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2019.03.14

新しいタッチを学ぶ

昨日は、自分のレッスンに行ってきました。レッスンに行くたびに、新しい学びがたくさんあります。昨日も、また新しいタッチを学び、いろいろ考えつつ帰ってきました。

タッチの種類を増やす

ここのところ、先生がご自分のタッチの見直しをしています。無意識に弾き分けていたものを意識化して、「こんなタッチを使っている」ということを整理し、体系化しているところなのです。

ですから、行くたびに「新しいタッチ」が増えていきます。ブログで8種類と紹介があったのですが、前回のレッスンのときに伺ったら11種類ありました。

今回も、ブログで、15種類とのご紹介があったので、あと4種類。それをレッスンで伺ってきました。

手の小さい私にとって最大の課題の一つである、オクターブや、手を開いた状態でのトレモロの弾き方などがありました。

奏法に慣れているので、手の使い方を頭で理解することはスムーズにできました。ただ、実際に音を出してみると、右手はすぐにできたのですが、筋力がまだ弱めの左手は、思い通りの音色が出るまでに少し時間がかかりました。自由にそのタッチを使えるようになるためには、練習を積み重ねていく必要があります。

タッチの種類が増えると音色のレパートリーが増える

タッチが変わると、音色が変わっていきます。芯の太い音、細い音、軽めの音、重めの音、上に上がる音、広がりのある音。

タッチの種類が増えるということは、音色のレパートリーが増えるということです。ですから、タッチの練習の時には、必ず、音色の違いを繊細に聞き分けようという意識を持つことが重要になってきます。

先生がよく「楽器から教わることがたくさんある」というのは、そのことです。楽器がその繊細なタッチの違いを反映できる状態であれば、練習の時にも、自分のタッチが意図しているものかどうかを、音色の変化によって楽器が教えてくれるのです。

音色のレパートリーを増やして彩りある演奏を目指す

音色のレパートリーを増やすことは、演奏の質を高めていくためのものです。「発声は良いのだけれど、全部同じ音が続いている。」と言われ、先生、アシスタントの先生が、同じフレーズを「こういう弾き方もある」「こういう弾き方もある」と例を挙げて見本を見せてくれました。

同じフレーズでも、音色の使い方が変わると、全く違うものになります。次は、その部分を自分なりに研究していく段階です。

まず、最初は頭でよく考え、聴き分けながら。そして、だんだんと「考えなくても」「自然に」できるようになっていくことを目標にしていきます。

音色を増やすことは、より良い演奏をしていくための手段です。目的と手段をしっかり見極め、彩りある、より良い演奏を目指していくことがとても大切であると、昨日もまた改めて思いました。