2018.11.20
ピアノの音色をしっかり聞くことに意識を持っていく
こんにちは。
ピアノを弾くときには、しっかり耳を使って聞くことが大切。
当然のことですが、意外にこれはできていないことが多いと思います。
ミスタッチに対して、あるいは違う音が出ることに対して聞けていることは多いかもしれません。
でも、自分が今出している音の1つ1つ、あるいはフレーズの1つ1つに対して気を配っていくことは、なかなか難しい。
でも、これができると確実に演奏が変わってきます。
先日の生徒さん。
とても一生懸命ピアノに取り組んでいて、しっかり練習しています。
始めたばかりで「ピアノランド」を勉強中ですが、譜読みも早く、確実に進歩しています。
先日の課題の曲にはスラーがついていました。
ところが、残念なことに、スラーの途中で音が途切れてしまいます。
「スラーがある時は、つながるように弾きましょう。こんなふうに。」と弾いてみせました。
生徒さんに弾いてもらった後、「今のはどうだった?」と聞くと
「……。前よりは良いと思います。」
まさか質問されるとは思わず、意識して聞いていなかったようです。
「では、もう一度、よく聞きながら弾いてみましょう。」ということで最初の2小節だけ弾いてもらいました。
「どうだった?」
「最初は良かったと思います。後半は少しつながっていなかった。」
これだけで、演奏が変わってくるのですね。
私自身もそうでした。
今の先生のところに行きはじめの頃は、1つ1つの音に響きに注意をはらうことができなくて、かなり雑に弾いていました。
このフレーズはこういう手の使い方、このフレーズはこういう手の使い方、と手の使い方を考えるうちに、まずフレーズごとに音の種類を変えていくことを覚えました。
次に同じフレーズの中でも、1つ1つねらう位置を変えて、音の響きを変えていくこと。
だんだんと自分の中で、聞く意識が変わってきたことが実感できました。
ピアノは、どうしても、「弾く」という手の動きに意識が行きがちです。
だからこそ、耳を使うということに意識を向けていくことが大切なのです。