2018.06.22
「小さな違いに気がつく」力を養う
こんにちは。
人前で弾くことと、日頃のレッスンで弾くことの違いをどう伝えたら良いだろう?
そんなことを考えています。
日頃のレッスンでは、「ある程度」弾けていれば、OKです。
完璧でなくても、「理解できている」「気をつけている」ということが伝わってくれば、同じテクニックが必要な曲が、次に出てきた時には、今回のことを基礎に積み上げていけます。
特に、小さいお子さんの場合には、指のコントロールの仕方もどんどん進歩していきますし、たくさん弾くことで指・手の筋肉もどんどん鍛えられていきます。
ですから、今は出来なくても、次には出来そうだな。
こちらはそれを意識した上で○にすることも多いです。
表現にしてもそうですね。
どんなイメージで弾きたいか。
それを意識して弾く。
この部分も、ある程度「こう弾きたいと思っている」と私が感じられれば○にしています。
一方、人前で、本番として弾く場合には、実際に「できているかどうか」、その「曲」そのものがいかに弾けているか、というところも大切になってきます。
もちろん、手の小さいお子さんたちの場合は、今はこれが精一杯、ということもたくさんあります。
ただ、時間をかけて、できるだけ「弾けている」状態を作っていく。
同時に「聞いてくれる人に伝える」ということに意識をしっかり置いて、弾くことも求められます。
「こんな感じで弾きたい」が伝わる演奏かどうか。
レッスンの中でそんなことも伝えていくことになります。
技術的な面でも、音楽的な面でも、人前で弾くための練習をすることを通して、「小さな違いに気がつく」「細かいことに気を配れる」という力がついていきます。
同時にその「仕上げていく過程」そのものも勉強になります。
ピアノを演奏する上で、これはとても大切な力だと思います。
発表会で演奏することにはいろいろな意味がありますが、今回は、こんなことを考えてみました。