2018.10.14
姿勢を変えると音の響きが変わります
こんにちは。
姿勢を変えると、音の響きが変わってきます。
小学校6年生の生徒さん。
この1年、響きを聴き取る練習もしてきて、音色の変化が分かるようになってきました。
同時に、曲想を感じる力もついてきました。
細かい音の変化をどうつけていくか、ということをしっかり自分で考えられるようになってきたのです。
これは、年齢的なものも大きいように思います。
もともと感性の豊かなお子さんですが、それを「言葉で」どう表現したらよいか、そういうことが分析できるようになる年齢になってきたのですね。
さて、今の課題として伴奏を弾くので、もう少し音量がほしいということが出て来ま
単純に「大きな音」をだそうとして、力を入れても、そういう音は響かないのです。
ホールに行くと、逆に音が届きにくくなってしまいます。
生徒さん本人もそれがよく分かっています。
ただ、今までの姿勢だと、腕の重みがまだ鍵盤に伝わりきっていません。
そこを改善していくことにしました。
いすをぎりぎりまで後ろに下げ、浅く腰をかけます。
少し身体を前に倒して、その分、椅子から落ちないように、身体が傾きすぎないように、お腹でささえます。
その状態で、弾いてみました。
音の上がり方が変わってきました。
腕の重みを使えると、やはり大きく変わります。
実際に曲を弾きながらレッスンしながらということで、くるみ割り人形を弾いてもらいました。
残念ながら、弾いているうちに姿勢が元に戻ってしまいました。
「どのタイミングで言おうかな。」と思いながら見ていたちょうどその時、自分で気がついて、姿勢を変えたのです。
すると、響きが大きくそこで違ってきました。
生徒さんに「姿勢、自分で気がついて直せたね。」と言いました。
「そうなんです。途中で、『あ、姿勢!』と思って変えたんです。」
「そこで、音が変わったのが分かった?」
「自分でも、はっきり分かりました。」
姿勢を変えていくと、響きも大きく変わります。
良い響き、良い音色で自分の音楽を表現していく。
また1つステップを上がった生徒さんでした。