2018.09.22
鉄琴を使って手のイメージをつかむ
こんにちは。
ピアノは、鍵盤を下げるとハンマーが上がり弦を打つことで音を出す楽器です。
打鍵と離鍵のスピードで、音の響きが大きく変わってきます。
昨日は何人かの生徒さんに、鉄琴を使って、それをイメージしてもらいました。
小学校1年生の生徒さん。
ここのところ、ぐんと上達しました。
練習の習慣がしっかりついてきたからです。
毎日楽譜を見ているので、音符もすらすら読めるようになってきましたし、リズム打ちもすぐに正確にできるようになってきました。
「毎日」がいかに大切か、ということですね。
「明日、お出かけするけど、行く前にちゃんとピアノの練習してから行くの。」と計画を考え、教えてくれました。
その生徒さん、指に力が入ってしまいます。
「こいぬのマーチは、やさしい気持ちが伝わるように弾く」と決めたので、それを表現するためにも、指の力を抜きたいと思い、鉄琴を使いました。
何も言わずに、「たたいてみよう。」と言うと、マレットをぎゅっと握っているので、音が響きません。
「ふわっと握ってたたいてみよう。」と力を抜いてたたくと音が響きました。
「ピアノも同じだよ。」「こういう感じで弾いてみようね。」
うんうんと納得していました。
次の生徒さんは小学校6年生。
修学旅行がとても楽しかったのだそうです。
モーツァルトのピアノソナタもだんだん曲のイメージができあがってきました。
くるみ割り人形は、スタッカートが多いのですが、その音色が気になりました。
そこで、鉄琴。
たたいてもらうと、やはり、音がつまりがち。
ピアノよりも、分かりやすいのが良いですね。
たたいた瞬間に力を抜く。
柔らかく持つ。
手首を上げること。
ピアノと同じことに気をつけてたたいてもらうと、だんだん響く良い音が出るようになってきました。
「今のイメージでピアノを弾いてみましょう。」とピアノに移動。
弾いてもらうと、「音が上に上がる!」
そう、その通りです。抜けた音になりました。
ピアノの響きは鉄琴ほど分かりやすくはありません。
また、どうしても「弾くこと」に意識が行きがちなので、よけいに聞くことがおろそかになりやすいのです。
鉄琴を使うことで、音のイメージがよりはっきりとして、同時に腕や手首などの力がうまく抜けていくのです。