触れるだけで音が出る
こんにちは。
写真は、川島町にある平成の森公園の古代蓮の花です。
ここもとても良い場所です。もうしばらくは、花が楽しめそうです。
先日のレッスンの時、師匠のピアノを弾いた時、
「なんて反応の良いピアノだろう。」と、ようやくそれを気持ち良く感じることができました。
今までも反応の良さはよく分かっていました。
スタインウェイのフルコン。
触るだけで音が出ます。
最初の頃は触るだけで音が出るピアノ、ということが信じられませんでした。
でも、実際に軽く触れるだけで音が出ます。
ただ、あまりにも反応が良すぎて、コントロールが難しい、という印象のほうをより強く感じていました。
例えば、ちょっとの違いでいきなり大きな音がでてしまう。
少し深いところを弾くと音が詰まってしまう。
そのたびに、「こう弾きたくないのに…」という思いだったのです。
今回、フォーレのノクターンを弾いたとき、こうしたいと感じたタッチ、ねらった深さと、出て来た音がぴったりと合っていたのです。
そのニュアンスは、私のピアノよりもはるかに繊細で、うれしくなりました。
一つは、手の内側の筋肉がしっかりついてきて、細かいコントロールが可能になったこと。
もう一つは、私のピアノの調整がよくて、かなり繊細な弾き分けができるようになっていること。
この2つが原因だと思っています。
手の筋トレもずいぶんやりました。
地道にやっていると、確かに違います。
見ていると、師匠も暇があると必ず指を動かしています。
師匠のところでレッスンをしている先生方も、話しながら指を動かしているそうです。
これも終わりがないことなのですね。
私のピアノの調整、
ずいぶん長い時間をかけて、細かい部分を磨いて、動きやすくしていただいています。
おかげで、今回の感覚がつかめるようになりました。
良い状態に調整されたピアノ。
それを最大限生かすための手、指の状態、使い方。
その結果出てくる、様々な響き
そしてその響きをコントロールして音楽を作っていくこと。
この奏法ならではの楽しさがあります。