外に弾きにくい場合もあるので、その時は、潔く変更します。

たとえ5分でも、毎日弾いて、それを楽しみましょう

忙しい中でも、とりあえずピアノの前に座る。そして5分でも弾いてみる。

やはり上達の最大のポイントはここにあることは間違いありません。

私自身も、かつて疲れている時にピアノの前に座って、気がつくと譜面台に顔を伏せて眠ってしまったこともありました。

それでも音が出ると、やっぱり楽しい。その楽しさが、日々の生活をまた頑張ろうと思う、励みにもなります。

ぜひ、楽しんで、ピアノを弾いてほしいと願っています。

2018.11.28

自分の耳でよく聞きましょう

こんにちは。

自分の演奏。弾きながらだと、聞いているようでなかなか聞けません。

特に最初の頃は、弾くほうに気を取られて、よけいにそうなりがちです。

でも、上達していくためにも「聞くこと」は欠かせません。

どうしたら良いのでしょうか?

録音する

ごく当たり前のことなのですが、録音して聞いてみると、とてもよくわかります。最近はスマホなどでも、手軽に録音・録画できるようになりました。

「響き」はなかなかとらえにくいのですが、それでもある程度はつかめるように思います。

自分ではこうしている「つもり」だったのに。「つもり」だけだった。がっかりすることもあります。

私自身も、本番前には必ず録音(最近は身体の使い方を見たいので、録画)しています。

付箋を手元にたくさん用意して、課題となるところにはどんどん貼っていきます。可能なら、付箋にメモを書きます。「左手不安定」とか「音はずす」とか。

残念ながら、最初のうちは、書いているひまがないほど、次々貼ることになります。

何色か用意して、今日はこの色、と色を変え、聞きながら前回の付箋を外していきつつ、新しい付箋を貼っていきます。

短いフレーズごとに聞く

録音できない時は、フレーズごとに止めて聞くことにすると良いと思います。

例えば、昨日のレッスンでも小学校2年生の生徒さん、「山のワルツ」でミーミミソ シララの後半シララのラ2つが、スタッカートのように短くなってしまいました。

「短くなっているね。スラーがついているから、こう弾いてね。」と私が弾いてみせて、その後、生徒さんも何回か繰り返して練習したのですが、やはり短くなってしまいます。

自分で自分の音を聞いていないかもしれない、と思ったので、そこで止まって「今度はどうだった?」と聞きました。

「はねている」

「今度はどうだった?」

「前より少し長くなった」

何回か繰り返しているうちに、少しずつ音が長くなっていきました。

いつも「自分の音を聞こう」と意識を向けることが大切

一番大切なことは、やはり「自分の音を聞こう」という気持ちを持ち、「聞くこと」を意識することです。

自分はどんな演奏をしているだろうか?

届けたい演奏になっているだろうか?

そんなことを考えながら聞く習慣をつけ、日々積み重ねていくと、大きな違いになってきます。

ぜひ、自分の音を聞きながら、練習してみてくださいね。

2018.11.23

ぜひピアノを使ってほしい

こんにちは。

ピアノを習い始めるときに、楽器をどうするか、悩みどころですね。

ここのところ、レッスン中にその話題が何回か出ているので、そのことについて書きます。

 

現状では、私のピアノ教室に来ている生徒さんの多くが「電子ピアノ」です。

お母さんがかつてピアノを習っていて、その後結婚したときに、「ピアノは大きくて置けない」「集合住宅で音が出るので、ピアノが置けない」という理由で「電子ピアノ」を購入して、それをお子さんである生徒さんが使っている、という方の割合が一番多いです。

ですから、お母さんのご実家にはピアノがある場合が多いのですね。

私からすると、とても残念なことに思います。

 

ピアノは、弦が張ってあり、鍵盤をひくと内部にあるハンマーが弦をたたいて、音を出します。

鍵盤をどう弾くかによって、響きが変わり、音色も変わります。

その響きや音色の弾き分け方を、私自身も学んでいますし、生徒さんにもレッスンで伝えていきたいと思っています。

また、調律によって、ある程度タッチも音色も調整していくことができます。

先日、ピアノをお持ちの生徒さんが「調律のときに、『スタインウェイみたいに鍵盤の上のほうで鳴るようにしてほしい』と言ったら、家のピアノの感覚が今までと全然違って、軽くなった。」と言っていましたが、そういうこともできます。

