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音の質を聞き分けて曲に生かしていく

こんにちは。

音の質を聞き分けていく耳。

できるだけ早い段階からその練習をしていければ、と考えています。

 

先日の小学校6年生のレッスンの時。

学校の伴奏オーディションにチャレンジし、みごと合格した生徒さん。

前回までのレッスンで、伴奏曲はとても上手に仕上げていました。

その後も練習を重ね、今回のレッスンではさらに美しく音楽的に弾けるようになっていました。

 

音の質についても、今回はかなり気を配っている様子が分かりました。

「強いときと弱いときでは、力のかけ方はどう変わってきますか?」

こういう質問からも、身体の使い方にとても気を配れるようになっていることがわかります。

音の強さ・質によって、肩からかけることも、ひじから・手首からと身体のイメージが変わってきます。

その辺りのお話をして、同時に音の質がどう変わるか、聞いてもらいました。

 

上から下へ力を入れていく。

指の先の一点に力を集めたイメージで弾く時の音。

手前から向こうへ力を入れていく。

鍵盤にはさっきよりもう少し指先の広い部分が触れている時の音。

向こうから手前へなでるように手を使う。

鍵盤にはさらにもっと広い部分が触れる時の音。

 

それぞれ音色が違います。

生徒さんも「全然違う」と言っていました。

「曲によって、さらに曲の中でもフレーズのイメージによって、弾き分けていく。例えば、プレインベンションだとこの音を中心に。ショパンだとこういう音を多く使って…。」と続けてお話をすると、

「楽しそう!」

そう、その通りです。

この弾き分けが意識できて、曲の中で使えると、工夫の余地がとても増えて楽しいのですね。

その部分をとらえることのできる感性。

楽しめる気持ち。

これからもっともっと成長していきます。