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2018.01.26

ピアノにも学習にも大切な「習慣」をつけるために

 

 

こんにちは。

今、ブログを書き始めようとして気がついたのですが、昨日までで投稿が99記事。ということは、これが100記事めということになりますね。

ホームページを開設して、ブログを書き始めた時には、「まず100記事」と思っていたのですが、ようやく達成できたことになります。

これも読んで下さる方がいるからこそ。本当にありがとうございます。

 

さて、ピアノの練習にも、学力向上にも大切な「習慣」をつける力。ブログ100記事とも関係しているので、今日はこのことについて書こうと思います。

中学校教員の時代には、常に「生徒が家庭学習の習慣をつけるためにどうしたら良いか」ということを考えてきました。

やはり、毎日机に向かう習慣をつけることは学力向上に欠かせません。

まず、生徒には日課表を書いてもらいます。その中で学習時間を必ず入れるように言います。

三者面談などで保護者の方とお会いする機会があれば(中3だと特に何回かお会いできますから可能です)、いっしょにその日課表が実現可能かどうかを検討しました。

今までお風呂から出てから勉強しようと「思って」いたのだけど、眠くなってしまうので、お風呂に入る前にやる、という生徒も多くいました。

帰ったら、すぐ「何か」やることにする、という生徒もいました。

 

 

ピアノの場合も同じです。

生活の中で、どこかを「ピアノの時間」と、まず決める。実現可能かどうか、ご家族で検討する。お子さんにお渡しするレッスンノートには、日課表を入れています。

無理なくできる時間帯を決められると、それだけで習慣にしやすくなりますね。

もう1つのポイントは「ハードルは低く」するということです。

今まで0だったものを、いきなり1時間練習する、というのは大変です。

習い始めは3分でも5分でも良いので、「できた」という経験を積み重ねていくことが大切です。

 

 

さて、このブログですが、やはり日常生活の中で、定位置を決めるまでに試行錯誤しました。11月は葬儀その他でだいぶ日常生活が変わってしまいましたし。

結局「朝」を活用することにして、そのために、家事の時間を組み替え、ようやく習慣として定着しました。

大人でも同じですね。何かご参考になることがあれば幸いです。

2018.01.25

親子で楽しむ読み聞かせ

こんにちは。

今日は、少しピアノとは違う「読み聞かせ」のお話をしますね。

私は教育学部出身で、大学では音楽と国語の教員免許状をとりました。

ふとしたきっかけで、音楽ではなく国語の教員として30年間中学校に勤めて、指導法も研究しましたので、こちらは「もう一つの専門」ということができます。

その中で、ずっとテーマにしていたのが、「読書」でした。

自分で読書を楽しむお子さんに育てるために「読み聞かせ」はとても効果があります。

でも、それ以上に同じ本を親子一緒に読むという時間、そのものがとても幸せなものですよね。

 

では、どうやって読んだらいいのでしょう?

実は、どう読んでも良いのです。一緒に楽しむ、という姿勢が一番大切なのです。

以前、俳優さんが家庭でお子さん達に声色をつかって演劇のように読み聞かせをする、というお話をなさっているのを聞きました。

きっと臨場感あふれる読み聞かせになっているなあ、と思います。俳優さんならではのすばらし読み聞かせです。

一方、私が大学時代から卒業してしばらくの間、師事した国語科教育の先生は、「淡々と読む」ことを勧めていました。

子どもたちが頭の中で自分のイメージを作れるように、とのことでした。

 

実は「淡々と」読んでいるつもりでも、読み手のイメージが読み方には表れてきます。

私も、教えていた中学生に「先生、どうしてそんなふうに感じを込めて読めるんですか?」と聞かれたことがありました。自分では師の教え通り「淡々と」読んでつもりだったのですが。

でも、同時にその生徒は「会話の様子がとてもよくわかります。」と言ってくれたので、たぶん、その生徒のイメージを描く力が優れていたのでしょう。

 

子育て中の私は、寝る前の読み聞かせは日課でした。それは、今思い返しても、とても幸せな時間です。時々(けっこう頻繁に)読んでいる途中で私が眠ってしまい、本がいきなり上から降ってきて、痛い思いもしましたが。

でも、おかげで、読書が大好きな子に育ちました。小さいお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、読み聞かせ、本当におすすめです。

