2018.08.20
ピアノのふたを全開にして弾く
こんにちは。
昨日は御茶ノ水の先生のお宅で、勉強会でした。
5人集まって、それぞれ発表会で弾く曲を演奏して聴き合います。
9月1日の発表会に向けて、私もフォーレのノクターン第2番を弾きました。
1回目はいつものレッスンと同じで、ピアノの譜面台部分のみ開けた状態だったので、落ち着いて演奏することができたのですが、2回目になって、先生が入ってきて、「こうしよう。」と言ってピアノのふたを全開にしました。
以前にも、発表会前にこれで弾いたことがあるのですが、全く変わってきます。
スタインウェイのフルコンという一番大きなピアノ(東松山市民文化センターにあるピアノと同じ)ですから、パワーがあります。
その楽器が12畳のレッスン室に置いてあるのですから、ふたを全開にすれば音も響きもすごいので、その時はどこの音を聴いたらいいのか、迷ってしまいました。
今回はそれから4年もたっての今回。
さすがに前回のような迷いはありませんでしたが、ちょっとしたタッチの変化が全部音に反映されることが分かってしまうので、現状がよくわかりました。
自分では柔らかい音を出すタッチを使っているつもり、でも音はそれほど柔らかくなっていない。
自分では手首の回転を使っているつもり、でも思うほど響きがレガートにならない。
だんだん、肩胛骨から腕が動いていないのかもしれない、とか虫様筋が…とか「考えて」しまいました。
本番の状態は、こういうことは全部置いておいて、響きを聴きつつ音楽に集中できるのが良いのです。
ですから、「意識的に」練習をして、身体にしっかり覚えさせ、実際に弾く時はそれは「無意識に」できるようにする。
これが本来の理想的な状態です。
発表会の会場になるホールでリサイタルをやったことのある先生にレッスンしてもらっている方が昨日の5人の中にいました。
本番のピアノもとても反応が良いので、「頑張らないでね。」と言われたのだそうです。
本番はリハーサルなしの1回だけの演奏。
昨日の課題だった身体の使い方は改めて「意識的」な練習をくり返していきましょう。
「無意識に」できるようになるまで。
それから、家のピアノもふたを開けて練習してみようと思いました。
たくさん課題が見つかりました。本番までできることをやるのみ、です。