2018.06.19
重めの音色を作っていく
こんにちは。
昨日は大阪で大きな地震がありました。
震度6弱とのこと。
皆さまのご無事を心からお祈り申し上げます。
昨日は、レッスンの日。
ヘンデルのシャコンヌと、フォーレのノクターンの両方を聞いていただきました。
シャコンヌは、ここ数日、自分でも音色について考えたり、いろいろな演奏を聞き比べたりしていました。
ヘンデルの作曲した当時は、もちろんまだピアノはありません。
チェンバロで演奏したものがいくつも見つかったので、それも聞き比べていました。
チェンバロだと、上鍵盤と下鍵盤を使ったり、ストップ等楽器そのものの仕組みを使ったりして、音色を変えることができます。
カール・リヒターの演奏など、それを駆使しているのがわかります。
今回のレッスンまでに、音色を中心に考えてようと決めていたので、ここはこういう音を出したい等自分なりに弾き方を考えて持っていきました。
最初の長調の部分が終わり、中間の短調の部分にさしかかったとき。
ここは、重めの音がほしい。
そして、短調最初の変奏は弱音から始めたい。
上から下におろして、力の抜き方をこうして…と練習した部分です。
「方向は良いと思います。ただ、僕ならこうしてもっと重い音を出します。」
と先生が手の使い方を見せてくれました。
動きが複雑です。
上から下に鍵盤に指を載せるのですが、そこから先の力の入れ方、抜き方が今弾いている弾き方とは違っています。
まねてみました。
音質はいいかもしれませんが、音量が大きすぎます。
うーん。
ああでもない、こうでもない、とかなりの試行錯誤の末、ようやく弱音でかつ前よりも重めの音が出せるようになりました。
でもちょっと気を抜くと音量が大きくなってしまいます。
音量に気を取られると音が軽くなってしまいます。
指の使い方は、指先だけの問題ではありません。
指の付け根、手のひらの内側、手首、ひじ、肩、背中を意識していきます。
同時に自分の求めている音の質、大きさ。
それらに気を配っていきます。
でも、だからこそ、響きを変化させることができます。
音のイメージを自分で作り、それを表現していくことができます。
その楽しさを味わうことのできたレッスンでした。