2018.09.29
譜読みの時は、パターンをつかんでいきましょう
こんにちは。
譜読みをするときに、パターンをつかんでいくと、効率的に読めるようになります。
昨日のレッスンで、小学校6年生の生徒さんが、合唱曲を持ってきました。
オーディションがあるので、取り組みたいとのこと。
貼りあわせてある楽譜を広げたら、長い。
さらに繰り返しもあります。
「全部で5分以上になるみたいです。」
それは小学生の合唱曲としては、確かに長いですね。
「それに、前半が♯1つで、後半に♭が4つもあるんですよ。つい後半なのにファに♯をつけたくなってしまって…。」
ちょっと大変そうでした。
まだ、楽譜をもらってから数日なので、あまり譜読みが進んでいないとのことでしたが、とにかくできるところまで、ということで聞かせてもらいました。
楽譜を見ながら聞かせてもらうと、確かに長いものの、同じパターンの繰り返しがたくさんあります。
全く同じフレーズがくり返されている部分。
「この段とこの段は同じでしょう。こっちとこっちがまた同じでしょう。」
「あ、本当だ。」
同じ音型の繰り返しがありました。
「ドを弾いて半音上がってオクターブ下、レを弾いて半音上がってオクターブ下、このパターンの繰り返し。リズムも全部同じ。」
「あ、そうだ。」
ということで、繰り返しのパターンをたくさん見つけていくことで「長くて大変。」がだいぶ軽減されたようです。
同時に、特に左手の場合、ここは1拍目と3拍目で1音ずつ下がっているパターン、というのもありました。
最初から一つずつ見ていくと、全部を読んでいく必要があります。
特に長い曲だと、それだけで「もう大変!」となりがち。
でも、曲全体を見て、この部分とこの部分は同じ、ということが分かってくると、これができれば後半に同じものが出てくるから…というように、見通しが持てるようになってきます。
「もう大変」がなくなるだけでも、気分的にずいぶん楽になります。
曲全体を見て、繰り返しのパターンを見つけてから練習する。
「分かりました。なんか、半分くらいになった気がします。」と言って帰っていきました。