 

一方、「電子ピアノ」は、録音した音を「再生」する装置です。

ですから、タッチの変化で音色を変えると言っても制約が大きいです。

特に、日本でピアノを弾く方の多くは、「底までしっかり弾く」習慣を持っているので、「しっかり底まで弾ける」ことを開発上のポイントとして作っているメーカーさんもあるくらいです。

ピアノ演奏は、段階が進めば進むほど、細かいニュアンスの変化を感じて出せるようになることが大切だと考えています。

その時に、底まで弾いたときに音が鳴るタイプの電子ピアノだと、細かいニュアンスは出しにくいのです。

 

レッスンで楽器のことが出るたびに、「中古でも良いので、ピアノを…。」と言っています。

幅はどちらも88鍵ですから、ほとんど変わりません。高さの問題だけです。

黒の圧迫感が気になるかもしれませんが、今はさまざまなタイプのピアノカバーもあります。

それぞれのご家庭のご事情があると思いつつも、一人でも多くの方に、ぜひぜひ、ピアノを使ってほしい!といつも願っています。

2018.11.20

ピアノの音色をしっかり聞くことに意識を持っていく

 

こんにちは。

ピアノを弾くときには、しっかり耳を使って聞くことが大切。

当然のことですが、意外にこれはできていないことが多いと思います。

ミスタッチに対して、あるいは違う音が出ることに対して聞けていることは多いかもしれません。

でも、自分が今出している音の1つ1つ、あるいはフレーズの1つ1つに対して気を配っていくことは、なかなか難しい。

でも、これができると確実に演奏が変わってきます。

 

先日の生徒さん。

とても一生懸命ピアノに取り組んでいて、しっかり練習しています。

始めたばかりで「ピアノランド」を勉強中ですが、譜読みも早く、確実に進歩しています。

先日の課題の曲にはスラーがついていました。

ところが、残念なことに、スラーの途中で音が途切れてしまいます。

 

「スラーがある時は、つながるように弾きましょう。こんなふうに。」と弾いてみせました。

生徒さんに弾いてもらった後、「今のはどうだった?」と聞くと

「……。前よりは良いと思います。」

まさか質問されるとは思わず、意識して聞いていなかったようです。

「では、もう一度、よく聞きながら弾いてみましょう。」ということで最初の2小節だけ弾いてもらいました。

「どうだった?」

「最初は良かったと思います。後半は少しつながっていなかった。」

これだけで、演奏が変わってくるのですね。

 

私自身もそうでした。

今の先生のところに行きはじめの頃は、1つ1つの音に響きに注意をはらうことができなくて、かなり雑に弾いていました。

このフレーズはこういう手の使い方、このフレーズはこういう手の使い方、と手の使い方を考えるうちに、まずフレーズごとに音の種類を変えていくことを覚えました。

次に同じフレーズの中でも、1つ1つねらう位置を変えて、音の響きを変えていくこと。

だんだんと自分の中で、聞く意識が変わってきたことが実感できました。

 

ピアノは、どうしても、「弾く」という手の動きに意識が行きがちです。

だからこそ、耳を使うということに意識を向けていくことが大切なのです。

ロシアのピアノ奏法を学びたい…新しい生徒さんとの出会い

こんにちは。

先日、こちらに書いてあります私の奏法を学びたいということで、50代の方が体験レッスンにお見えになり、入会なさいました。

私の先生のブログもずっとお読みになっていて、門下発表会にもいらっしゃっていたとのこと。

私がピアノ教室を始めたいと思った大きな理由の一つして、この奏法を多くの方に知ってほしい、という気持ちがあったので、たいへんうれしく思いました。

 

響きのある音色を自分で出せるようになるには、いくつかの要素があります。

まず、自分で響きのある音色がわかること。

耳の訓練ですが、すぐ聞き分けられるようになる方がいる反面、聞き分けられるようになるまでには、ある程度の期間が必要な方もいます。

ただ、これがつかめるようになると、ピアノとの一体感が違います。

私は教育学部出身ですから、声楽やクラリネット、チェロを学んだ経験があるのですが、声楽や他の楽器の場合には、身体を使ったり、身体に密着させたりするので、楽器の振動が伝わってきて、一体感があります。

