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ピアノの響きに意識を向けて聞く生徒さん

こんにちは。

今日から新学期ですね。

良いお天気になって、本当に良かった。

すがすがしい気持ちで、新しい節目を迎えられます。

 

先日レッスンした6年生の生徒さん。

奏法を変えるということで、手の使い方・身体の使い方もずいぶん変わってきました。

同時に、音のとらえ方もずいぶん変わってきたように思います。

生徒さん自身の言葉からも

「先生のピアノで弾くと、音の響き方が家とは全然違う。」

と音の響きに意識を向けて聞いていることがよくわかります。

手の使い方もだいぶ変わってきました。

面談でお母さまが

「以前よりも、爪を気にしてまめに切るようになりました。前も切ってはいたのですが、今の方が、弾き始めて『あ、長い』という感じで切ることが増えましたね。」

とおっしゃっていましたが、ちょっとしたことで響きが変わってくるので、気になるようになったのだと思います。

 

今、ショパンのノクターンOp.9-2をレッスンしているのですが、音に伸びが出てきました。

ノクターンはゆっくりした曲なので、手や身体の使い方を丁寧に確認することができます。

また、一つ一つの音の響きに意識を向けやすいのです。

 

最初は左手の和音の譜読みに苦戦したけれども、今はずいぶん早くなりました。

このあたりは、やはりお子さんの成長著しいところですね。

パターンがあって、それがつかめたので、ずいぶんスムーズになりました。

「次のレッスンまで2週間あるので、1週目で左手を中心にしっかり練習します。2週目で両手を合わせてきます。」

とその場で先を見通して、自分なりの練習の道筋も立てられました。

 

小学校6年生。

演奏もずいぶん大人びてきて、いろいろな面で大人への階段を踏み出している年齢。

演奏も、練習計画も、自立・自律できつつあるので、それをサポートしながらさらなる成長を楽しみにしています。

 

新1年生の初めてのピアノレッスン

こんにちは。

昨日の朝、ちょっと外出した折に、ランドセルをしょった子ども達と、保護者の方が一緒に歩いている姿をたくさん見かけました。

この辺りは、今回小学校の学区変更があった地域なので、通学路の確認をする日だったのでしょうね。

カラフルなランドセルをしょって、入学の日を心待ちにしていることでしょう。

 

金曜日、そんな新1年生になる女の子の初めてのレッスンでした。

体験レッスンの時、とてもしっかりした、お子さんだということはよくわかりました。

お返事もとてもしっかり、「はい」と大きな声でできます。

まず、ごあいさつをしたあと、毎日ピアノの練習をするお約束。

楽譜の勉強をするので音楽ドリルの宿題をするお約束。

 

実際に音楽ドリルを開いて勉強を始めました。

なぞること、色を塗ること、両方ともとても上手です。

ト音記号も上手になぞれました。

音楽ドリルで真ん中の「ド」を確認。鍵盤の位置も確認。

 

実際にピアノに移動して弾いてみます。

真ん中のドはすぐに見つかりました。

脱力をして中指で弾きます。

1オクターブ上のドを探してもらおうと「右側で、次のドはどこかな?」と聞くとすぐ分かりました。

真ん中のド→1オクターブ上のド→真ん中のドという移動を右手で練習。

今度は左手で、真ん中のド→1オクターブ下のド→真ん中のドの練習。

「大切なのは、音を聞くことと、良い手の形で弾くことだよ。」と言うと、ここでもしっかり「はい」

 

お手玉も選んで、チューリップのうたを歌いながら、いっしょに遊びました。

手と指を鍛えるために、お手玉をギューッと握ってパッと開く練習もしました。

 

最後にテーブルで、まとめをしました。

レッスンノートに、本人に確認しながら私がポイントを書いていきます。

「今日、習ったピアノを弾くときに大切なことは何だった?」

「手をぶらぶらさせてから弾く。」

宿題の確認をして、終わりです。

最後のごあいさつもしっかりできました。

これからのレッスンが楽しみです。

 

レッスン室に絵本を置きました

こんにちは。

お教室に、子どもの本を置きました。

生徒さんの弟さんや妹さんが同席することが増えてきました。

3歳にならないお子さんの場合、お兄さんお姉さんのレッスン時間30分間、あきずに待つことが難しいように思ったからです。

 

息子が小さかった頃の本ですが、高校生になった時に息子自身が「どうしても取っておきたいもの」のみ残し、片づけました。

今回本棚にあるのは、その息子厳選絵本を中心に、私がその後仕事で使ったもの、私の趣味で残しておきたかったものです。

古い本ですが、昨日レッスン室に運んで背表紙をながめると、いっしょに絵本を読んで楽しんでいた頃のことが思い出されてきました。

 

