2017.10.11
ピアノと調律
こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。
3週間ほど前から、ペダルを踏むと音がして、困っていました。
今までも、時々は音がすることがあったのですが、調律師さんのアドバイスによる応急処置でなんとかなったり、湿度や気温が変わってなんとかなったり、あるいは調律に来ていただくタイミングだったので、直していただいたりという感じでした。
今回は、生徒さんも弾くピアノになったことですし、早め早めの調整をと思い、調律をお願いしました。
いらっしゃって、まずペダルの雑音の解消。さすがプロです。たちどころに直してくれました。
同時に私のできる範囲の対処法を教えていただけたので、今後雑音がした場合は、その方法を試してみようと思います。
(直らなければ、来ていただくということで)
ていねいに調律をしていただき、弾いてみました。今までも、響きが上がるような調律はしていただいていたのですが、音程が合ったことで、気持ちよく響きが上がる感じがしました。調律師さんは、部屋の中を動いて響きを聴いてくれました。
次に、私がイメージとして描いている音を感じて、キャスターの向きを変えることを提案してくれました。
何年か前にも、試しに変えてみたことはあったのですが、その時は響きすぎる感じがして、すぐ元に戻しました。その後レッスン室を作るにあたり壁を作ったので、響き方はその時とまた変わっています。
先日の電子ピアノも、インシュレーターでだいぶ響きが変わりましたが、グランドピアノの場合も、インシュレーターの材質・キャスターの向きによって変わってくるそうです。
3つある脚のうち、高音部分にあるインシュレーターを動かし、脚の先にあるキャスターの向きを変えました。
弾いてみると、響きの流れていく方向が変わっていくのがはっきり分かり、部屋の空間全体に広がる感じがしました。
もう少し動かしてみると、今度は音が回り込んで私の右横で鳴っている感じがします。
これは違和感があったので、元に戻しました。左側は壁についているので、元に戻し、最初の状態のままにしました。全体として、響きが空間で混ざる感じが以前よりも強くするようになりました。
タッチは、基本的に今までと変えず、ただトリルの時の鍵盤の戻りがもう少しよくなってほしいと思っていたので、それをお伝えして、その部分も丁寧に調整していただきました。
調律師さんのお話によると、弾く人が持っている音のイメージによって、どこをどう変えていくかは違うそうです。
今日は、空間で響きが混ざるようにしていきたい、という私の希望をくみ取って、それに合わせた調律・タッチの調整をしていただきました。
また、気持ちよく自分の練習・レッスンができます。本当にありがたく思いました。