大人のピアノレッスン
趣味で習いたい、ということで通っている大人の生徒さんもいらっしゃいます。皆さん、それぞれお仕事をお持ちで、お忙しい中、ピアノを楽しんでいます。
目標があってそれに向かう
ピアノについての目標もいろいろです。例えば「 音楽イベントにキーボードで参加してとても楽しかった。 両手で弾けるようになって、参加したい」という方がいらっしゃいます。
ポピュラー音楽を中心に弾けるようになりたいそうです。今は「ピアノランド」でレッスンしていますが、とても意欲的で、「たとえ少しであっても、ピアノに触ろうと思っています。」と 毎日練習しているそうです。
そろそろ両手で弾く課題に入ってきていて、「やっぱり両手は難しいですね。特に別々のタイミングで手を動かすのは難しく感じます。」と言っていましたが、楽しそうにピアノに取り組んでいます。
「ロシアピアニズムの奏法を学びたい」という目標を持っていらっしゃっている方もいます。子どもの頃にピアノを習った経験があり、管楽器の演奏経験も豊富です。
この方も「良い響きで弾けるようになりたい」という思いで、お家でも時間をやりくりしつつ、練習しているそうです。
レッスンそのものを楽しむ
もうお一方は、お仕事が忙しい。以前病気をして、そのリハビリもかねてピアノを習いたいとのこと。
「子どもの頃は習っていたんだけど。あと、小学校の教員免許状を取るのに、バイエルをやった。今は、ほとんど練習はできませんね。」と言いながら、レッスンに来て、教本の曲を弾いたり、連弾をしたり。
新しい曲に入って、「なるほど、この曲はこういう感じなんだ。」と言いいながら、「新しいことを学ぶ」というレッスンそのものを楽しんでいる感じがします。
第3の場として
大人の場合には、練習できるのにこしたことはありませんが、現実的には難しい場合もあります。
考えてみれば、私自身もそうでした。「フーガ、半分しか弾けません。」と言って、先生に「『フー』だね。」と言われたこともあります。
それでも、続けていくことに意味があると感じていました。仕事と家庭以外の第3の場。そこで学ぶ時間を持つことで、また、次の仕事や家庭生活への活力となっていました。
今度は、私自身のレッスン室がそんな場になってほしい。仕事と家庭以外の場。そして、次への活力となる場。それを作りたいという思いで、大人の方のレッスンをしています。