五味太郎さんの「きんぎょがにげた」も大好きで、よく読んでいました。

この間、郵便局に行ったら、この絵を使った切手があって、びっくりしました。

きんぎょが金魚鉢から出て、あっちこっちににげていきます。

似たようなもののなかにまぎれていて、「どこかな?」といっしょに探しながら見ていました。

 

パット=ハッチンスという人の「ロージーのおさんぽ」も親子ともに大のお気に入りでした。

ロージーというめんどりがおさんぽしているお話で、字のところには、ロージーのおさんぽのことしか書かれていません。

ところが、ロージーをねらって後ろをきつねがついてきているのです。

そんなことは全くきがつかないロージーはおさんぽを楽しんでいるのですが…。

きつねの様子は絵に描かれているだけですが、これがとても楽しい。

これも、何度読んでも「絵本ならではの」楽しみにあふれた本です。

 

待っている時間に、新しい絵本との出会いがあったり、楽しい絵本の時間があればうれしく思います。

この時期は少しゆったりしたペースで

こんにちは。

入学、進級をひかえ、大きく環境の変わるお子さんもいらっしゃると思います。

特に、幼稚園・保育園から小学校に入学するお子さんはそうですね。

環境、激変します。

 

昨日、レッスンに来た新1年生。

小学校の入学式はまだですが、年度が変わって保育園を卒業して学童保育に行き始めました。

保育園のお昼寝がなくなった段階で、夜のレッスン時に時々眠そうだったのですが、昨日は最初、本当に元気がありませんでした。

「どうしたの?」と聞くと、お母さまが

「学童に行き始めて、ちょっと疲れてさっき、眠ってしまっていたんです。でも、ピアノを頑張る、ということで来たのですが…。」

 

確かに、最初はとても眠そうでした。

ですから、いつもとメニューの順番を変えて「うたあそび」から。

「ことりのうた」を歌って踊って、タンバリンでリズム打ちをして。

次の「きらきらぼし」を歌って、踊って。

ようやく少し目が覚めてきた感じでした。

その後の音楽ドリルと、ピアノは頑張っていつもと同じようにできました。

お迎えに来たお母さまに「ことりのうた、気に入った。」と言って、歌っていました。

 

保育園では一番年上だったので、1日の過ごし方も分かっているし、体力的にも十分です。

学童になると一番年下になりますし、5年生もいるそうですので、やはり体力的にも最初は厳しいのでしょう。

まして新しい環境ですから、とても緊張していたのだと思います。

 

慣れるまでの最初の期間は、いろいろな物事を可能な限り少なめにして、お家では少しゆったりしたペースで過ごせるといいですね。

2ヶ月もすれば、慣れて、また元気いっぱいになります。

さんかく鉛筆を買ってきました。

 

こんにちは。

ここのところで、新小学校1年生の入会が続いています。

鉛筆の持ち方がだいじだな、と感じる機会があったので、おんがくドリルを勉強するとき使うように、さんかく鉛筆を買ってきました。

 

中学生を教えていた時も、時々、筆記用具の持ち方の指導もしていました。

でも、残念ながら小学校6年間のくせは、そう簡単には直りません。

正しい持ち方だと、長時間書いても疲れませんし、スムーズに書けます。

やはり、何事も最初が肝心、と思ったのです。

 

この鉛筆、さんかくの側面にそれぞれ、お父さん、お母さん、お兄さんの絵が描いてあります。

削る部分が、右利きと左利きとで違っていて、上の写真は右利き用に削ってあります。

親指をお父さんの絵の側面に、人差し指をお母さんの絵の側面に、中指をお兄さんの絵の側面に置いて持つと正しく持てるようになっています。

これ、すごく感心しました。

よく工夫されています。

濃さは6Bなので、かなり柔らかめ。

でも、小学校に上がるくらいのお子さんには、ちょうど良いのかもしれません。

軽く持ってもしっかり書けます。

 

合わせてもう一つ、「もちかたくん」という普通の鉛筆に差し込むタイプの道具も買ってみました。

こちらはこうなります。

どの鉛筆にも使えるのがメリットです。

これも、正しい持ち方が意識できるので、すぐれものです。

ただ、ここが親指で、ここが人差し指で…と少し考えながら使うので、お教室ではさんかく鉛筆を使っていきます。

 

さっそく火曜日のレッスンのときに出しておいたら、幼稚園の年長さん(4月ですから進級しました!)が

「あ、こどものえんぴつだ。」

「でもね、わたしふつうのえんぴつもつかえるよ。」

「どうしてここにあるの?」

と興味津々で使っていました。

 

