2018.01.18
「三歩進んで二歩下がる」でも進みます
こんにちは。
新しいことを始めて、本当にこの方向で良いのか、上達していくのか不安になることはありますよね。
ピアノを始めるとき。
今は多くの動画をスマホやパソコンを通して視聴することができ、「ピアノを始めれば、自分もこんなふうに弾けるかもしれない」と思って始めます。
でも、音符の読み方、指の使い方、ちょっと進むと右手と左手は別の動き。最初はなかなか思うようには進みません。
そこで続けられるかどうか、あるいは目の前の課題を一つ一つクリアできるかどうかが大きな鍵になってきます。
先日の女性の生徒さんも「三歩進んで二歩下がる、みたいな感じでも、やっていれば進みますね。」と言っていましたが、最初はそんな感じかもしれません。
一つ一つの小さな一歩の積み重ねが、「弾けるようになる」という成果につながっていきます。
奏法を変える時も同じです。
響きのある音で弾きたい。
最初は耳で聞き分けらること自体が大きな課題になります。肩・ひじの使い方、手の置き方、指の動かし方。
出来たと思ったのにまた元に戻っている、ということはよくあります。
本当に最初は「三歩進んで二歩下がる」という感じですが、そこで一つ一つ、その都度その都度修正を重ねていくことが重要です。
昨日は、サロンコンサートにちょうど良い広さのスペースで、ピアノを弾く機会がありました。私がお願いしている調律師さんをご紹介した関係で、状態を知るために弾いてみたのです。
ピアノの状態があまり良いとは言えず、調整してもらっている途中の楽器です。
以前は、楽器に左右されて身体の使い方が変わってしまう不安があったのですが、今は自分の感覚に確信を持って弾けるようになった、と改めて実感しました。
ピアノを始めても、あるいは奏法をかえてみても、最初はなかなか進まないと思うかもしれません。でも、続けていくと必ず上達します、進歩します。
ある一点を過ぎると、進歩の度合いが大きくなっていきます。あきらめずに地道に続けていくこと、自分が目指す方向を忘れないことが大切です。