知らなくて聞き取れなかった「モウソウカンショウダイショウレンメイ」

こんにちは。

自宅2階から見た昨日朝の雪景色です。おとなりの桜の枝に着いた雪が美しくて、思わず写真に撮りました。

昨日の朝、雪かきをしている時、近所の小学生の男の子が「おはようございます。」と元気に挨拶して通りました。「これから行くの?1時間遅れ?」と聞くと、「10時に来るように言われている。」とのこと。「気をつけてね。」「はい。」と登校していきました。

この辺りの中学生は自転車登校なので、あの雪では中学生も大変だったと思います。

 

昨日レッスンをした小学生。音楽ドリルを頑張って、昨日で1巻が終わり、次は2巻にはいります。

譜読みがとても早くなりました。これはドリルの成果ですね。

ピアノのほうも、両手別々の動きをするところが慣れるまでちょっと大変そうでしたが、だんだん慣れてきました。

 

「どんな曲が好きなの?」と聞くと、私の知らない曲名を教えてくれました。

「モウソウカンショウダイショウレンメイ」

何?聞き取れない。知らないものは聞き取れないと言いますが、本当にその通りです。

「モウソウって、あの想像をふくらませること?」「そう。」

「カンショウは?鑑賞?観賞?」こちらは彼もはっきりと言えず、私も同音異義語がたくさんあるので、「感傷」まではとっさに思いつかず、その場ではわかりませんでした。

「ダイショウ」と「レンメイ」は分かりましたが。

結局「妄想感傷代償連盟」であること、初音ミクが歌っていることは、後からネットで調べて分かりました。

さすがに初音ミクがボカロであることは、知っていましたが、いろいろなジャンルの音楽があって、特に細分化が進んでいますから、知らないことだらけです。

ボカロでオペラ、というのもあるようですから、新しい可能性と広がりが期待されているのでしょうね。

 

バッハをはじめ、人間の本質的な部分につながる音楽は、何年経っても色あせず、新しい感動を生み出します。モーツァルトも、ベートーヴェンも、ショパンも……聞くたびに、弾くたびに、新しい発見と感動があります。

100年たったときに、現代の音楽の中で、どんなものが残っているのか、とても興味深いものがあります。残念ながら、確認はできませんけれど。

小学生との会話から、いろいろ新しいことを教えてもらった一時でした。

2018.01.23

レッスンで聞いてもらうことの大切さ

こんにちは。

写真は、昨日撮った御茶ノ水駅近く、湯島の聖堂です。昨日は本当によく降りましたね。

受験シーズンで、今日が試験日のお子さんも多いのではないでしょうか。

凍結して滑りやすくなっている所も多いと思います。お出かけの方は気をつけていらっしゃって下さいね。

 

私は、昨日は時間を早めてもらってレッスンに行ってきました。

帰りに池袋駅で入場規制にあって、有楽町線にまわり、ようやく高坂に着いてからも、駅近くの駐車場に止めた車を出すのに手間取り、家の駐車場に車を入れるために雪かきをして…と先生の家を出てから自宅玄関に入るまで4時間かかってしまいましたが、やっぱり「行ってよかった」

基本のポジションを意識していても、曲によって微妙に変わってしまっていることに気づけました。

デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲は、ある程度弾いているので、弾きやすいし、こちらは問題なかったのですが、ピアノソナタのほうは、16分音符の連続部分に弾きにくさを感じた状態でレッスンに伺いました。

ゆっくりと練習をしていたのですが、テンポを上げるとどうしても弾きにくくなってしまいます。

やはり、身体の使い方がぶれていました。

ひじが微妙に外にゆるみ、重みがかかりきっていない。手のポジションもほんのわずかなのですが、下がっている。結果として脱力が不十分になっている。

先生が「こんなものだと思う。」と弾いてくださって、その音を頭の中にイメージしながら弾くとずいぶん変わりました。

 

音型によって、曲によって、まだ少しぶれてしまうことにがっかりしましたが、すぐ修正できたので今回はよしとしましょう。

最大の反省点は、自分で気づいて修正できなかったこと。
弾きにくさを感じたときは、「ゆっくり練習」と「ポジションのチェック」
この2つをセットで考え、実行していこうと思いました。

やはり、練習→聞いてもらって修正する→練習

上達するには、これを続けることが大切だということを、改めて実感しました。

2018.01.22

歌いたくなる

こんにちは。

今日は雪の予報が出ていますね。子どもの頃は、雪が降るのがとても楽しみでした。

雪合戦をしたり、雪だるまを作ったり。特別感がありましたね。

大人になると、いろいろな事情を考えてしまって、手放しでは喜べないのですが、今日は積もるかどうか。

 