新学期、ぴかぴかの1年生が、楽しく学校に行けますように。

勉強も楽しくなりますように。

心から願っています。

「ピアノって脳トレですね」大人の生徒さんの言葉

こんにちは。

ここのところで、新入学、進級のシーズンを迎え、たうらピアノ教室でもレッスン時間の変更希望が出ています。

「お知らせ」のページにできるだけ最新の情報を載せるようにしますね。

新規入会や、レッスン時間変更のご希望がある場合は、先にご覧になってからおっしゃっていただけると、スムーズだと思います。

 

昨日の大人の方のレッスンでは、「エーデルワイス」の連弾をしました。

楽譜は、写真の「オトナのピアノ」を使っています。

9月からピアノを始められ、12月からはお仕事や家事でお忙しい中、継続して毎週通っていらっしゃいます。

エーデルワイスも、最初は指をずっと見ていました。

前回のレッスンで、「ゆっくりでいいので、楽譜を見ながら弾きましょう。」とお話しし、楽譜でどこを弾いているか、確認しながら弾く練習をしました。

昨日は、「指を見ないで弾けます。」とおっしゃって、ずいぶん滑らかに弾けるようになっていました。

最後にまとめで連弾を2回弾いておわりました。

曲が弾けるようになると、楽しいですね。

 

次の曲は、「ドレミの歌」

ここは右手で、ここは左手で…と確認しながら一緒に譜読みをしていきました。

コーラスをしていらっしゃるので、譜読みは早くて、すぐお分かりになります。

2回、一緒に譜読みをしながらゆっくり練習しました。

「これ、脳トレになりますね。」

「ここは右手でここは左手で…手を見るし、楽譜を見るし、あっちこっち考えるし。」

 

本当にその通りです。

左右両方の手を使いますし、楽譜を見て弾くということは一瞬でも覚えていなくてはなりませんから、脳のワーキングメモリを使うことになります。

まさに脳トレ!

連弾となると、伴奏の音も聴いていくことになりますから、さらに脳を刺激しますね。

 

一曲が仕上がり、また次の曲に取りかかる、ということで「頑張ります。」と帰っていかれました。

2018.04.03

椅子の位置を後ろに下げる

こんにちは。

昨日は、御茶ノ水にレッスンに行ってきました。

もう、桜もソメイヨシノはほとんど散ってしまいました。

神田明神裏公園内に移築してある古民家のしだれ桜がきれいだったので、写真に撮りました。

葵の会の定期演奏会前、最後のレッスンになります。

 

自宅の練習では、暗譜と細かい部分の修正を重点的にしていました。

ところが、昨日のレッスンで、まさかの「軸がぶれるから椅子の位置を後ろに下げてみて下さい。」とのご指摘をいただきました。

椅子…ですか?それは大ごとです!

後ろに下げてみました。

「この辺りでしょうか?」

「もっと後ろですね。」

椅子が前すぎたので、肩から背中の筋肉が動きにくい状態になっていたとのことでした。

確かに、意識としては肩と背中を使おうとしていたのですが、今一つ力をのせきれていなかった実感もありました。

「これで、いままでよりも足で支える感じになるはずです。肩と背中ももっと使えると思います。」

 

慣れていないので、とても弾きにくく感じました。

ペダルが遠くなり、不安もあります。

ただ、弾いてみてから先生に伺うと、「これなら軸はぶれていません」とのこと。

定規はないので、目安にするために手で測ってみました。

今までよりも、10㎝くらい後ろに下がった位置です。

 

この位置に椅子を置いて、何十年もピアノを弾いてきました。

習慣を大きく変えることになります。

背中・肩・ひじ・手首などすべてのポジションを修正していく必要があります。

椅子を後ろに下げた後、「今までよりも腕の下の支えを意識する必要があります。」「てのひらの位置をもっと上に上げる意識で。」とご指導を受けました。

 

いきなりの大改革なので、びっくりです。

ただ、何かを変えるには、リスクがつきもの。

2週間でどこまで慣れることができるのか?

とにかく響きをとらえる自分の耳を信じて、少しでも慣れた状態で本番が迎えられるように、練習していこうと思います。

2018.04.02

歌曲の伴奏から学んだこと

こんにちは。

 

ここのところで、伴奏を弾く機会がありました。

今は私がアルバイトをしている先の自家焙煎コーヒー店の店長ですが、かつては東京芸大で声楽を学んでいた先輩の録画のためです。

曲は、トスティの「4月」(Aprile)。

 

彼は芸大で声楽を学ぶとともに、イタリア人指揮者の元でオペラの勉強もしていました。

ですから、言葉・アクセントと音楽の関係についてとても詳しく勉強しています。

今回も、まず歌詞を朗読してそのアクセントを確認するところから始めました。

最初のうちは、私のイタリア語の母音の発音が正確でないことを気にしていたのですが、そこまでやっているといつまでたっても先に進みません。

そこは朗読を録音してアクセントと流れを把握することで妥協してもらうことにしました。

 

そこを分かって歌を歌ってみると、すごい!

