2017.09.15
ピアノを習うことと脳の発達
こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。
最近の脳科学の進歩はすばらしく、NHKスペシャルのアーカイブで脳をテーマにした番組を見ていると、こんなことまでわかるのか、と驚くばかりです。
そんな脳科学を研究している脳科学者が、お子さんの習い事として薦めるのがピアノ。
3年ほど前に、テレビ番組で放送された
「脳科学者11人に聞いた(複数回答あり)脳の発達に効く!
12歳までに通わせるべき習い事ランキング」では
1位 ピアノ 同時処理能力UP
ということで、11人の脳科学者全員が、脳の発達にピアノが有効、と言っていたそうです。
確かにピアノは、右手と左手を同時に使います。しかも、別々の動きをします。
さらに意外に足もたくさん使っています。
右足でも左足でもペダルを踏みますが、これもまた、左右が違う動きをします。
例えば、左足はペダルを下まで踏んで、右足は半分くらい浮かせてそこから徐々に右足だけペダルを上げていくこともあります。逆に、左足を次第に上げていくこともあります。こう考えると確かにすべてが全く違う動きをしています。
この、両手両足がそれぞれ違う動きをすることで、人間の脳の「前頭前野」という部分を発達させるのだそうです。
脳科学辞典によると
前頭前野はヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられている。
とのことで、人間らしい思考や創造性を司る部分がピアノによって、より発達するというのは、ピアノを愛する者としてはとてもうれしいことです。
もちろん、脳の発達に「役立つ」から、というだけではなく、美しいものにたくさん触れる体験は子供さんの心にとって、どれほど大切なことでしょう。
特に小さいお子さんの成長は、本当に速いので、小さい頃から音楽に触れていくことで、自然に芸術に親しんでいく基礎が築かれていくと思います。
脳とは関係ありませんが、ペダルを踏むのに足を使うということに関連して思い出したことがあります。以前足裏マッサージを受けたときに、「足の裏の厚みが普通の方とずいぶん違うのですが、どうしてでしょうね。」と言われたことがあります。
ピアノのペダルを踏むことで、足の裏の筋肉の付き方も変わってくるのかもしれませんね。