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小さいお子さんの教本

今日から、年少 (と言っても、もうすぐ年中になりますが) の生徒さんのレッスンが始まります。

小さいお子さんの場合には、まだ指の力が弱いため、無理をして弾こうとするとどうしても手の形がくずれて、下向きに手首を振って弾いてしまいます。

どうしたらそれが防げるか。楽器屋さんの入門者用の楽譜売り場の前で、だいぶ迷った挙げ句、出版されたばかりの新しい楽譜を買ってみました。

「まいぴあの」。著者の石黒先生は、小さいお子さんのレッスンを数多くなさっていることでとても有名な方です。

楽譜そのものも、中の絵も、とても楽しそうです。

そして、何よりも最初の段階で、3の指つまり中指を使って「手のやまを作る」という意図で、3の指の練習がたくさん入っています。

これは、ロシアピアニズムの導入段階の教本としても使えるのではないか、と考えました。3の指をたくさん使って、「支えの感覚」を身につけることができます。

ロシアのピアノ教本には「ロシアのこどものうた」がたくさん使われています。日本で手に入るドイツ語版には、ドイツの歌も入っています。

でも、日本で使うには、ロシア語、ドイツ語で歌うことはできませんから、歌と関連させることができません。

日本語に訳されているロシアの教本の場合には、歌おうとすると、歌詞のリズムと音楽の強拍がずれていて不自然な場合がありました。

その点も大丈夫ですし、音源がダウンロードできるので、自宅でも伴奏に合わせて練習することができます。

楽譜の読み方、拍子の感じ方もかなりていねいに学習することができる構成になっています。

実際に小さいお子さんが使ってみると、どんな感じになるか。使いながらいろいろに工夫を加えていきたいと考えています。

今日からのレッスン。楽しい、ピアノの時間、音楽の時間になるように生徒さんを迎えようと、私も新しい気持ちで楽しみに待っています。