2018.03.10
ピアノの練習を通して感性を豊かにする
こんにちは。
小学校5年生の生徒さん。
学校の伴奏オーディションに向けて練習を頑張って、譜読みがとても早くなりました。
「音楽を感じて」ということをレッスンで話しているのですが、それもずいぶん理解して、「自分の音楽」をどう表現しようか、考えて弾いてくるようになってきました。
バーナムの全調練習でも、音階の部分で「何か考えて工夫して弾いてきてね。」と話したところ、自分で微妙な強弱をつけてとても美しく弾いていました。
これは、意識しているのといないのとでは、全く演奏が変わってきます。
プレインベンションでは、舞曲が多いので、速さと拍子をもとに、それぞれの舞曲のイメージを話していきます。
調号を手がかりに、○長調・○短調などを確認。
バーナムの全調練習曲で、その調の音階と練習曲を弾いてみます。
調のイメージがつかめたら、次は構成です。
プレインベンションは、短かくて構成がわかりやすいのでそれも一緒に見ていきます。
二部形式・三部形式の曲が続いているので、だんだん分かってきました。
全く同じ部分はどこにあるかな?
同じ形のくり返しがあったら、違いをどう弾いたら音楽的だろう?
似ている部分はどこにあるかな?
何が似ているのかな?リズム?音型?調はどうかな?
これをあらかじめレッスンの時に話して、1週間かけて自分の音楽を考えて弾いてきます。
昨日のレッスンはレオポルド・モーツァルトのアントレだったのですが、細かいところに意識が向くようになり、とても美しく弾けていました。
音楽は、作曲家が書いた楽譜から演奏者がその美しさを感じ、表現していくもの。
その感じる力こそが感性です。
ピアノのレッスンを通して、ほんの少しの違いをいかに感じられるか、そして表現できるかという感性を養っていくことができるのです。