弾かない指も鍵盤の上に置いておく
こんにちは。
先日、大人の初心者の方のレッスンをしていて、気付いたことがありました。
今は、「オトナのピアノ」の中にある「ドレミのうた」を練習しているところです。
この「ドレミのうた」は、連弾になっていて、生徒さんの弾くファーストは右手と左手とを使ってメロディーを弾き、そこに伴奏がつく形の編曲になっています。
指は、最初に決めたポジションの範囲内で使うようになっています。
この形のものは、初心者でも広い範囲の音域(10本の指がつかえるので)が使えるので、曲のメロディーを演奏するのには適しています。
「ドレミのうた」の場合は、黒鍵を使う部分が何ヶ所かあり、そこが変則的になっているのですが、それ以外は基本的に一つの鍵盤に対して決まった指を使います。
ただ、この決まった場所に指を置いておくのが難しいのですね。
左手を弾いている間に、右手にも少し意識をむけておかないと、右手の指は鍵盤から離れてしまって、最初に置いた位置からずれていきます。
そうすると、左手で弾いていた音域が終わって、右手で弾こうとしたときに、「あれ?」となってしまうのです。
最初は、かなり動いていたのですが、「このラの音を弾いた後、指をこのままラの鍵盤の上に置いて、触っていてください。」というお話をして、集中的に練習していきました。
何回も練習していくうちに、ご本人も
「少し意識できてきました。」とのこと。
さらに練習を重ねていくと、できるようになりました!
弾いていないほうの手を鍵盤の上に置いておく意識が持てるようになりました!
左手を弾いている間にも、右手に注意を向けられるようになったのですね。
ピアノは左右の手を使って、同時に違う動きをします。
それができるから、一人でメロディーと伴奏が弾けますし、最大同時に10の音が鳴らせます。
そんな楽器だからこその楽しさ。
ただ、そこに至るまでの過程で大変な時もあります。
そのうちの一つができるようになってきました。
また、次が楽しみです。