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2017.10.04

無理のない一歩から

こんにちは。たうらピアノ教室の田浦雅子です。

今日は、中秋の名月ですね。さっき見上げた時は雲が広がっていて、光はあったのですが、お月様の姿は見えませんでした。

体験レッスンを受けに来て下さった方とお話する中で、もう少しお伝えできたら良いな、と思う部分も出てきたので、ホームページに加えて、今考えていることをお伝えしていきます。

一番言いたいのは、「楽しいから一緒にやりませんか」ということです。もちろん、この楽しさは、単なるおもしろおかしいこととは違いますが、でも自分の手・身体を使って、音楽を奏でることは基本的にとても楽しいことなのです。

そのためにも、あまり最初からハードルを上げたくない気持ちがあります。例えば、「絶対ピアノを買って下さい」と言われたら、私自身もピアノを習い始めることは出来ませんでした。私も最初はオルガン(当時ですから、電子ピアノもありませんでした)でしたから。それを思うと、最初は電子ピアノもやむをえない、という気持ちはあります。

一方、今、私がお伝えしたいロシアピアニズムは、ピアノならではの「響き」で音楽を作っていきます。でも電子ピアノでは、響きで音楽を作っていくことはできません。レッスンで手の使い方を学んで、音色については家でイメージトレーニングをする、ということになります。気持ちがあれば、イメージトレーニングの力で、ある程度は電子ピアノの弱点もカバーできるかもしれません。あるいは状況に応じてピアノを手に入れる(必ずしも新品を購入するだけでなく、お知り合いから譲ってもらうなど、いろいろな方法が考えられます)こともできるかもしれません。

レッスン室への付き添いや、下のお子さんを連れていらっしゃることについても同じです。規約には「できるだけ小学校低学年までは付き添いを」と書きましたが、やはりケースバイケースです。下のお子さんが「レッスンを妨げないように」と言っても、小さいお子さんは本当に予期せぬ言動をします。そこを完璧にすることは、難しいと思うのです。

一番大切なのは、レッスンを受ける人、(それがお子さんの場合は)保護者、ご家族、皆さんが「ピアノって楽しい」「音楽は楽しい」という思いを少しでもたくさん味わい、共有できるようにすることにあります。だんだん上達すれば、ご家族でいっしょに音楽を楽しめるようになります。歌を一緒に歌う、親子連弾、ギターとのアンサンブル、学校で習うリコーダーとのアンサンブル等々、どんどん広がっていきます。

いろいろ考えつつも、「まず無理のないところから始めましょう」と言いたいのです。どんな小さな一歩でも、踏み出すことが大切だと思うからです。