音楽の感じ方、作り方にもいろいろありますね。音色、構造、リズム、ハーモニーなど。何を重視していくか。そんなことを昨日は考える機会がありました。

昨日のブログで書いたピアノですが、イベントでいろいろな方に弾いてもらいました。

私は、会場ではなくて、それを配信したものをスピーカーで再生し、聞いていたのですが、皆さんそれぞれ熱演で、とても楽しく聞かせていただきました。

同時に、やはり奏法の違いが感じられてとても興味深く思いました。

私が今学んでいる奏法では、響きで音楽を作ります。本当に歌をうたっている感覚に近く、ドレミファソと弾いても、それぞれの音の響きが違います。

そうすると本当に「歌いたく」なるのです。

昨日の演奏を聞いていても、「私だったらここをもっと歌いたい」と思うことがありました。

 

先日から何回かご紹介したメジューエワの本の中にも、シューベルトのピアノソナタ21番をとりあげて、次のように書かれています。

一般的にロシア人の演奏家はゆっくり弾く人が多いですね。歌いたくなるんです。(中略)逆にオーストリア人やドイツ人によるシューベルトは、ロシア人の耳にはあっさりした感じが強いです。もっと歌えるはずなのに、みたいな(笑)

オーストリア人が弾くシューベルトはリズムが生き生きしています。構造、リズム、ハーモニーですね。ロシア人はやっぱろ音色から入る部分が大きい。(中略)オーストリア人はロシア人の演奏について、シューベルトはもっと軽やかなものですよって、向こうは向こうで思っているかもしれませんが(笑)

昨日、いろいろな方の演奏を伺って、シューベルトの曲ではありませんでしたが、ちょうど同じようなことを思いました。

音楽の感じ方、作り方の違いですね。響きで作るとほんとうに「歌いたく」なり、そして、どう歌うかを考えていくのがとても楽しいのです。

2018.01.21

「ピアノを信じる」ー調律師さんの思い

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こんにちは。

写真は、記事とは関係ないのですが、熊谷の「花扇」さんという和菓子屋さんのお菓子です。創作和菓子がとてもすばらしいお店で、飾ってある中に「ピアノ」があったので、写真に撮らせていただきました。

 

お若い調律師さんのお話にとても感心したので、ご紹介しますね。

先日もちょっと書きました、個人所有の小さいコンサートスペースのピアノ。

昨日、調律師さんがいらっしゃって本格的に調律をしていただきました。

もう35年前に買ったヤマハのC5。ただ、持ち主が声楽の方なので、ピアノは音取りに使うだけでほとんど放置された状態でした。

ここ3年ほどの間に、コンサートなどをする都合で何人かの調律師さんにお願いしていました。

ある調律師さんいわく「故障レベルです。」

私も、弾いてみるのですが、とにかく鍵盤が重くて重くて、「音が出ない」という印象でした。

 

今回、私のピアノの調律をしてくださった方が、快く調律を引き受けて下さり、まず12月に約3時間かけて調整してくれました。その段階でかなり音が出るようになってきました。

でも、まだくもった音です。本来、もっともっとクリアな音が出ていいはず。響きも、まだ上まではあがりません。

そして、昨日、5時間近くかけての本格的な調律です。

「とにかく、ブレーキのかかる部分を可能な限り減らしていきます。そうすればもっと音がクリアになるはずです。」とのこと。

時々のぞきに行ったのですが、途中の過程では、鍵盤を全部ばらばらにして、つなぎ目を磨いていらっしゃいました。

88鍵ありますから、何か1つの作業を始めると同じことを88回やらなくては終わらないわけです。地道な作業です。

終わって弾いてみたら、「このピアノからこの音が出るなんて!」というほど、クリアな音になっていました。鍵盤の動きもとても軽くなって、トリルもきれいに入ります。故障レベルと言われたのがうそのようです。

 

とても勉強熱心な方で、コンサートもたくさんいらっしゃっています。先日も、私の先生のところに行って、私たちの奏法で使うタッチを勉強していらっしゃいました。

最近行かれたコンサートで連弾を聞いた話もされ、ピアニストがどこで音を出そうとしているかが分かって、面白かったそうです。

「以前は、『いろいろやって』いたんですね。でも、今は、できるだけシンプルに、小手先で何かやるのではなく、できるだけ素の状態にするのが良いと思うようになりました。」

「このピアノも、汚れをとって、動きをよくして、本来の姿に戻そうと。楽器を信じるという感じでしょうか。」

「そうすれば、後はピアニストさんが音を作っていくことができますよね。」

「まだまだこのピアノはよくなりますよ。」

 

