2018.01.03
より音を響かせるための身体の使い方
こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。
前回レッスンに行った時に、先生が最近気づいたことを2点、教えていただきました。
そのうちの一つ「指の付け根の筋肉と、手のひらの筋肉を寄せる」は、意識しやすかったのですが、もう一つの「手首の下から脇まで1本の線が通っている感じ」は、言葉は理解できたものの、体感的にあまりはっきりは分かりませんでした。
昨日、弾きながら、いろいろ試しているうちに、ふと「こんな感じかな?」とつかめてきました。
この奏法だと、基本的にひじは身体に近い位置、そして、手はピアノの鍵盤に対して逆ハの字に構えます。
それは分かっていたつもりでしたが、「手首の下から脇まで1本の線が通っている感じ」を意識すると、今までよりももっとひじが身体に近づきます。逆ハの字の手の形も、今までよりももう少し外側を向きます。
その体勢で連続した音を弾くためには、手首をかなり柔軟に使う必要があるということも分かりました。
同時に、肩からあるいはひじからの重みが今までよりもかかっていきますから、音をコントロールするために、手のひらの内側の支えをさらにしっかりさせていく必要があります。
実際に音を出してみると、響きが上にもあがりますが、ピアノの鍵盤の下にも広がる感じがします。レッスンの時にもある程度はわかりましたが、昨日のほうが自分でも、もっとよくわかりました。
上にあがっていく軽い明るい響きと、上にあがると同時に下にも広がる深い響き。鍵盤のどこをねらうかによって音は変わってきます。
モーツァルトの変奏曲を弾くときに、変奏によって、あるいは一つの変奏の中でも、部分によって、もっとはっきりと聴き手にも伝わるように弾き分けをしていくことが課題ですが、昨日は少し前に進んだ気がしました。
変奏曲のほうは、大分長く弾いているので、実験するには分かりやすくて良い状態です。同時に練習中のピアノソナタ18番はまだまだなので、なかなかそこまでいっていません。そちらのほうがフレーズごとの音の変化をつけていくための良い教材になりそうです。
自分の音が変わっていく、より響くようになっていくことで、音楽のとらえ方も大きく変わっていきます。また一つそれを実感して楽しくなってきました。