2018.09.19
自分の音を聞きましょう
こんにちは。
ピアノを弾いている時は、とかく弾くことに注意が向きがちです。
意識して「聴く」ことで音楽が変わっていきます。
昨日、レッスンした幼稚園の年長さん。
クリスマス会に向けて「ジングルベル変奏曲」を練習中です。
レッスンで弾いてもらうと、いつも練習をたくさんしてくる生徒さんなので、最後まですらすら弾くことができていました。
この曲はクリスマス会で弾くので、細かいところを勉強していくことは、伝えてあります。
前回のレッスンの時は、右手で和音を弾く時、音が抜けることがあったので、その練習をしました。
「音をよく聞こうね。全部の音が聞こえるかな?」と確認しながらゆっくり練習。
その後、通常の速さでも練習。
それから、両手で合わせました。
「音をよく聞く」を意識するだけで、変わってきます。
今回のレッスンでは、意識して練習した成果があって、その部分はとても上手になっていました。
次に、今回はメロディーを「聞く」ことに意識を持つようにお話をしました。
変奏曲なので、テーマの時は右手がメロディー、第一変奏の時は左手がメロディーというように、変わっていきます。
今までと逆になっている左手メロディー、右手伴奏のパターンは初めてですから「お歌の部分はどっちの手が弾くかな?」という確認をして、その後、「お歌をしっかり聞きながら弾こうね。」と話しました。
「しっかり聞こう」と思うだけでも、こちらも音のバランスが全然違ってきます。
最後の部分も、「サンタさん、そりに乗ってくるでしょう。プレゼントを置いた後、どうするのかな?」と聞くと、「次のお家に行く。」
「じゃあ、鈴の音はどうなるかな?」
「だんだん小さくなる。だってね、ずっと同じ所にいて、大きい音で鈴を鳴らしていたら、子どもが起きちゃうでしょう。そうすると、朝になる前にプレゼント見ちゃって、中身がわかっちゃうもん。」
なるほど。そこまでは考えていなかった!
ということで、鈴の音が遠くなっていく感じ、これもよく聞きながら、だんだん小さくしようね、ということで練習しました。
自分の音をしっかり聞きながら練習していく。
この習慣をつけていくと、音に対する感覚がどんどん鋭くなっていきます。