2017.11.01
評価する基準を自分の中に持つ
こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。
台風も過ぎ去り、ようやく秋らしい良いお天気が続いて、何だかうれしくなっています。
ふと気がつくと11月1日。カレンダーも残り2枚、今年も残り2ヶ月になりました。早いものですね。
さて、前回、「私は『自分の演奏を聞いてとらえる』『自分の演奏を自分で評価できるようにする』『そのための基準を持つ』ということが、とても大切だと思うので、『弾いてみて自分ではどう思う?』と聞いて、頑張って答えてもらうようにしています。」と書きました。そして「自分の演奏を聞いてとらえる」ことについて書きました。
今日は、その続きです。
かつての私がそうだったように、演奏のゴールがついつい「ミスタッチなく弾くこと」になってしまう場合が多いように思います。
でも、本当は、「自分がこう弾きたい」というイメージをどれだけ自分の中に描くことができるか、そしてそのイメージをどれだけ音に表現できるか。それが評価の基準になっていくのではないでしょうか。
その「自分がこう弾きたい」というイメージの作り方が、この奏法にする前と後では大きく違ってきています。同じドレミファソと弾いても、鍵盤のどこをねらってどう弾くのかによって、多くの種類があります。前後の関係を考えに入れるともっとたくさん選択肢は増えます。
その中のどれを選んでいくのが自分にとってしっくりくるのか。
細部から大きなまとまりへ。また大きなまとまりから細部へ。いろいろ試してみるうちにある程度まとまったイメージが出来てくるように思います。
音楽が独りよがりであってはいけないとは思いますが、「先生がこう言ったからこう弾く」ではなくて、「私はこう弾きたい」を自分の中にしっかり持つこと。
小さいうち、初心者のうちからその習慣をつけ、「私の音楽」を持てるようにしていきたいと考えています。