ピアノだけが、大好きなのになぜか向こう側にある感覚を持っていました。

響きが分かって、響きを感じられるようになったとき、「あ、歌うように弾ける。」と本当に思いました。

 

次に姿勢。

私自身は意識しているようで意識できなかった期間が長かったのですが、逆にそこが分かったら、音も大きく変わってきました。

いかに自分の腕の重みを、うまく鍵盤にのせて使えるようになるか。

いかに大きく腕が動かせるようになるか。

身体の使い方のイメージですね。

 

3つめに手や指の使い方のイメージがつかめること。

先日の方も、「大野先生のブログを読んでいただけでは、わかりませんでした。こんな使い方をするのですね。」と驚いていました。

やはり文字で読んだだけでは、なかなかつかめないのは事実です。

ある意味、かなり特殊なのかもしれません。

動かし方も、手の旋回を使っていきますが、その旋回の方向も一方向ではありません。

手首も使っていきますし、その時の意識の持っていきかたも重要です。

 

実際のレッスンはこれからですが、ぜひ、この奏法の魅力を味わっていただきたいと思っているところです。

2018.11.17

ピアノ初心者の生徒さんに伝えた、弾き始める前の準備

こんにちは。

クリスマス会という、家族や先生以外の聞き手の前で機会。

私がピアノ教室を立ち上げた時に習い始めた生徒さんがほとんどなので、皆さんにとっては初めての「発表会」になります。

いすに座ってから、弾き始める前に何をしたら良いのか、ここのところ生徒さんとお話したので、それについて書いていきます。

 

小学校1年生の生徒さん。

「『まつぼっくり』、もう見なくても弾けるよ。」とにこにこ顔。

では、ということではりきって弾き始めたのですが、お家ではできたはずなのに、先生の前だと勝手が違ったのでしょう。

ドドソー ミミドー ミードド レーーーー

ドーソソ ミミドー ミードド レーーーー

あれ?同じことの繰り返しになってしまいました。

楽器も違いますし、どこか緊張していたのだと思います。

よく楽譜を見ながら弾こうね、ということで、2回目は上手に弾けました。

 

次に、私との連弾です。

大丈夫という確認をしてから弾き始めたところ、最初の音が違っていました。

手を膝の上に置いて、リセットです。

 

「手を膝の上に置いて、次に鍵盤の上に置いて、楽譜を見ます。最初の音から1小節分の音を頭の中で音を出さずに確認しようね。それから弾き始めましょう。」ということで、手順を確認しました。

今度は大丈夫。

何回か最初の部分の確認をして、落ち着いて弾き始められるようになったら、もうすっかり本来のペースが出せるようになりました。

お迎えに来たお母様の前でも、最後に連弾を披露して、お母様と、次のレッスンを待っていた小学校高学年の生徒さんにも拍手をもらってにこにこして帰っていきました。

 

もうお一人。大人の生徒さんも、やはり弾き始めが慌ただしくなりがちです。

あわてて弾き始めると、最初の音から間違ってしまったり、左右がそろわなかったりしてしまいます。

合唱の経験の長い生徒さんなので、「歌を歌う時と同じで、息を吸って歌い始めるのと同じタイミングで弾き始めましょう。」というお話をして、何回か出だしの練習をしました。

 

初心者の方は、ついあわててしまいますが、ピアノの前で一度落ち着いて手の位置の確認をして、息を吸ってから始めるといいですね。

出だしがうまくいくと、その後の演奏も落ち着いて弾くことができるようになります。

2018.11.16

ピアノ練習の習慣を作る

こんにちは。

ピアノが上達するには、練習が欠かせません。

どうしたら練習をする習慣をつけることができるか、ということについて書きます。

 

まず、前提として「やる気に頼らない」ということが大切です。

「やる気になったら始める」ということでは、実際にはなかなか始められないのですね。

また、その場合には、何かがあればついつい後回しになってしまいます。

人間の脳は、手を付ければやる気になる、という仕組みがあるそうですから、とにかく手をつける、少しでも始めるということが大切です。

 