信じてくれた調律師さんの思いに、楽器も応えてくれた感じがします。このピアノで、今日は小コンサートがあります。どんな音を聞かせてくれるか、とても楽しみです。

2018.01.20

迷っているなら、始めてみませんか

こんにちは。

 

ピアノを弾きたいけれど、習おうか、独学にしようか、迷っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
特に小学校高学年~大人の方は、「今からだとどうかな」と思われる場合もあるかと思います。

実際に一歩を踏み出してみると、ピアノは本当に楽しいですよ。

レッスンに定期的に通うことで、練習をスモールステップに分解することができます。そして、習う方に合わせたアドバイスがその都度もらえます。

 

小さいお子さんと、小学校5・6年生、そして六十代の方。
みなさん、昨年の10月~11月にピアノを始めました。

幼稚園や保育園に行っている4・5歳のお子さん。

まだ手も指も本当に小さくて、特に初めのうちは、ピアノの鍵盤を下まで押すのが大変です。

少しずつ少しずつ、手の形や音符の読み方を勉強しています。

音楽ドリルも、上巻が終わって、下巻に入りました。

初めは教室で一緒に色をぬり、音符のなぞり書きをしていましたが、今は宿題でやってこられるようになりました。

だいたい、レッスンのたびに音符カードで確認しているので、皆さん、ド~ソまではほぼ完璧です。

ですから、ピアノ教本の初見がとても早くなりました。今は、手の支えを作る部分を中心にレッスンをしています。

合わせて、おうたをうたったり、てあそびをしたりしながら、いろいろなリズムに慣れるようにしています。

 

小学校高学年の生徒さん。

音楽ドリルは、すぐにやり方を理解して、どんどん進められます。

ドリルにない音でも、学校でも楽譜は見ていたし、何より仕組みを「理解」することが出来るので、さっと読めるようになってきました。

もともと、ある程度筋力があるので、感覚さえつかめば、手の形を作ることもできてきます。

皆さん、中指だけ使ってノンレガートで弾く練習から始めたのですが、今はだんだん使う指を増やしているところです。

教本でも、知っている曲がでてくるようになりました。

 

六十代の生徒さん。

コーラスをおやりになっている方で、楽譜はもともとお読みになれるので、新しい曲をその場で歌う練習を取り入れています。

手の形もだんだん出来てきましたし、脱力の感覚もつかめてきましたので、もう少ししたら他の指も使いながら知っている曲を弾いていただこうと思っています。

 

もちろん、レッスンに通ったからといって、どんどん弾けるわけではありません。毎日の練習はつきものです。でも、迷っていたら「始めてみる」、その一歩をぜひ踏み出していただけたら、と思います。

小学生の生徒さんの「やる気パワー」

こんにちは。

冬将軍は少し遠のいているのでしょうか、寒さがゆるんで少しほっとできますね。

 

子どもさんの「やる気パワー」にはいつも感心させられます。

中学校に勤めていたときもそうでした。特に合唱コンクールや体育祭などの行事。

時々、本当にこれができあがるのかな?と担任としては不安に思うほど、大きな企画を立てることもありました。

でも自分達で立てた企画です。

とにかくやる気がすごい。そして最終的に驚くほどのものを作り上げていく。

毎回、そのパワーに感動していました。

 

昨日、レッスンに来た小学生。卒業式の合唱伴奏者のオーディションを受けるとのことで、楽譜をもらい、自力で譜読みをして、練習してきました。

最初から最後まで、ほぼテンポを変えることなく、通して弾けるところまで練習してきたことに、まず感心しました。「やる気パワー」全開です。本当に頑張ったのだということがわかりました。

 

次に感心もし、またうれしく思ったのは、今までのレッスンで学んだことを、しっかり生かしながら譜読みをしていたことです。

伴奏は独奏と違って歌と合わせて1つの音楽を作っていきます。前回、他の曲で伴奏のレッスンをしたとき、その話をしました。

歌詞を読んで、どこに曲の山があるか。息継ぎはどこにあるか、ソプラノとアルトはどんなメロディーを歌っているか。

そこに気を配ると演奏は変わってきます。歌う人に必ず知らせなくてはいけない音も見えてきます。

伴奏譜には息継ぎの印が入っていて、それを意識していることがよく分かりました。

また、ノクターンの譜読みの時に話したバスの音程の変化。そこにも気を配り、ここは半音下がる、ここは一音下がる、と考えながら譜読みをしていました。

 