アクセントのある音節は強拍だったり長い音符が当てられていたりして、自然に歌えるようになっています。

(あの長いオペラでも基本的にはそうなっているそうです)

 

これは、日本語の歌詞でも、基本的にほぼ同じです。

そうでないと、意味が伝わらなくなってしまうので、作曲家は基本的に日本語のアクセント(日本語の場合は高低アクセントですが)を意識して作曲しています。

かつて私の大学時代の声楽の恩師は「山田耕筰先生の直系の弟子」と言っていましたが、やはり歌詞を理解した上での息継ぎの位置などを細かく指導してくれました。

 

伴奏を弾く時には、歌詞を「詩の状態」でしっかり読む。

次にメロディーを弾いてみる、歌ってみる。

それを意識して、歌と伴奏と合わせてどう聞こえるか、全体像を頭に描いていく。

 

たくさん学ぶところがあり、良い経験になりました。

録画は、一度やってみましたが、もしかしたら撮り直すかもしれません。

完成したらこちらでもご紹介したいと思っています。

2018.04.01

新年度です!1年後の自分を想像してみましょう

こんにちは。

今日は、4月1日。エイプリルフールです。

ではなくて、新年度開始です。

学校に勤めていたときには、年度の変わり目で、新しい職員が着任する日で、独特の緊張感のある朝を迎えていました。

新しい生徒達との1年をいろいろ考える時期でもありました。

 

やはり、新年度を迎えて、特に幼稚園・小中学生のお子さんは、この1年をどう過ごしていこうか?ということを意識していくと良いと思います。

この学年の最後にはこうなりたい、というイメージをできるだけ具体的に持てると良いですね。

目標設定をするときには、1年後にはどうなりたいかをぜひ、想像してみましょう。

その時に、「夢や目標が実現したら、どんな気持ちになるだろう?」ということをできるだけはっきりとイメージすることが大切です。

ピアノでも、「この曲を弾きたい」と思って目標にしたら、「その曲をすばらしく弾いている自分の姿」を頭の中に描き、家族に聞いてもらっている様子や、ちょっと人前で緊張している感じや、そして弾き終わった後の充実感をイメージしてみる、ということです。

 

たうらピアノ教室も、おかげさまで、生徒さんが増えてきています。

今年は、まず、12月にクリスマス会を行いますので、それに向けて8月頃から準備をしていきます。

広いホールではないので、それを生かしてみんなでなごやかに楽しめる会にしたいと思っています。

もう一つ、今、リトミックを勉強中なので、リトミックとソルフェージュを中心にしたプレピアノコースの開設を目標にしています。

1年後、小さなお子さん達が楽しくレッスンできると、きっと楽しいでしょう。

かわいい姿が目に浮かびます。

 

まず、夢や目標を考える。1年後の自分を想像してみる。

それが実現した時のイメージをしっかり頭の中で描く。

そのイメージは必ず、楽しいものになります。

その楽しい、わくわくしたイメージを原動力に、目標を達成するためにはどうしたらよいか、具体的に自分の日々の行動を考えていく。

ぜひ、楽しみながら、考えてみてくださいね。

 

2018.03.31

筋トレをピアノに生かす

こんにちは。

モーツァルト、弾けば弾くほど課題が見えてきます。

これはもう、きりがないということを実感。

でも、本番までの期間でどこまで課題が見えてきて、どこまでクリアできるのか、それは楽しみでもあります。

 

ここのところ、筋トレで新しいメニューが加わっています。

腕立て伏せなのですが、普通の腕立て伏せと違って、手をつく時肩幅につきます。

腕を曲げるときも、肘を外にはるのではなく、身体に平行になるように曲げます。き

これは上腕三頭筋を鍛えるのだそうです。

まだ全然うまくできず、一番負荷のかからないひざを直角に曲げた状態でも5回がやっとです。

ただ、やってみて、この身体の使い方、ピアノに生かせる!と思いました。

 

今の奏法は、肘をそとにはることはありません。

肩から腕の重みを使っていきます。

お腹で支えるところも同じです。

これは一つまた発見しました。

 

もちろん筋トレと大きく違うのは、当然のことながら腕を曲げて終わりではないことです。

その肩や腕の重みをいかに支える、いかに指を通して鍵盤に伝えていくか、ということです。

その連続性という部分では、まだまだ研究の余地がたくさんあります。

ただ、ずっと考えていると、いろいろなことが「響きのある音を出す」という1点につながってくる感覚があります。

 

今より少しでも響きのある音を出したい。

少しでも自分の演奏の課題を見いだし、解決していきたい、そんな本番2週間前です。