では、習慣にする、と考えたうえでのポイントですが、1つめに、いつ練習が可能なのかということをはっきりさせることです。

中学校で家庭学習についての指導していた時、必ず、三者面談や家庭訪問の時間を使って、保護者の方に生徒が書いた日課表をお見せして、「これで実際に可能ですか?」という確認をしていました。

中学生は、自分の理想の日課表を書いてしまうことがあるのですね。

ですから、時々保護者の方から「夕食、この時間に食べるのは無理でしょう。」とか「お風呂は、この時間だと難しいと思います。」など現実的な答えが返ってくることもありました。

ピアノの練習も同じです。

特に、お家の方が働いていて、保育園や学童保育などに通っているお子さんの場合、家で生活できる時間は限られています。

その中で、いつなら練習が可能なのか、しっかり見極めること。

これがまず大切です。

 

私のピアノ教室の場合も、共働きのご家庭で、保育園、学童保育に行っているお子さんが何人もいます。

「学校に行く前に練習しています。」

「お夕飯を食べたら、練習します。」

皆さん、少ない時間の中で工夫して練習しています。

 

2つめに、今ある習慣と組み合わせるとうまくいきやすいということがあります。

先ほどの例ですと「お夕飯を食べたら練習します」というのがそれにあたりますね。

必ず食べる夕食。

それとピアノの練習を組み合わせていきます。

「おやつを食べたら練習する」というお子さんもいます。

 

習慣化すると、とりかかる時の抵抗感が薄らぐので、練習することが「当たり前のこと」になります。

こうなればしめたもの。

ピアノもどんどん上達していきます。

そうすれば、ますますピアノが楽しくなりますね。

2018.11.14

連弾で間違ってしまったときの対処法

こんにちは。

クリスマス会に向けて、レッスンをしています。

今回、ピアノを始めてから日の浅い生徒さんたちは、メロディーを生徒さんが弾き、お家の方や私が伴奏部分を弾くという連弾で発表する生徒さんがほとんどです。

間違ってしまったとき、慣れないと「あっ」という感じになり、そのまま止まってしまうことが多いのです。

この気持ちはとてもよくわかります。特に慣れないうちはどうしたらよいか分かりませんよね。

今日はその対処法を書いていきます。

 

本番での対処法を書く前に、いくつかの前提となることを書きます。それがないと対処が難しいですから。

まず、一番大切な大前提は、「止まらないで弾けるようになるまで、きちんと練習しておくこと」。

当然すぎることなのですが、少なくとも、大丈夫であるという自信が持てるかどうか、というのは本番ではとても大切なことです。

ですから練習をしっかりしておくこと、これは欠かせません。

 

二つ目の大切な前提は楽譜を見ながら弾けること。

自分の記憶だけに頼っていると、緊張したときに「ここだと思っていたら、違うところを弾いていた」ということになる可能性があります。

暗譜で弾く場合は、パートナーのパートまで理解した上での暗譜である必要があります。

三つめの前提は、拍子を数えながら弾いていること。

3拍子なら123とリズムに乗っていることが大切です。

上の3つの前提が、練習でできていたら、基本的に連弾で間違えることそのものがとても減りますね。

 

では、合わせていて間違えた場合、一番大切なことは「止まらないこと」

初心者の場合、不安になるし、まだ経験が少ないので、「どうしよう」となって全く弾くのをやめてしまうことが多いのですが、とにかく続けるという強い気持ちを持つことが大切です。

では、次にどうしたらよいか?

楽譜を見ていれば自分が弾いている場所はわかります。

そのあとの弾きやすいところ、入りやすいところから入るのです。

 

すぐ次の音から入れることもあります。

あと入りやすいのは、小節の区切りですね。

次の小節の1拍めから入る。

そこも難しければ、次のフレーズ(メロディーのまとまり)の最初から入る。

 

練習の時に前提をしっかりクリアし、その上でもし間違ってしまうことがあったら、再びうまく流れに乗れるようにする。

簡単なことなのですが、実際には意外に難しい。

練習の時から、意識してみてくださいね。

2018.11.12

ソリッドドラムという新しい太鼓を買いました

こんにちは。

リズム打ちをする時に、タンバリン・カスタネット・ボンゴを使っていました。

子どもたちは、ボンゴが大好きだし、両手で違うリズムを打つときなどにはとても良いのですが、普通にリズム打ちをする時に、太鼓がほしいな、と思っていました。

 