オクターブの連続や、三連符のアルペジオなど、難しいところをどう練習したらよいかということを中心にレッスンしましたが、他の曲の時に学んだことがこれだけ生かせると、進歩も早くなります。

まだ、オーディションまでには少し日にちがあるそうです。「やる気パワー」全開の生徒さん。どんな仕上がりになるのか、とても楽しみです。

2018.01.18

「三歩進んで二歩下がる」でも進みます

こんにちは。

新しいことを始めて、本当にこの方向で良いのか、上達していくのか不安になることはありますよね。

ピアノを始めるとき。

今は多くの動画をスマホやパソコンを通して視聴することができ、「ピアノを始めれば、自分もこんなふうに弾けるかもしれない」と思って始めます。

でも、音符の読み方、指の使い方、ちょっと進むと右手と左手は別の動き。最初はなかなか思うようには進みません。

そこで続けられるかどうか、あるいは目の前の課題を一つ一つクリアできるかどうかが大きな鍵になってきます。

先日の女性の生徒さんも「三歩進んで二歩下がる、みたいな感じでも、やっていれば進みますね。」と言っていましたが、最初はそんな感じかもしれません。

一つ一つの小さな一歩の積み重ねが、「弾けるようになる」という成果につながっていきます。

 

奏法を変える時も同じです。

響きのある音で弾きたい。

最初は耳で聞き分けらること自体が大きな課題になります。肩・ひじの使い方、手の置き方、指の動かし方。

出来たと思ったのにまた元に戻っている、ということはよくあります。

本当に最初は「三歩進んで二歩下がる」という感じですが、そこで一つ一つ、その都度その都度修正を重ねていくことが重要です。

昨日は、サロンコンサートにちょうど良い広さのスペースで、ピアノを弾く機会がありました。私がお願いしている調律師さんをご紹介した関係で、状態を知るために弾いてみたのです。

ピアノの状態があまり良いとは言えず、調整してもらっている途中の楽器です。

以前は、楽器に左右されて身体の使い方が変わってしまう不安があったのですが、今は自分の感覚に確信を持って弾けるようになった、と改めて実感しました。

 

ピアノを始めても、あるいは奏法をかえてみても、最初はなかなか進まないと思うかもしれません。でも、続けていくと必ず上達します、進歩します。

ある一点を過ぎると、進歩の度合いが大きくなっていきます。あきらめずに地道に続けていくこと、自分が目指す方向を忘れないことが大切です。

定期的にレッスンを受けることの意味

こんにちは。

今日は曇り空で寒々していますね。

 

定期的にピアノのレッスンを受けることには、どんな意味があるでしょうか?

お子さんの場合には、必ず定期的に来ていただくようにしていますし、大人の方にも出来るだけそのようにお願いしています。

定期的にレッスンにいらっしゃることで、より良い感覚を、定期的に「体感することができる」のが最大の理由です。

耳でより良い響きをとらえる感覚。そのための身体の使い方の感覚。

言葉だけではなかなか分からない、この感覚。

特に初めの頃は、レッスンの時に、自分でつかめたと思っていても、自宅に帰ると感覚が変わってしまう。あるいは、自分で覚えて帰った感覚が、本来のものと少し違っている。そういうことがよくあります。

少しの違いでも、練習していくうちに、それが大きくなっていきます。

1~2週間ごとにそのずれを調整していけば、より良い感覚が、身につきやすくなるのです。

 

大人の女性の生徒さん。お仕事もしっかりやっていらっしゃって、お家では家事だけでなく畑も、さらに合唱のサークルに入って…と多くのことに積極的で、とても前向きな、活動的な方です。

お忙しいことと、曜日・時間を固定しないチケット制レッスンだったこと、また私のほうも父の葬儀などがあったため、せっかくお始めになったのですが、10月11月はなかなかレッスンができませんでした。

12月からは、曜日と時間がだいたい定まってきて、1~2週間に一度のペースでレッスンにお出でになっています。

大きく変わってきたのが、音をとらえる感覚と脱力の感覚です。

意外に脱力は難しいのですが、ご自分でも「力が入っていますね。」「固くなっていますね。」とお分かりになるようになってきました。

やはり、定期的に通っていらっしゃるからこそ、その感覚を、より早く身につけることができるようになります。これは子どもの生徒さんも同じですね。

 

庭の水仙が花をつけました。この水仙、とても早くから咲いてくれて、香りがいいのでお気に入りです。ちょっと混み合ってきたので、この夏は植え替え時かもしれません。