出来た事実をフィードバックする
こんにちは。
連休後半に入り、今日も良いお天気になりそうで良かったです。
写真は昨日の続き、妻沼のバラです。
よく「ほめて育てる」という言い方をしますが、意外にこれが難しいですね。
今日はちょっとそんなお話を書きます。
大学の学習心理学で「内発的動機付け」「外発的動機付け」ということを学びました。
「内発的動機付け」は本人が「好きだから、楽しいからやる」という気持ちで取り組むこと。
例えば、「絵が好きだから絵を描く」などです。
「外発的動機付け」は「ごほうびがほしいからやる」という気持ちで取り組むこと。
中学生などだと多かったのは「今度の定期テストで○番以上の順位がとれたら、携帯を買ってあげる」というパターンです。
逆もありました。「定期テストの順位が○番以下だったら携帯は解約」
「内発的動機付け」のほうが自分自身が決めたことなので継続もできるし、何より積極的になれます。
一方、外発的動機付けの場合は、短期的な効果はあるのですが、ごほうびがなくなると行動そのものをしなくなる、という部分があります。
この外発的動機付け、「もの」の場合は分かりやすいのですが、「言葉」もごほうびになるのですね。
もちろん、人は誰でもほめてもらうのはうれしい。
また、それで頑張ろうという気持ちにもなれますから、基本的には大切なことだと考えています。
ただ、行きすぎると「ほめてもらうからやる」「ほめてもらえないことはやらない」につながっていきます。
そうすると本人の何かをしようとする意思がどこか見えなくなってしまうのです。
ではどうしたらいいのか?
できるだけ、「できた事実をフィードバックする」ようにします。
「楽譜が読めたね。」
「リズムが正確にとれたね。」
「毎日練習できたんだね。」
という形です。
あと、これに加えてできるだけ、「私の感想」を加えるようにしています。
「毎日練習できたね。すばらしいことだと思うよ。」というように。
できるだけ、生徒さん本人がピアノが楽しいと思ってもらえるように、そして自分の気持ちで練習に向かえるように。
そんな思いで指導しています。