2018.04.02
歌曲の伴奏から学んだこと
こんにちは。
ここのところで、伴奏を弾く機会がありました。
今は私がアルバイトをしている先の自家焙煎コーヒー店の店長ですが、かつては東京芸大で声楽を学んでいた先輩の録画のためです。
曲は、トスティの「4月」(Aprile)。
彼は芸大で声楽を学ぶとともに、イタリア人指揮者の元でオペラの勉強もしていました。
ですから、言葉・アクセントと音楽の関係についてとても詳しく勉強しています。
今回も、まず歌詞を朗読してそのアクセントを確認するところから始めました。
最初のうちは、私のイタリア語の母音の発音が正確でないことを気にしていたのですが、そこまでやっているといつまでたっても先に進みません。
そこは朗読を録音してアクセントと流れを把握することで妥協してもらうことにしました。
そこを分かって歌を歌ってみると、すごい!
アクセントのある音節は強拍だったり長い音符が当てられていたりして、自然に歌えるようになっています。
(あの長いオペラでも基本的にはそうなっているそうです)
これは、日本語の歌詞でも、基本的にほぼ同じです。
そうでないと、意味が伝わらなくなってしまうので、作曲家は基本的に日本語のアクセント(日本語の場合は高低アクセントですが)を意識して作曲しています。
かつて私の大学時代の声楽の恩師は「山田耕筰先生の直系の弟子」と言っていましたが、やはり歌詞を理解した上での息継ぎの位置などを細かく指導してくれました。
伴奏を弾く時には、歌詞を「詩の状態」でしっかり読む。
次にメロディーを弾いてみる、歌ってみる。
それを意識して、歌と伴奏と合わせてどう聞こえるか、全体像を頭に描いていく。
たくさん学ぶところがあり、良い経験になりました。
録画は、一度やってみましたが、もしかしたら撮り直すかもしれません。
完成したらこちらでもご紹介したいと思っています。