2018.01.08
二十歳になった教え子たちとの再会
こんにちは。
ピアノと全く関係のないお話ですが、とてもうれしかった出来事です。
今日は成人の日ですが、昨日、私がかつて中学校で教えていた時、担任した生徒たちの成人式と同窓会がありました。
20歳になったかつての教え子と再会。とても楽しいひとときでした。
最初のうちはよそゆきの顔をしているし、男の子は顔の輪郭がシャープになって、髪の毛も伸ばしているので(中学校時代はスポーツ刈りが多かった)、女の子は髪型もメークも華やかになっているので、誰なのかはなかなかわかりません。
でも、しばらくたつと中学校時代の表情が出て来るとあんなこともあった、こんなこともあったとかつての思い出もいろいろ出てくるし、今頑張っている話もたくさん聞けました。
手紙を取りに行く係なのに、帰りの会に間に合わなくて閉め出された話。それは、あまりにも毎日、帰りの会に遅れたからでしょう。
漢字のプリントの宿題が間に合わなくて、友達に書いてもらった。丁寧に書くとばれるから雑に書いて、と頼んだ話。どおりでいつも字が汚いわけです。確かに丁寧に書くとばれますね、誰の文字なのかは分かっていましたから。
「看護学校の寮に入って、病院の仕事もしながら勉強しています。」「経済学を学んで、今はマクロ経済を勉強しています。」「土木を学んでいて、世界に仕事場があると言われています。」「地域経済学を学んでいます。これからの社会のあり方は先生によってもビジョンが全然違います。」「パティシエの学校に行って、就職が決まりました。」「自衛官になりました。」「工場で車の部品を作っています。」「結婚しました。今は実家にいるけど、これからお金を貯めて独立します。」「大学の部活で絶対レギュラーになる。」等々。
家から出て暮らしている子たちは、みんな口をそろえて「親のありがたさがよくわかった。」と言っていました。当たり前のように、食事を作ってくれて洗濯してくれて。そういうことのありがたさ、大切さを実感して感謝しているそうです。
帰り際に「みんな、柔らかくなった感じがします。」と言った子がいましたが、それはその通り。逆に中学校時代は一番とがっている時代ですから。だからこそ、思いっきりぶつかるし、その中で大きく成長する時代でもあります。
人を育てる仕事に関わっているからこそ、味わえた一時でした。