2019.07.27
ピアノ連弾を楽しむ
連弾では、音の重なり方が1人で弾く場合と変わってきます。音の厚みが出たり、新しいメロディーが聞こえてきたり、さらに、違う音楽性が重なって、また新しい表現ができたり。
特に、初心者の方の場合、連弾を弾くことで、リズム感、テンポ感も養われていきます。
今回、発表会で演奏する初心者の生徒さん。それぞれ連弾を楽しめるようになってきました。
リズムにのって弾く
1人の生徒さんは、3月からレッスンを始めた小学校1年生。練習も習慣がついていて、よく頑張っています。
「~です。」ときちんとした言葉遣いで話ができる、しっかりした女のお子さんです。
前回のレッスンでは、間違うとその小節から、あるいは弾きやすい部分に戻って弾き直していました。
どこから弾き直すのか、場合によって変わってきて、こちらには分からないので、「間違ったとき、途中から入ってみようね。」と話しました。
その時は、「難しい…。」と言っていたので、「じゃあ、それは意識しなくて良いから、何回もいっしょに練習してみよう。」ということで、繰り返して何回も練習をしました。
1週間たった今回のレッスン。時につまづくことがあっても、すぐその後、私の伴奏に合わせて続けて弾けるようになっていました。リズムにのって弾いている様子がよく分かります。
伴奏を聞く余裕も出てきたのでしょう。今回のレッスンでも、何回も合わせる練習をしました。
音の重なりの楽しさを味わう
もうお1人の生徒さんは、社会人の方。お仕事がとても忙しく、なかなか練習時間はとれませんが、ピアノを弾くことを楽しんでいます。
今回、ちょっとおもしろい連弾曲を選んでいます。「きらきら星のカノン」といって「きらきら星」と「パッヘルベルのカノン」を組み合わせた曲です。
こちらの場合は、全く違う2曲が組み合わさっているので、一人で弾くのと連弾で弾くのとでは、ずいぶん印象が変わります。
毎回、弾き終わると「ほう」と、感心したように言います。一人で弾くのとは全く違う音の重なりを味わっているような感じです。
一緒に演奏することの楽しさ
もともと音楽は「楽しむ」もの。楽しくたくさんの人たちと交流することができます。
演奏する人と聴く人と、という関係が一番分かりやすいかもしれません。連弾の場合には、そこに演奏する人同士の交流が入ってきます。
演奏する人同士の心の交流、そして聴いてくれる人との心の交流。これが会場の中に満ちてくると、より楽しさを味わうことができるようになります。
今日はリハーサル。本番に向けて、少しでも楽しさを味わえるように。生徒さんがピアノを弾くことが楽しいと思えるように。
私もしっかり準備を整えていきます。