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2017.09.11

50年以上演奏し続けるということ

昨日は、私の所属する葵の会の例会でした。

葵の会は、埼玉大学教育学部で音楽を学んだ同窓生の演奏団体です。
来年で54回目の定期演奏会を迎える、県内でも最も古い団体の1つだそうです。

現在も創立時のメンバーを含め、歌・ピアノ・作品発表でプログラムを組み、毎年4月に定期演奏会を行っています。

何より私がすごいと思うのは、54年間のすべての定期演奏会で演奏している先輩を始め、50回以上出演の方が何人もいらっしゃるということです。教員として仕事をしていた方が多く、その期間も含めて半世紀以上にわたって、ずっと自分の音楽を作り続けてきたことに尊敬の念を持っています。

「定期演奏会で歌うと、自分の演奏の不十分さがわかるの。だから来年は今年より少しでも上手になりたいなあ、と思って続けているうちに50年たってしまったのよね。」とある方はおっしゃっていました。

「とうとう後期高齢者になってしまった!」と言いながら、今年も4人8手連弾にチャレンジする方がいらっしゃいます。

この先輩方と会って、お話を伺うことで、私はとてもたくさんのパワーをいただきます。皆さん本当に前向きで、向上心にあふれています。私自身、その方々とともに演奏できるということ、自分で音楽を作っていけるということの幸せを感じます。

昨日は次回、来年4月に向けての曲目をエントリーしてきました。私はモーツァルトを弾きます。これから4月まで、モーツァルトとしっかり向き合って、今より少しでもいい音で弾けるよう、少しでもモーツァルトの音楽の本質に近づけるように弾いていきます。