ソリッドドラムという、この太鼓を見つけて、思わず買ってしまいました。

・たたく位置によって音の高さが変わること。

刻みがついているので、それで変わります。ちょっと楽しそうだなと心ひかれました。

・バチの先がゴムでできているので、柔らかいこと。

いろいろなお子さんがいますし、場合によると小さい弟さん・妹さんが触る可能性もあるので、これもとても大切な要素だと思いました。

 

実際に実物が来て、たたいてみると、音の高さは確かに違いますが、低音と中音の違いは、期待していたほどの違いではありませんでした。

でもたたく位置によって音が変わる太鼓は魅力的です。

バチも、柔らかさがありながら、意外にしっかりしているので、ちゃんと音が鳴ります。

 

小学校1年生の男の子。

ちょっとレッスン前にお母様に叱られたとかで、あまり元気のない状態でレッスンしていました。

最後に「うたあそび」で太鼓を見せたら、表情が一変。

とっても楽しそうにたたいていました。

「うたあそび」が終わった後、「好きにたたいて良いよ。」と言うと、本当に楽しそうに色々試しながらたたいていました。

最後に「この次もこの太鼓たたく?」と聞いたので、「たたくよ。」と言うとにこにこしていました。

 

幼稚園年長の女の子。

このお子さんも、太鼓を見て目が輝きました。

ついついたたきたくなってしまいます。

やはり、最後に「好きにたたいて良いよ。」と言うと音の出方を確認しながらたたいていました。

 

ピアノ教室は、お家ではなかなかできない経験ができるといいな、と思っています。

一般家庭にはなかなかない、グランドピアノもそうですし、リズム打ちも、お家にはない太鼓を使うなど。

子どもたちは好奇心がいっぱいです。

楽しいことをたくさん経験する中で、いろいろ学んでほしいと思っています。

1年生のピアノレッスン。3拍子のリズム打ちをたくさんしました

こんにちは。

小学校1年生の生徒さん、昨日は3拍子のリズム練習をたくさんしました。

 

最初に、「うたあそび」です。

もう1巻の終わりなので、季節はずれですが「こいのぼり」から。

歌いながら、ボンゴを使ってリズムを打っていきます。

「こいのぼり」は3拍子ですから、最初の3小節はタンタンタンのリズム。

それを1拍目はパチンと手をうち、2拍目と3拍目はそれぞれ右左のボンゴをたたきます。

4小節めだけ、パチンタタタンと2拍目が8分音符になっています。

 

パチンタンタン パチンタンタン パチンタンタン パチンタタタン

ボンゴだけたたいていた時は、上手だったのですが、

やねよーりー たーかーいー こいのーぼー りーーー

おおきーいー 

歌いながらやってみると……あれ?

パチンタタタンの後が、なぜかパチンタンパチンとなってしまいます。

1拍めの意識が薄いのかもしれません。

ということで、123と言いながら、またリズムだけ何回か練習しました。

そのあと、もう一度、歌いながらたたいてみると、今度はできるようになりました。

 

ピアノのほうも、「豆まき」が上手に弾けていたので、では次の曲、とページをめくると、こちらも「こいのぼり」です。

「季節はずれだね。こいのぼりこいのぼりだ。」と言いながら譜読みをしました。

やはり3拍子のリズムを意識するところから。

今度は、メロディーのリズム通りにリズム打ち。

タタタンタン タンタンタン タタタンタン ターアーアー

何回かリズム練習を繰り返しました。

その後、弾く音も確認しながら弾いてみました。

 

3拍子は、意外に難しく感じるのかもしれません。

なじみが薄いというのが一つ理由としてありそうです。

確かに、今までやってきた曲は4拍子が多かったので、1234はかなりしっかり頭に入っているのでしょう。

また、2拍子は2拍子で、学校の運動会練習などでよく聞きます。

ですから、123だと、何か足りない、あるいは多いと感じてしまうのかもしれません。

そういう時は、リズム打ちをたくさんすることで、123を感じることができるようになります。

 

123 123……。

昨日は練習して、できるようになったので、来週を楽しみにしています。